さて、1週間が経ちました。前回 の続きです。仕事をきちっとやった山田さんですが、上司の木下さんはあまり満足していない様子でした。
ここで、山下さんが満足しない理由を考えられるだけ書き出してみます。
今日は、1.仕事発生(作業指示)のフェーズにフォーカスして考えてみましょう。
1.仕事発生(作業指示)
山田さんは、木下さんからの作業指示にしっかりと聞き入っていましたね。このとき、上司から見て不満に思うこととして考えられることは…
a.話の聞き方
聞くときの表情は…
・話の内容を理解しているのかいないのかが判るように表情豊かだったか?
・適度なアイコンタクトはあったか?
聞くときの相づち・頷きは…
・ただ黙って聞くだけでなく、要所要所で相づちなどは打っていたかどうか?
聞くときの行動は…
・メモをとりながら聞いていたかどうか?
・上司が立っていたら同じように立って聞いていたかどうか?
b.対応の仕方
・質問をしていたかどうか?(判っているかどうかではなく確認のための質問をしていたかどうか?)
(他にもありそうですが、とりあえず、これくらいで)
作業指示を受ける際にもこんな観点があるのです。全てが完璧にできていなくても仕事は進んでいきます。最終的にはよくできているところとできていないところがあっても総合的に評価されるでしょう。
できていないところを事細かに上司が教えてくれると思ったら大間違いです。仕事が忙しかったり、指摘項目がたくさんあり過ぎる場合などは全てを教えてもらえることもないまま時間が過ぎていくことになるでしょう。
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木下さんの回答
木下:うん、実はね…
彼は、作業指示を出しているときに無表情で反応がなく、何を考えているのかがよく判らないんだよ。話していて不安になる。もう少し表情豊かだったらなぁ…
あれじゃ、お客さん先に行ったときにお客さんにかわいがってもらえない。お客さんに可愛がってもらえなければ、仕事には繋がっていかない。例え彼が優秀であっても…
それに指示出し中に質問が一切ないんだよ。しっかりと理解しているのだろうけど、確認のために質問してくれないとやっぱり不安になる。そもそも仕事上のコミュニケーションは、大概、意味の取り違いがあるものなのに…
質問することができないタイプは、一人で仕事を進めているときも誰かに質問すれば一瞬で判ることなのに、自分で調べて無駄に時間をかけるような気がするんだよなぁ。
吉野:そうか…リラックスして雑談しているときにはよく笑っていたんだがなぁ…木下ももう少しくだらない雑談などをする時間を取ったら良いと思うよ。
木下:ああ、確かにそうだね。まだ彼は僕に心を開いていないみたいだしね。冗談が言い合えるくらいになるように働きかけてみるよ。
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部下をよく観察している優秀な上司は、部下の言動から、目の届かないところで部下がどのような行動をするのかを類推するものです。
そして、部下の足りないところが判っているなら、それを見越した上で手を打っておくことも怠らない。
例えば、無表情でぶっきらぼうな態度の部下を初めてお客さん先に行かせなければならないとき、お客さんにはそんな部下のことを予めそれとなく伝えておき、あわせて部下の良いところも伝えておくなどします。
するとお客さんも心の準備ができるので、あまり驚くことがない。
そんなふうにして、完璧でない人同士でも上手く連携しながら仕事は進んでいくものです。
次回は、業務遂行について考えてみたいと思います。
>>根本的な問題は何か?3