無限に広がる宇宙空間に一つ、

青く美しく輝く私たちの星、地球。

 

 

地球の誕生は太陽や

太陽系のその他の惑星同様、

 

約46億年前といわれています。

 

 

そして地球上に原始生命体が

出現したと考えられるのは

約40億年前だそうです。

 

 

地球誕生から6億年という時をかけて

誕生した生命。

 

それからさらに40億年という時を経て

今、私たちはここにいるわけです。

 

 

私たち、一人一人の命の長さは

ほんの短いものであったとしても、

 

地球という星がつむいできた命、

 

種から種へ、

親から子、そして孫へ・・・

 

そうやって地球上で絶えることなく

つながってきた40億年の命。

 

 

これこそがまさに

「永遠の命」

 

といえるものかもしれませんね。

 

 

 

この地球上にどのようにして

生命が誕生したのか、

 

生命の起源については、

いくつか説はあるものの、

いまだにはっきりとした過程は

わかっていないそうですが、

 

宇宙の始まり 「ビック・バン」の

名付け親であり、

 

世界的に超著名な天文学者だった

故フレッド・ホイル博士によると、

 

地球上に最初の生命が

「偶然」生まれる確率は、なんと・・・。

 

 

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さてみなさん、

 

「火の鳥」

 

という作品をご存じでしょうか?

 

 

漫画界の巨匠、

手塚治虫がライフワークとして、

 

漫画家活動をはじめた初期から

晩年までの

 

1954年 - 1986年

 

の間に発表した、

 

火の鳥(不死鳥)

 

を物語の中心とした一連のお話です。

(くわしくはこちらを参照下さい)

 

 

はるか古代から、

人類が滅亡した後の超未来までの

地球や宇宙を舞台に、

 

生命の本質・不死の命

 

を求める人間の業などが

壮大なスケールで描かれた物語の

 

全てをここで語ることは不可能ですが、

 

 

今回は、

その物語の始まりともいえる

 

「黎明編」

 

のお話から、その中で語られた

 

命、そして幸福についての

印象的な言葉をご紹介していきます。

 

 

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「いやだ、俺は土に帰るなんてつまんない。

死なない体になれたらなあって思うんだ」

 

 

舞台は3世紀の日本。

物語の主人公の一人、

クマソ族の少年ナギはこう語り、

 

つかまえてその生き血を飲めば

不老不死の体になれるという

火の鳥を追い続けます。

 

 

ようやく火の鳥に出会ったナギ少年は

火の鳥に対し、

 

自分たち人間はみんな死んでいくのに

火の鳥は死なないのは不公平だと訴えます。

 

 

火の鳥はこう答えました。

 

 

「不公平ですって?

あなたがたは何が望みなの?

死なない力?

それとも

生きている幸福が欲しいの?」

 

 

火の鳥にそう問いかけられたナギは

答えられず言います。

 

「おれにゃわからない。

だがおまえくらい死ななけりゃ幸福だろう」

 

 

火の鳥はナギに問いかけます。

 

「人間は虫よりも魚よりも

犬や猫や猿よりも長生きだわ。

その一生の間に、

生きている喜びを

見つけられれば、

それが幸福じゃないの?」

 

 

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死なない体、永遠の命・・・。

人はそれを得ることによって

幸福を得ることができるのでしょうか?

 

難しいテーマです。

 

 

感じ方も価値観も人それぞれでしょうし、

人によって置かれている環境も違います。

 

だから、

 

ここで私が一つの答を出すことは

不可能だと思います。

 

 

ただ、

 

この物語の世界の中で

最終的な勝者 (日本を征服した者)

となった登場人物、ニニギは

 

火の鳥を目の前にしてこう言います。

 

 

「永遠の命?

ふん、そんなものがなんの役に立つ?」

 

 

大切なことは、

 

この世の摂理に反して

永遠に生き続けることではなく、

 

 

生きている間に、

その限りある時間の中で

 

自分のすべきことを見つけ、

大切な人を見つけて、

 

精一杯に生きていくこと。

 

それこそが

 

「生きている幸福」。

 

 

それがこのお話の中で語られた

一つのメッセージだったのだと思います。

 

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「生きるのよ!!」

 

物語の最終盤、

 

火山噴火で出来たクレーターの中で

生まれ育った少年が、

 

外界に出るため垂直に切り立った

高さ数十メートルのよじ登る場面で、

 

 

少年が力尽きようとした寸前に、

火の鳥が現れ少年を激励します。

 

 

「あなたは死んじゃあだめ。

生きるの。

どんなことがあっても

生きのびるの」

 

 

「何故自分は生きなければならないのか?」

 

そう問いかける少年に火の鳥は答えます。

 

 

「あなたに

生きる権利があるからよ。

あなたは今、

生きているのだもの。

だから、

生き続けることができるのよ!!」

 

 

「さあ、

目をしっかり開いて上を見て。

頂上はそこだわ。

あそこまで行けば、

あなたは勝つんだわ!」

 

 

火の鳥の激励を受けて

この少年はクレーターの絶壁を登り切り、

 

そして、

広い外界へと旅立っていきました。

 

 

一人の人間が

 

死なない体を持ち、

永遠の命を持つこと・・・

 

そこには意味は無いのかもしれません。

 

 

だけど、

 

「命」

 

それ自体は素晴らしいもの。

 

 

生きている限り、

命のある限り、

 

人は幸せになることができる。

 

そのために

その命を大切に使うこと。

 

 

それこそが、

火の鳥の言う

 

「幸福」

 

であり、

 

作者の手塚治虫からの

メッセージだったのかもしれません。

 

 

心に決めた目標を目指し、

幸せをつかむために

 

私たちもこの命、

使っていきましょう!!

 

全力で生きていきましょう!!

 

 

【2004年にNHKでアニメ化された「火の鳥」の映像です】

 

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【こちらの記事も是非どうぞ】

気高く咲いて美しく散る /「ベルサイユのばら」の世界

 

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ここからアクセス!/過去の名言集記事 (# 201~# 210)
 

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宇宙の始まり「ビック・バン」の

名付け親であり、

 

世界的に超著名な天文学者だった

故フレッド・ホイル博士によると、

 

地球上に最初の生命が偶然生まれる

確率は、なんと10の40,000乗 分の1とのことです。

(10の 8乗で1億、10の 12乗で1兆です・・・)

 

 

これは生命ができるのに必要な

酵素を作るためのアミノ酸の配列を

もとにした複雑な計算によるもの

だそうですが、

 

フレッド・ホイル博士はこの確率を

このように表現したそうです。

 

 

「廃材置き場の上を竜巻が通過した後で、

ボーイング747ジェット機が

出来上がっているのと同じような確率」

 

 

もはや、理解や想像の範囲を超えた

「何それ?」

の世界ですね。