温かくやわらかい光に満ちた
陽だまりのような部屋の中から
ガラス窓の向こうを見るような気持ちで、
私たち日本人は
「世界」
という外界をみているのかも
しれませんね。
イスラム過激派によるテロは
一時ほど大きなものでは
なくなったように見えますが、
それでも、
今日も世界のどこかで紛争が起きて
罪のない命が失われ、
人を殺すための兵器を
開発しようとする国も存在しています。
だけど、
それは他人事。
そう・・・
ガラスの向こう側の世界。
私たち日本人はいつしか
戦争の記憶を忘れ、
陽の光と輝く緑に包まれた
平和なこの時を
それがあたかも
当たり前のように思って
過ごしているのかもしれませんね。
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私たちの身の周りのこの平和な世界
それは陽の光のようなもの
かもしれませんね。
私たちは陽の光に照らされ、温められて
そのおかげで幸せに暮らすことが
できています。
だけど、
それはいつの間にか、
当たり前のことになり、
感謝の心を忘れてしまいがちです。
そして、皮肉なことに、
そのありがたみは
いつかその光が閉ざされた時に
はじめて気づく・・・。
陽の光と平和な世界
どちらも
そんなものかもしれませんから・・・。
ちなみに世界的シンクタンク
「経済平和研究所」
が発表した
「世界平和度指数(GPI)2018」
によると、
日本は世界163カ国中で
9番目に平和な国と評価されて
いるそうです。
それでは1位の国は?
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「戦争の終わった日、
空襲の心配がなくなって、
いっせいに町の灯(ひ)が
パッとついたとき、
私は思わずバンザイをし、
涙をこぼしました。
これは事実です。
心の底からうれしかった。
平和の幸福を満喫し、
生きていてよかったと思いました。
これは、当時の日本人の
ほとんどの感慨だと思います」
(手塚治虫)
『ジャングル大帝』
『鉄腕アトム』
『リボンの騎士』
『ブラック・ジャック』
そして
『火の鳥』
・・・
作品化された漫画は全604作。
生涯で約15万枚もの漫画原稿を
描いたとされる
漫画界の巨匠、手塚治虫。
1928年に生まれ、
太平洋戦争という悲惨な時期に
その青春期を過ごした手塚治虫の信念、
それは、
「人命だけでなく生命あるもの
すべてを戦争の破壊と悲惨から
守るんだという信念を
子どもにうえつける教育、
そして子どもの文化はそのうえに
成り立つものでなければならない。
けっして反戦だの平和だのの
政治的のみのお題目では、
子どもはついてこない。
率先して、生命の尊厳から
教えていくという姿勢が
大事なのではないでしょうか」
という思い。
その信念に基づき彼が残した
作品を貫く一貫した主張
それは、
「終始一貫して
ボクが自分の漫画の中で
描こうとしているものは、
次の大きな主張です。
『命を大事にしよう!』」
そんな信念を持って書き続けた
ものだからこそ、
彼が亡くなって30年たった
現在においても
彼の作品たちはどれも、
私たちの心に信念と感動と決意を
与えてくれるのかもしれませんね。
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「人間は何万年も、
あした生きるために
きょうを生きてきた」
(火の鳥・黎明編解説より)
「強いということは、
戦いに勝つということ
だけじゃない」
(「ジャングル大帝」より)
「なぜこんなに
天地は美しいのだろう。
そうだ、
ここではなにもかも・・・
生きているからだ!」
(「火の鳥・鳳凰編」より)
遙か昔の時代から
人が受け継ぎいできた命。
「生きていく」
という命の力強さ。
そして
命にあふれた世界の美しさ・・・。
彼の残した言葉、
彼の作品たちは、
人として感謝し、大切にし、
守っていかなければならないものを
きっと永遠に私たち日本人に、
そして世界中の人たちに
伝えていってくれるのでしょう。
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「『人を信じよ。
しかしその百倍も自らを信じよ』
時によっては、
信じ切っていた人々に裏切られる
こともある。
そんなとき、
自分が強い盾であり、
味方であることが、
絶望を克服できる
唯一の道なのだ。
何度もの体験から、
ひとつの言葉が生まれた。
この座右の銘は、
私の創作なのである」
自らを信じ、
時に襲い来る
絶望を乗り越えながらも、
手塚治虫が私たちに伝え続けた
平和への願いと
命の大切さ。
私たちもしっかりと受け止め
受け継いでいきたい、
信念ですよね。
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【鉄腕アトムの歌詞とメロディー。
懐かしさと共に生きる力を与えてくれる気がします】
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163の国と地域について、
信頼のおける23の情報源をもとに、
「安全面」
(犯罪率、暴力犯罪の数、政治テロなど)
「内戦・戦争」
(内戦・戦争の有無、隣国関係など)
「軍事化の度合い」
(軍事支出、核兵器などの武力、軍従事者の割合など)
といった3つの面から
平和の状態を測定した
「世界平和度指数(GPI)2018」
において「世界一平和」と認定された国。
それは
アイスランド
だそうで、
アイスランドはこれで11年連続の
1位となっているそうです。
【アイスランドの首都 レイキャビクで見られたオーロラ】