鬼・・・

 

日本語の中では、

「悪い」「怖い」の意味の他に、

 

その逞しいイメージから

「強い」「ものすごい」「大きな」

 

といった意味の冠詞にも

使われますが、

 

 

やはり、

 

人に危害を加え、

人に災いをもたらし、

人を食べてしまう、

 

悪しき存在のイメージの方が

強いかもしれませんね。

 

 

だけど中には、

 

釈迦に帰依して

仏法の守護神となり、

また、

子供と安産の守り神となった

 

「鬼子母神」

 

のような存在もあります。
 

 

漢字の世界でも

「鬼」

の字は、

 

様々な妖怪変化を表して

魑魅魍魎(ちみもうりょう)

 

(漢字の中に「鬼」ばかり)

 

というように、

 

あまりいい意味には使われない

ようですが、

 

とある1つの漢字だけは、

別かもしれません・・・。

 

【鬼子母神を祀った

東京の法明寺鬼子母神堂】

 

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人は常に、

 

自分の持つ価値観や思い込みに

基づいて世界を見て

判断・評価している・・・

 

そんなものかもしれません。

 

 

そして、

 

自分のフィルターを通して見た

ゆがんだ世界が、自分にとって

 

「思い描いた通りのものではない」

 

そう感じられた時、

 

 

「こんなはずじゃない」

 

「なんで自分はこうなんだ」

 

「世間は何もわかっていない」

 

といった

 

焦りやいらだち、不満といった

負の感情が湧き起こり、

 

それらの思いが、

 

自分の人生を

 

逃げ場の無い、

さらにつらいものに

してしまうのかもしれませんね。

 

 

だから、

 

 

「半分の人なんか

応援してくれてないって。

10人いたら9人は

私のことなんて嫌いって

言ってる人がいると

思わないと。

 

(応援してくれる人が)

1人でもいたらありがたいって

思ったら気持ちが楽じゃない?」

(北斗晶)

 

 

そう考えて、

 

いい意味で

「世界は自分の思い通りのものではない」

 

と肩の力を抜いて考えることで、

気持ちは楽になり、

 

世界もありのままに

見えるようになるのでしょうし、

 

 

今自分の手の中にあるものや、

他人が自分に寄せてくれる好意

 

に対しても

目を向けられるようになるの

ではないでしょうか。

 

 

そして

 

暗闇の中では、

 

太陽の光の下では見えなかった

わずかな一筋の光に

感動できるように、

 

仮にそれが

ほんのわずかなもので

あったとしても、

 

感謝することができ、

 

その感謝の思いが

自分に幸せをもたらしてくれる

のだと思います。

 

 

私たちも

 

自分の手の中に無いものばかり

数えるのではなく、

 

手の中にあるものに

目を向けて感謝して、

 

気を楽に持って、

日々を生きていきたいですね。

 

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「やり遂げた人は

何事にも感謝するけれど、

途中で投げ出した人って、

悪口ばっかり

言ってるんだよね」

 

 

女子プロレス時代から

頸椎をふくめた骨折や

半月板、靱帯損傷等

 

次々と不運に見舞われながらも、

 

その都度立ち上がり、

逆境に挑戦し続けた

 

北斗晶さん。

 

 

自分の体や、

その先の人生のことも顧みず、

 

ただ一言の泣き言を言うことも無く、

 

自分を応援してくれるファンたちのために、

自分が愛したプロレスのために、

 

逃げること無く、

その全身全霊をもって、

戦い続けたプロレスラー人生。

 

 

そこにあったのは、

自分を支えてくれる人たちへの

感謝の気持ち。

 

 

そして

 

どんな時でも、

自分に想いを向けてくれた人たちに

それ以上の感動を返し続けた

 

その後に、

 

最後に自分の中に残ったのは、

やっぱり感謝の気持ち。

 

・・・

 

だったのでしょう。

 

 

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「感謝」の気持ちの反対が、

 

「当たり前」

 

と思う感情なのかもしれません。

 

 

でも実際には、

 

その「当たり前」は

 

ある日、

ちょっとした出来事から

 

まるで、

 

手のひらにすくった水が

あっという間にこぼれ落ちていって

しまうように、

 

自分の手元から

失われてしまうもの。

 

 

それは、

自分が経験してみてから、

初めて実感すること

なのかもしれません。

 

 

だから、

 

 

「大きな事故に合わず、

変な事故に巻き込まれず無事に

一番大切な自分の命だけは、

絶対に家に

持って帰って貰いたいと、

あたしは願ってるよ。


大切な人に、

どんどん言ってやって下さい。


子供達や旦那さん

お父さん、お母さん、

おじいちゃん、おばあちゃん、

ペットだってそう。

 

人それぞれの家庭で

家族の形は違うけど…


毎日、

元気に家に帰って来る事。

これは一番簡単な様で、

 

本当は一番難しいのかも

しれないよね」

 

 

私たちもみんな、

そんな気持ちと共に、

 

毎日を過ごさなければならない。

 

いつか失ってみてから気づいた・・・

そんなことの無いように、

 

 

今ここにある

この幸せに気づいて、感謝して、

大切に思っていきたいですね。

 

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「豪華な指輪よりも…

少し髭に白髪が

混じってきた

パパの笑顔を今日も

この目で見られてる事が

一番の幸せ。


そして…

 

シミだらけ、

シワも増えてきたあたしの顔を

笑顔でパパが見てくれてる。

 

その事が本当の幸せ」

 

 

2015年乳がんで闘病中であることを

公表した北斗さんには、

 

「命があること」

 

そのものが、

 

 

そして

 

「鬼嫁とは鬼のように怖い

嫁のことじゃなくて、

旦那のためなら鬼にもなれる

嫁のことなんだって!!」

 

 

そういいながら

 

家族と同じ時を刻んで

共に生きていけることが、

 

感謝だけでなく、

人としての「幸せ」そのもの・・・

 

 

そう感じられているのかもしれませんね。

 

 

それは、

私たちにとっても、

 

当たり前のようでいて、

 

 

それがそこにあることに気づき、

十分に感謝して、

 

守っていきたい、

そして守っていくべき、

 

人としての本当の幸せ・・・。

 

 

本当にそういうものかもしれませんね。

この人の云うように・・・。

 

 

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【こちらの記事も是非どうぞ】

何が君の幸せ? / やなせたかしの世界

 

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「鬼」が「云う」と書いて

 

「魂」

 

鬼の言葉には、

魂がこもっている・・・。

 

だから北斗さんの言葉には、

私たちも

 

魂を打たれる・・・

のかもしれませんね。