雪の降る凍てつくような冬の朝、

町中の景色が白一色となった

世界の中で、

 

雪の重みに負けず、

その重みに耐えて、

まっすぐに立ち続ける竹の姿には、

 

「背負った重荷に決して負けない」

そんな力強さを感じますよね。

 

 

轟音を上げながら吹きゆく風が

大木をもなぎ倒す台風の時でも、

 

その柔軟性を活かし

身をたわませて風の力を逃がしながら

じっと耐える竹の姿には、

 

「困難を受け流す」

しなやかさの大切さを教えられますよね。

 

 

この竹にちなんだ故事成語に

 

「破竹の勢い」

 

というものがあります。

 

 

「物事の勢いが激しく、

とどめることができない様子」

 

の例えであるこの言葉、

 

その由来はというと・・・

 

 

////////////

「竹にはフシがある。

そのフシがあるからこそ

竹は雪にも負けない強さを

持つのだ」

(本田宗一郎)

 

 

竹は20cmほど伸びては成長を止め、

フシをつくり、

 

また成長しての繰り返しをしながら

伸びていきます。

 

そして竹のあの強さは

フシがあるからと言われます。

 

 

私たち、人間にとってのフシを作る時、

それは人生の逆境の時でしょう。

 

 

逆境時にその試練に負けずに

努力し乗り越えていくこと。

 

それが雪に負けない=困難に負けない

人としての強さを作り上げていく。

 

 

本田宗一郎のこの言葉は、

私たちにそんなことを教えてくれて

いるのでしょう。

 

//////////

 

「耐える心に

新たな力が湧くものだ。

全てそれからである」

 

 

人生の試練。

 

 

それは身を凍らせるような

極寒の中で重荷を背負うような

ものかもしれませんし、

 

荒れ狂う暴風の中で、

吹き飛ばされることなく、

その場にとどまり続けるようなもの

なのかもしれません。

 

 

人は誰もそんな試練に耐え

乗り越えていかなければ

先には進めないのです。

 

そして

 

その雪の重みに耐え、

風圧に耐えることにより、

人生を先に進める力がその身に宿る。

 

 

逃げずに立ち向かうこと、

「耐える」ことが全ての出発点。

 

成功や栄光を望むのはその後のこと。

 

 

私たちも試練の時に出くわした時、

 

この言葉を思い出すと、

いいかもしれませんね。

 

//////////

 

「必死のときに

発揮される力というものは

人間の可能性を予想外に

拡大するものである」


 

本田宗一郎の人生。

 

それはこの言葉によってもまた

表されるのかもしれませんね。

 

 

絶え間なく努力を続け、

試練に立ち向かいながら、

 

必死に、全力で

自分の可能性を広げていった

彼の生き方。

 

 

私たちも見習って、

強く、しなやかに

生きていきたいですよね。

 

 

【バイクにまたがる本田宗一郎】

 

//////////

【こちらの記事も是非どうぞ】

夢の力 !! / 本田宗一郎の世界

 

【その他の名言記事へのアクセスは】

ここからアクセス!/過去の名言集記事 (# 191~# 200)

 

/////////

「破竹の勢い」

という言葉の由来。

 

それは、

3世紀の中国、晋(西晋)の時代に

さかのぼります。

 

晋の国が呉の国を攻めた際、

軍議ではその侵攻を慎重に行うべきだ

という意見が主流となった時、

 

杜預という将軍が、

 

「我らの勢いは例えるならば、

竹を裂く様なもので、

二三節を絶ってしまえば

刃の勢いを受けばらばらになり、

後は手で裂くことができます」

 

と主張し進軍を続けた結果、呉を倒して

晋が中国を統一した・・・

という故事によるものです。

 

杜預の言った「二三節」とは、

竹のフシ(節)と季節の単位である節を

かけたものだそうです。

 

 

私たちも「破竹の勢い」を持って

人生を進めていきたいですね。