過ぎた過去を振り返って、
無くしたものにばかり気持ちを奪われること。
あなたにもありませんか?
人は生きていく時、
何かを得たら、その分だけ何かを
失うのかもしれません。
食べ物を買えば、お金を失う。
知識を増やせば、時間を失う。
仕事を得たら、自由を失う。
人生経験を得たら、若さを失う。
そして、
人は自分が得たもの、
今、その手の中にあるものよりも、
無くしたものにばかり
目が行くもののようです。
だけど、
無くしたものばかり数えて、
過去にとらわれ生きていても
大切な時間や、
またとない機会を失うだけで
得られるものは、
後悔や不安といった
負のエネルギーのみ。
だから、
"Now is no time to think of what you do not have.
Think of what you can do with that there is."
「今は自分が
持っていないものについて
考える時ではない。
今あるもので、
何ができるかを考えるのだ」
(アーネスト・ヘミングウェイ)
泣いても、嘆いても、恨んでも
過去を振り返ってみても、
無いものは、無いんです。
大切にしていたリンゴの木が
折れてしまったとしても、
「今」
しなければならないことは、
折れてしまったリンゴの木を
嘆くことでも、
そのリンゴの木の思い出に
ひたることでもなく、
その隣の畑の作物に
肥料や水をやることです。
時計は元には戻らないのです。
人は「今」を生きて
前に向かって進むしかないのです。
勇気を出して、
今、この瞬間、
その手の中にあるものとともに。
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"Courage is grace under pressure."
「勇気とは、
窮地に陥った時に見せる
気品のことである」
窮地に落ちた時、
「何でもやればいい。
恐れずに行動することこそが勇気だ!」
もし、そう思ったとしたら、
それは単なる
「蛮勇」
なのかもしれません。
窮地に陥ってもなお、
取り乱すことなく、
その窮地から脱するために
最善の選択肢を選択し、
最高の手順を考えて、
迷わず正しく実行していくこと。
冷静に現実を受け入れ、
今、自分が持っているものを確認し、
自分がそれを持っていることに感謝して、
それらを自分の資源として、
前を向いて
ひとつひとつ
今自分にできることを重ねていくこと。
それこそが、
ヘミングウェイの言う気品であり、
勇気である。
そういうことかもしれませんね。
【ヘミングウェイの代表作の一つ、
「老人と海」の舞台になった
キューバの小さな漁村コヒマル。
ヘミングウェイはこの作品が大きく評価されて
1954年にノーベル文学賞を受賞しています】
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