旅が終わったらブログをと思い、
やっぱり予想通りに節分を過ぎた。

旅の土産話は沢山あるのだが、
一番に書きたいのは、
聖なる木のパロ サントについて。

これに巡り会ったのは、数年前、ここスペインで、
そしてそれが南米のものだと言うことを知ったのは去年エクアドルに旅をした時だった。

現地でもその精油は結構なお値段で売られているのだが、
木は安い。
虫除けの木として紹介されている。
香りが強く、浄化能力にすぐれているため、
シャーマンや、スピリチュアルなガイドをする人たちはこれを儀式の前や後によく使う。
私もスペインにこのオイルを輸入していて、
日本に帰るときに少しもって返って、頼まれた方にお分けしている。
それは私が心から恋をした木でもあり、
みなさんから素晴らしいフィードバックを聞いている。
とにかく効果が高いのだ!

今回の旅の1つの大きな目的は
パロサントの森に行くことと、
その精油を作っている場所を訪ねることもあった。
だからそのために10時間近くかけて、バスで・・・。

バスの旅が面白いのだ。
飛行機だったら一時間もかからないような距離だけど、飛行場は近くになく、
もしあったとしても、面白くないから使わない。
バスは色々な人に逢い、
色々な光景を見る。
それが旅の醍醐味。


ナッツ類を黒糖で固めたものとかも売りに来たり
(多分これ手作りのお菓子に、このつり下げられてる道具は自分で衣紋掛けかなにかを工夫し作ったもの:)



朝早くにヴィルカパンバという村を出て、
クエンカ(エクアドルの第3都市)に移動。
これにはミニバスを使ったのだが、
いつも乗る前の席がアメリカの田舎のおばちゃんに取られてたから、
後ろの席になった。
すごい山道で、ふらふらになり、案の定 車酔い!
その上にその助手席に座ってるおばちゃんがマニュキュアの除光液を使った。
最低!
無意識極まりない!
思わず、「この臭いにおいは何だ?何使ってるんだ。やめて欲しい!」
と叫んだくらいだ。
ミニバスに乗ってる他の5人も
「オー臭いぞー」「窓開けてくれないか」
(あんたさん、頼むから、車酔いしないなら,その席私に譲ってくれー)と思ったけど、
おばちゃんのお尻は重かった。
まあ、それがピークで、後は結構スムーズだったけどね。

そしてクエンカで大きなローカルバスに乗り換え、第2都市のグアヤキルまで。
そこでまた乗り換えて、4時間と言われたけど、
ものすごいおんぼろバスで結局6時間かかり、
目的地のマナビに着いたのは うす暗くなってからだった。





バス停からトゥックトゥックに乗りコテージに向かった。
荷物が落ちないように手を後ろに回し押さえながら・・・。
ここ、想像していたところとは違い、ものすごい小さな漁村だった。

宿はオーシャンフロントのバンガローを予約したが、
何かの手違いで、バンガローは空いていなく(こういうところがものすごい南アメリカ)
2階建てのお家の1室。
それは返ってLUCKYだったのだ。
部屋にはWベットの横にシングルベットがあり、
他2階建てのベットもあった。
小さなバルコニーが着いてて、
目下には私たちが泊まるはずだったバンガロー。
そこにはタイタニックの頃のデカプリに似た若者が泊まっていた。
そして毎朝彼はギターを弾いて聞かせてくれた。
(といっても彼はただ練習してただけで、それを私は聞いていた。ってのが事実)
部屋からは海も見えて、
大きな白い花をつけた南国の大木はバルコニーに優しい木陰を作ってくれていた。


そして、そのお部屋のシングルベットには小さな小さな真っ黒くろすけの羽を持つ先客がいた。
かわいい、かわいい、その黒い先客は私を喜ばせた。
手のひらくらいのコウモリ。
プラナーダはその日の夜夕食に出かけたが、私は疲れ果てて、寝てたら、
そのコウモリも静かにしていた。
一人じゃないって感じがして以上に安心した存在だったのに、
プラナーダが返って来たときに、追い出された。
わたしは、ものすごーくがっかりした。


話を戻して、
パロサントオイル製作所についてすぐに電話をし、
「去年、一度見に来てください。」と言われたのでわざわざ来ました。
と言ったら、
「おー、よかった、明日の午後からヴァケーションに出かけるところだったんだよ。今から会いに来ますか?」
と言われ、
「はい!」
とすぐトゥックトゥックに乗って、
30分後にはオーナーのイタリア人のオヤジさんから話を聞いていた。

スペイン人からでさえもよく話すと言われているイタリア人。
本当に、ほんとうに、何でこんなに話すんだ?と思うくらい、しゃべる!
とにかく、ありとあらゆる方向からパロサントについて語っていたけど、
私のスペイン語でわかるのは彼の言ってた60%くらいかな?
だけど十分彼の情熱は伝わり、学ぶことは山ほどあった。

イタリアンのオヤジさんから
「明日、午前中早くにマナビ国立公園のパロサントのはやしに行っておいで。
そして午後からここに戻ってオイルを取る行程を見学すればいい。」
と勧められ、郷に入れば郷に従え。
そうすることにした。

明日の話は、もう長くなったから、次のブログでね。

Santo santo... Kamala