原型をゼロからはじめよう
バンダイ S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダークウガ マイティフォーム レビュー
「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダークウガ マイティフォーム」
平成仮面ライダーシリーズの記念すべき第一作であり原点ともなった「仮面ライダークウガ」より、オダギリジョー氏が演じた主人公、五代雄介の変身するクウガ、またの名を未確認生命体第4号。
かつてSHF化されていましたが、フィギュア的なアレンジが目立ちすぎていたため当時の時点ですでにリニューアルを望んでいましたが、このたび真骨彫製法にてついにフルリニューアル。
クウガ15周年という節目にめでたく発売となりました。
真骨彫製法のコンセプトであるデジタル・アナログの造形のもと、スーツアクターである富永氏の体系を徹底再現しつつ、アクションフィギュアとしてのバランスに落とし込まれています。
マスクパーツのバランス、特にツノやコンパウンドアイズの形状が番組で見た印象のそれです。
ボディのカラーリングも、旧版では「ディケイド」登場時のようなメタリック調でしたが、今作では番組原作内のスーツのようにグロス塗装が施されており、さらに前腕部の赤とも質感が分けられています。
ボディや変身ベルト「アークル」に刻印されている古代文字もしっかり再現。精度が格段に上がっています。
足裏のパターンもぬかりなく。 足首は非ダイキャスト製ですが、可動域は十分。
可動。
肩のアーマー部はジョイントを完全に内側へ隠すことで見栄えも格段に向上。 腹部は引き出し式になっているほか、古代文字の部分でパーツ分割
もされているため、可動の妨げにならないよう工夫されています。
股関節はこれまでのカブト、響鬼と同じタイプ。スーツのデザイン自体がシンプルなのでどうしても分割線が目立ってしまいますね。個人的にはアギトシャイニングフォームのような処理でもよかった気もしますが、そこは好みの問題ですね。ただもうちょっと内側にロールしてほしかった;
「ギガラグ バスビ クウガ!」
「クウガ・・・?そうか!クウガか!」
マイティキックの溜めポーズはクウガのフィギュアにおいてある種の課題でもありますね。少し間違えばヒゲダンスになってしまいますし(笑)
カッコイイ角度を見つけるのが大変です。
「俺を殴って・・・どんな気がした?・・・嫌な感じがしただろう。それをあいつはずっとやってるんだよ。体が自分のものじゃなくなるかもしれないっていう恐怖の中で、弱音も吐かず、みんなの笑顔を守るためにな。」
普段はマッドサイエンティスト風ながらも熱い一面も持つ「(クウガの)ただ一人のかかりつけの医者」こと椿医師の、特に熱い名セリフ。
このシーンの時の蝶野のような、クウガに助けられて感謝している人間ばかりではないということがこの作品の魅力でもあると思います。
「理由なんてないよ。・・・だから、殺させない。」
※ジャラジ視点。
多くの視聴者にトラウマを埋めたと評される35話「愛憎」。あの五代が、ひたすら怒りをむき出しにして「うあああああああ!!!あああああああ!!!!」と絶叫しながら殴り続ける様は圧倒されるとともにクウガへの恐怖が生まれた瞬間でもありました。この回は対比の演出が特に素晴らしい回でもあります。
旧版クウガとの比較。
もはや見なかったことにしたいくらい旧版の妙なアレンジっぷりが目につきます(苦) スタイル、造形のなにもかもが完全に別物。6年という月日は伊達じゃない・・・
いろいろと比較。
ちなみに真骨彫次回作はアギトが、さらにその次はディケイドが決定しています。実はこの順序、旧SHF当時のラインナップの順と同じだったりします。(響鬼は除く) なのでそのラインナップをたどるとカブト→クウガ→アギト→ダブル→ファイズ・・・と続いているのがわかります。(フォームチェンジやサブライダーは除く)
ということはつまりディケイドの次の真骨彫はダブルでは?・・・と勝手に予想^^; しかしどっかでキバ挟んでくれないとなあ(笑)
まさに画像の通りサムズアップを送りたくなる素晴らしい出来栄えでした。これこそが欲しかったクウガのアクションフィギュアであります。
真骨彫シリーズではフォームチェンジなどは展開する予定はないそうですが、もし他フォームもリリースされはじめたらきっと買ってしまうんだろうな、と思わせるくらい、大満足でした。
■商品
■関連記事