いつの時代も人は、
青く輝く大海原に憧れ、愛し、
そして旅に出ました・・・。
海・・・
それは地球の地表の70.8%を占め、
平均的な深さは3729m。
つまり「平均」の水深がほぼ
富士山の高さということになります。
世界で最も深い海溝である
マリアナ海溝の最深部にいたっては
10,911mとされ、エベレストを
ひっくり返しても海底には届きません。
現代においては
詳細な海図が作られ、
人工衛星やレーダーなどで、
海底に存在する海溝や
山脈といった起伏については、
ほとんどが把握されていると
言われていますが、
それでも、
墜落した飛行機の捜索に
使われるようなソナーでさえ、
実際に確認できる範囲は
海洋の1%以下でしかなく、
生態系の仕組みをはじめとした
海洋で実際に起きている
物理現象については、
さらにそれ以下のことしか
わかっていないそうです。
ちなみに本来透明なはずの水が
海になるとなぜあんなにもきれいに
青く見えるのか、
こちらはきちんと科学的に
解明できているそうです。
/////////
現代においてさえ、
未知の領域といってもよい
海。
それは昔の人たちにとっては、
図書館のようなもの
だったのでしょう。
海に出ることによって人は、
その先に何があるのか、
その地形について、
さらには、
地球について、
そこにある命について、
様々な情報を得ることが
できたのですから。
ただし、その図書館、
「情報は命と引き換え」
という覚悟が必要でした。
なにしろ昔の航海。
それは、
ろくな海図も、医療設備も無い
船で何年もかけて、
目隠しのまま、
ひたすら前に進むという、
航海というよりは、命がけの
「冒険」
に等しいものでしたから。
/////////
"When someone tells you no, that is just the beginning.
The art of overcoming the word no is something you must master."
「誰かにダメだと言われたとしても、
それは最初の一歩にすぎない。
習得しなければならないのは、
そのダメだという言葉に打ち勝つことだ」
(ジェームズ・クック)
ジェームズ・クック(1728年~1779年)。
イギリスの海軍士官、海洋探検家、
海図製作者であった彼は、
その生涯において以下のような
3回の大航海を行いました。
青く輝く大海原を見つめながらの
水平線の遙か彼方までの航海。
それは、
長い長い冒険の旅でした。
第1回 (1768年 - 1771年)
タヒチ→ニュージーランド→オーストラリア
などを航行。
この航海でクックの隊は
オーストラリア大陸の東海岸に
到達した史上初のヨーロッパ人となりました。
第2回 (1772年 - 1775年)
ヨーロッパ人として初めて南極圏に突入。
もう少しで南極大陸を
発見するところながら、
この南方大陸が人類が居住可能な
緯度には存在しないことを確かめ、
クックはその探索に終止符を打ちました。
ただしヨーロッパ人による
次の南極圏突入が
50年後となったことが、
彼の冒険の偉大さを証明している
と言えるのでしょう。
第3回 (1776年 - 1780年)
クック自身は1779年の時点で
死去してしまった最後の航海。
彼の隊は今度はハワイ諸島を訪れた
最初のヨーロッパ人となり、さらに
アメリカの北西岸の大部分の海図を作製。
さらにアラスカの北端を突き止め、
西の方角からベーリングらロシア人が、
南からスペイン人が行っていた
太平洋の北限探査の空隙を
埋める等の功績を残しました。
海図の無い海を、
自分自身で海図を作りながら進んだ、
合計で9年間にも及ぶ大航海。
それは文字通り、
命を削る試練の連続でした。
18世紀の時代に誰が
「その航海は絶対に大丈夫。うまくいくよ」
そう彼に言ってくれたでしょう?
もしかしたらクック自身にさえ、
絶対の自信は無かったのかもしれません。
そんな彼の果てしない航海を
成功に導いたものは、彼の
卓越した航海術、
すぐれた調査と地図作成技術、
それらはもちろんのこと、
「ダメだ」
という言葉に打ち勝つ、
勇気、
逆境に立ち向かう気力、
統率力
といった気持ちの強さ
だったのでしょうね。
【ジェームズ・クックの航路】
赤は第1回航海、緑は第2回航海、
青は第3回航海(青の点線はクック死後の航海ルート)
/////////
“I intended to go not only farther than
any man has been before me,
but as far as I think it possible for man to go.”
「私は誰よりも遠くへ
行きたかっただけでなく、
人間が行ける果てまで行きたかった」
彼と同じ時代を生きた
普通の人たちには、
決して見ることのできなかった景色。
彼の時代における
「この世の果て」
南極圏、ハワイ諸島、
そしてアラスカ北端・・・
へと彼を導いていった
彼のモチベーション。
それは
「誰もいけないところまで行きたい」
という果てしない
「冒険者の魂」
だったのかもしれませんね。
////////
青く輝く大海原を見つめながら、
水平線の遙か彼方まで航海を続けた
ジェームズ・クックのように、
私たちも、
自分の人生という航海において、
遙か先を見つめ、
さらにその果てを追い求めて
進み続ける、
勇気、
逆境に立ち向かう気力、
行動力、
そして、
「誰よりも遠くへ、どこまでも遠くへ」
という飽くなき、
「冒険者の魂」
持ち続けていきたいですね。
///////////
【こちらの記事も是非どうぞ】
【その他の名言記事へのアクセスは】
ここからアクセス!/過去の名言集記事 (# 181~# 190)
//////////
太陽からの可視光線のうち
波長が長い、赤に近い色の光は、
表層2-3cmで海水に吸収されて
しまうのに対し、
波長の短い、青に近い色の光は
水深50mにも1/5程度が届くそうです。
この青色光が水中で散乱して
水上に届いた結果、
地表の約70%を覆う海は
青く美しく見えて、
そして宇宙から見た、
地球のブルー
ができあがるそうです。


