人の「手」というのは便利なものですね。
物を作ることも、壊すこともできる。
物を持つことも、
指を折って数を数えることも、
他人と手と手を取り合うようなこともできますよね。
他にも、
きっとあなたも、
どこかが痛い時に
その場所に自分の手を当てたり、
他人が痛みを訴えた時に
手を当てて癒してあげる、
そんなことにも
手を使ったことがあるのではないでしょうか?
実はこの文字通りの
「手当て」
は科学的にも効果が立証された
行為だそうです。
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人の心の痛み、
悩み、心のつらさ、悲しみ・・・。
人は誰でも、生きている限り、
人生の全てが完璧に
自分の思い通りに運ばない限り、
自分の心の中に
いつの間にか忍び込み、
それと知らない間に
いつの間にか、
自分の心を支配している
「心の痛み」
とともにある・・・
そんな運命にあるのかもしれません。
自分の心にも、
そっと手を当てて、
癒すことができればいいですよね。
だけど心は
そこに形は無いもの、
そして
その手では触れられないもの・・・。
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「答えが出ないような悩みなら、悩まないほうがいいよ」
(二宮和也)
その手で触ることができないなら、
自分の心は自分の心で
コントロールする。
それが一番ですよね。
そもそも「悩み」とは本来、
この世に存在するのでしょうか?
自分の目の前にある物理的な事実。
それ自体には意味はありません。
その事実、
単なる現象や状態の集まりに対して、
自分の心が
「これは自分の思い通りのものではない」
「変えていきたいのに、変えることができない」
などの意味付けをして、
自分自身の中で作り上げた
心の幻影
それが
「悩み」
そう言えるのではないでしょうか。
だから、
過去に起きたこと、
今、目の前にある事実。
たとえそれらは
自分の力で変えることはできなくても、
自分の心の状態に気付いて自分の思考を変えていく。
自分自身で作り上げた
心の幻影から自分を解放していく。
それなら、
自分の力で、
自分の意思で、
できることですよね。
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「つらいと思ってる時は
まだ頑張れる。
本当につらければ
つらいと思うことすら
出来ないから」
ものは考えようです。
目の前にある事実は同じでも、
自分の思考を変えれば、
自分に見えている世界、
自分が感じる感情、
それらは変わってくるもの。
目の前の事実に対して、自分が
「つらい」
というレッテルを貼っていることに気づいて、
そのレッテルに
自分の心がとらわれないように、
「こんなのつらいうちに入らない」
と自分に言い聞かせて
そのレッテルをはがすこと。
それも有効でしょうし、
そのレッテルを貼り替えること。
過去や、現在の
思い通りにならない状態は
必ず未来の自分の役に立つと
信じること。
そう、
「経験って次につながっていくもんなんだ」
そうやって自分の心に
言葉をかけていくのもいいと思います。
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だけど、
わかってはいても、
それでも何ともできない時。
そんな時も
生きていればきっとありますよね。
だから、
「泣きたいときは泣けばいい。
そうしないと笑えなくなる」
コントロールだけではつらいもの。
時には自分の心の状態を認めて、
心を解放するのもいいかもしれませんよね。
一度心を解放して、
エネルギーを解き放てば、
そこにまた新しいエネルギーが生まれる。
そうすれば、
また笑えるようになる。
人の心とはそういうものでも
あるのかもしれませんね。
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せっかく生きていくのなら、
できるだけ、いい心の状態でいたいですよね。
まずは
自分の心の状態に気づくこと。
心が痛みを抱えてしまっていたとしても、
「それは自分の心が作り出した幻影によるもの」
そう考えて、
自分の心を幻影から外すことも、
目の前の事実に対して
自分の心が貼り付けたレッテルを
剥がすこと、
貼り替えることも、
時に自分の感情を一気に解放して
そこに新しいエネルギーを入れていくことも、
私たちの心は何でもできます。
つらさに耐えながら
膝を抱えるためでなく、
悲しみの結び目をほどき、
そこに勇気や希望をのせていくために、
私たちの心と、そしてこの手、
上手に使っていきたいですね。
彼の言うように・・・
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先日、テレビを見ていたらこんなことを言っていました。
人間の脳は、
同時に複数の刺激を受けた時
優先順位をつけて処理する。
人間には「痛み」の感覚の他、
・触れる
・冷たい
・かゆい
など様々な「触覚」があり、
脳は「痛み」よりも、
これらの「触覚」の方を優先的に感じるため、
痛いところを触ることで痛みは和らぐ。
それは
他の人が手を当てた場合でも同様。
・・・ということだそうです。
つまり私たちが日頃行う
「手当て」
は科学的にも効果が立証された
行為だったんですね。
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