ハレー彗星・・・

 

ご存じでしょうか。

 

76年周期で太陽の周りを

公転している彗星で、

 

軌道が確定した彗星につけられる

周期彗星番号が1番の彗星です。

 

出現の記録は古く、明確なものとしては

紀元前240年5月25日

に出現したことが中国の歴史書

『史記』に記載されているそうで、

 

前回地球に最接近したのは33年前、

1986年2月。

 

次回は2061年夏に地球に接近すると

考えられています。

 

(現在は海王星軌道よりも遠いところに

いるそうです)

 

【ハレー彗星の公転軌道】

 

 

このハレー彗星が1910年に接近した時、

 

水星の尾に含まれる猛毒成分により、

「地球上の生物は全て窒息死する」

という噂が広まり、

 

当時の日本では、

 

・自転車のチューブを買い占め、

チューブ内の空気を吸って

一時的な酸素枯渇に備える裕福な者、

 

・水を張った桶で息を止める訓練をする者、

 

・全財産を遊びにつぎ込む者、

 

・世界滅亡を憂えて自殺する者、

 

などがあふれたといます。

 

 

皆さんもよくご存じの漫画の中に、

この1910年の騒動を題材にしたものが

あるそうです・・・がそれはまた後ほど。

 

 

結局のところは、

 

大騒動がおきたものの、

彗星のガスは非常に薄いため、

 

地球が尾の中を通過しても

ハレー彗星のガスは地球の厚い大気に

阻まれて地表に到達することはなく、

 

地球及び生命体には

何の影響も与えなかったそうです。

 

 

中途半端な知識に踊らされて、

それが事実と思い込んでしまうと、

 

大変なことになる。

下手をしたら

人生を棒に振ってしまう・・・。

 

恐ろしいものですね。

 

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"What gets us into trouble is not what we don’t know. 

It’s what we know for sure that just ain’t so."

 

「やっかいなのは、

何も知らないことではない。

実際は知らないのに、

知っていると思い込んでいることだ」

(マーク・トウェイン)

 

 

「自分が知っていることは

本当に正しい情報なのか?」

 

「自分は本当にそのことを知っているのか?」」

 

 

特に自分が重大な決断をする時には、

 

思い込みに基づいた誤った決断で

取り返しのつかないことにならないように、

 

自分の人生を幸せな方向に

進められる決断とできるように、

 

 

謙虚に自分の知識を振り返る

必要がありますね。

 

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"Courage is resistance to fear, 

mastery of fear 

– not absence of fear."

 

「勇気とは、

恐怖に抵抗することであり、

恐怖を克服することである。

恐怖を抱かないことではない」

 

 

マーク・トウェインは1835年生まれ。

 

『トム・ソーヤーの冒険』

『ハックルベリー・フィンの冒険』

 

などの著者として知られる

アメリカの作家です。

 

当時最も人気のある作家で、

 

 

あのアーネスト・ヘミングウェイも

 

「あらゆる現代アメリカ文学は、

マーク・トウェインの

『ハックルベリー・フィン』

と呼ばれる一冊に由来する」

 

と述べたそうです。

 

 

恐怖は抱いてもいい。

 

それが何であるのかを

しっかり把握して

 

そこから逃げずに、

目をそらさずに、

 

乗り越えるために立ち向かう。

 

 

彼が述べた

「本当の勇気」

 

私たちも実践していきたいですね。

 

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"The secret of getting ahead is getting started.

The secret of getting start is breaking your complex,

overwhelming tasks into small manageable tasks,

then starting on the first one."

 

「成功する秘訣は始めることだ。

始める秘訣は

複雑で圧倒されそうな自分の仕事を

処理しやすい小さな仕事に分けてから

その最初の1つに取りかかることだ」

 

 

行動の大切さ・・・。

 

このブログでもご紹介した

たくさんの偉人たちも述べています。

 

だけど、

 

「勇気を持って、

行動すると決めたけど、

何をしたらいいかわからない」

 

もしかしたら、

 

あなたもそう思って

行動できなかったこと

あるかもしれませんね。

 

 

そして

 

立ち向かおうとするものが

大きければ大きいほど、

 

その思いも大きくなり、

いつの間にか

行動できなくなってしまう・・・。

 

 

多かれ少なかれ、

人はそんなものかもしれません。

 

 

だから、

 

そんな時は、

 

この言葉を思い出して、

正しい知識と、本当の勇気を持って

 

立ち上がりましょう!!

 

 

小さなことからでいいんです。

 

まず取り組みましょう!!

 

その先に成功が待っていると信じて!!

 

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"The best way 

to cheer yourself up 

is to try to cheer somebody else up."

 

「自分を元気づける一番良い方法は、

誰か他の人を元気づけてあげることだ」

 

 

マーク・トウェインが生まれた1835年も

ハレー彗星が地球に接近した年で、

 

彼は日頃からこんな言葉を残していたそうです。

 

 

「私はハレー彗星が空に掛かる頃

この世に生まれた。

だから私はハレー彗星と共に

旅立つのだ」

 

 

そしてその言葉の通りに1910年

 

ハレー彗星が地球に帰ってきた時、

彼は彗星と共にこの世を去ったそうです。

 

 

私たちが元気になれる、

そして

周りの人たちみんなを元気にできる、

 

たくさんの言葉を残して・・・。

 

 

それは日本でハレー彗星による

窒息騒動が起きていた最中のこと

 

・・・だったようです。

 

【1986年に観測されたハレー彗星】

 

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【こちらの記事も是非どうぞ】

勇気は気品 / ヘミングウェイの世界

 

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ここからアクセス!/過去の名言集記事 (# 181~# 190)

 

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この1910年に日本で起きた

ハレー彗星騒動を題材にしていたのが、

 

あの『ドラえもん』の

「ハリーのしっぽ」

 

というエピソードです。

 

ハレー彗星が接近した時、

スネ夫の先祖がチューブを買い占める話や、

のび太の曽祖父・のび吉が

桶の水で息を止める訓練をする

 

・・・といった話が

語られています。

 

【藤子・F・不二雄大全集第12巻に収録されています】