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ULTRA-ACT グリッドマンレビュー
「ULTRA-ACT グリッドマン」
知る人ぞ知る(?)円谷特撮ヒーロー「電光超人グリッドマン」('93放映)より、異次元世界ハイパーワールドからやってきたハイパーエージェント・グリッドマンがULTLA-ACT(ウルトラアクト)シリーズでまさかの登場。
円谷ヒーローといえばウルトラマンですが、本作はウルトラシリーズではない単独作品であり、その独特の世界観や時代を先取りしすぎた設定から「早すぎた名作」などと言われています。
もっとも特徴的なのは、ウルトラマンは現実世界で巨大ヒーローとして戦うのに対し、グリッドマン及び敵の怪獣は現実世界ではなく「コンピューターワールド」と呼ばれる、パソコンなどの電子機械の中の世界で戦うミクロ単位のヒーローという点。
さらに主人公らは直人・一平・ゆかという中学生であり、彼らが自作したコンピュータ(ジャンクと呼んでいる)を使って直人はグリッドマンと融合、一平とゆかはグリッドマンに支援兵器(というプログラム)を送ることでサポートしたり、ウルトラマンでは考えられなかったロボットとの合体要素まで盛り込まれていました。
現代風に言えば怪獣がコンピューターウイルス、対するグリッドマンがウイルスバスターってところでしょうか。
しかし93年放送ということもあって当時はインターネットはおろかパソコンさえも今ほど普及してないような時代だったのでその難解な設定によりあまり人気は伸びなかった様子。
本来グリッドマン自身は実体を持たない「ハイパーエージェント」というエネルギー体であり、この姿と「グリッドマン」という名はは一平がコンピュータ上でCGで描き製作していたもの。このCGにエネルギー体が合体して2次元の存在となりました。
本商品の原型製作には当時本当にグリッドマンのスーツ造形を担当された方のもと監修されたのだとか。・・・でも下半身こんなにカクカクしてなかったような・・・
目や胸の装飾にはクリアーパーツが使用されています。 背中にはfigmaのごとくスタンド用の穴が設けられています。
可動。
ほぼフィギュアーツシリーズなどと同等の可動範囲ですが、腰が回らなかったりします; 前腕やヒザにはロール可動あり。
付属品。
「直人、出動だ!!」
直人が「アクセプター」と呼ばれる変身アイテムを使い「アクセス・フラッシュ」することでパソコン内に入りグリッドマンと融合・3次元化しコンピューターワールドへ向かいます。
アクセプターはこの通り、グリッドマンの左腕にも取り付けられています。(この時はグラン=アクセプターという)
ちなみにグリッドマンの声優は「ガンダムW」ヒイロ・ユイなどで有名な緑川光氏。
「アクセスコードは”GRIDMAN”!」
さらにジャンクに残ったゆか、または一平がこのアクセスコードを入力することで出動可能になります。コンピュータワールドへ向かう際は電線などを伝います。
さらにさらに、融合した直後ではグリッドマンは等身大ですが、ゆかから巨大化プログラムを受け取ることで怪獣と同じサイズにまで巨大化します。~バイトが~キロバイトになるようなモンでしょうかね。
個人的にグリッドマンというとアクロバティックなアクションが印象深いです。よくジャンプしてたし。
「バリアァァァァシィィィィルド!!」
一平とゆかが作った「アシストウェポン」という支援プログラムであり、グリッドマンの専用装備、「バリアーシールド」と、そこから引き出抜かれる「プラズマブレード」が付属。
バリアーシルドはアシストウェポン第1号でもあります。
ブレード部分にはメッキが使用されています。 シールドはグリップが可動。
残念ながら劇中のようにシールドからブレードを引き抜くギミックは再現できません。
「仮面ライダーW」のサイクロンジョーカーエクストリームが使用する「プリズムビッカー」を見た時は真っ先にこれを思い出したものです(笑)
さらにその2つを合体させた「電光雷撃剣グリッドマンソード」も付属しています。実際合体させられるわけではなくそれぞれ固定状態での付属です。
こちらにも同じくメッキが使用されています。
「だぁぁぁぁ~~~!!・・・・・グリッドォォォォォ・・・ビィーーーム!!」
必殺技「グリッドビーム」も再現可能。 放つ時のセリフの溜めがかっこいい。
そのグリッドビーム再現用のエフェクトパーツも付属しています。左腕のアクセプター中央部を外してから取り付ける仕組み。
ウルトラマンでいうスペシウム光線ですな。 これ以外にも多様な技を繰り出すのもグリッドマンの魅力でした。
そして本体各所のアーマーがこのように取り外せるようになっていて・・・?
そう、本商品でもアシストウェポンとの合体ギミックが設計されているのです!(本商品単体では使用しません) すでに1月にサンダーグリッドマンの発売が予定されており、実際に合体できるようになっているようです。(仕様を確認したらちょっと中途半端でしたが;)
グリッドマンの大きな特徴でもあるのでそちらも楽しみですね。
以上、グリッドマンでした!
よもやこの時代にグリッドマンのアクションフィギュアが出るとは思いませんでした。円谷作品繋がりということでウルトラアクトとしての登場となりました。(初アクトですw)
可動面では腰ロールがないのが残念といえば残念なのですがそこは胸の可動でもカバーできるので私としては大きなマイナスポイントとは思いませんでした。
エフェクトによる技の再現、なにより作品の特徴であるアシストウェポンが魅力ですね。