大空を自由に舞う鳥のように、

大地を力強く駆ける獣のように、

 

「ああやって生きていきたい」

人は皆、そう思うものかもしれません。

 

そして

「それに比べて自分の生き方は・・・」

そう思ってしまうこともあるかもしれません。

 

 

だけど、

「羽ばたける翼」

「地を蹴って走るしなやかな足」

 

私たち人間にとっては、

そんな希望は全て虚構であり幻想です。

 

 

そこに気づけば、

 

そして

 

「無い」

という事実にとらわれていないで、

 

その代りとして、

人間に、あなたに与えられている

選択肢に気づけば、

 

それはあなたの希望をかなえる

大きな弾みになるでしょう。

 

 

「鳥は飛び方を変えることは出来ない。
動物は
這い方、走り方を変えることは出来ない。
しかし
人間は生き方を変えることが出来る」
(日野原重明)

 

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日野原重明さんは、

1911年~2017年までを生きられた、

 

聖路加国際病院院長などを務めた

医師・医学博士です。

 

 

日本で最初に人間ドックを開設したことで

知られた彼の専門は内科学で、

 

「成人病」

と呼ばれてきた

 

血栓によってひき起こされる

心臓病、脳卒中の予防につなげるため

 

1970年代からそれらを

「習慣病」

と呼ぶことを提唱し続け、

 

旧厚生省はこの考えを受け入れ

1996年に「生活習慣病」と改称し、

その後広く受け入れられた

 

というエピソードでも有名な方です。

 

 

医師として、

人の命に関わり、

 

そして

 

人の人生を見つめ続けた

彼はこんなことも言っていました。

 

 

「未知の世界に自ら飛び込んで、
やったことのないことを

やることによって、
使ったことのない脳が働き出す」

 

 

「人間の体には

3万6000もの遺伝子がある。
その多くが使われないままなんです。
それはあまりにもったいない。
違った環境に身を置けば、

うちに秘めた

未開発の良き遺伝子が、
思わぬ花を咲かせるかもしれない」

 

 

自分には無いもの、

逆立ちしても手に入らないもの、

 

それらにこだわることをやめれば、

 

そして

どこまでも飛んでいける翼の代わりに、

大地を時速100kmで駆けぬける両足の代わりに、

 

自分の手の中にあるもの、

 

それらを見つめれば、

私たちも気づくことができるはずです。

 

 

「人生とは未知の自分に挑戦することだよ」

 

 

「どんな困難に直面しても、

『ここから始まるのだ』
ととらえ直すことができれば、

私たちはかならず前進できます」

 

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日野原さんについては

もう一つ、有名なエピソードがあります。

 

聖路加国際病院院長時代の

1992年、新病棟の建設時の話です。

 

 

東京大空襲の際に

満足な医療が出来なかったという

自身の経験から、新病棟を

 

広大なロビーや礼拝堂施設を備えた、

大災害や戦争の際などには

大量被災者発生時にも機能できる

病棟としました。

 

それは

「過剰投資ではないか」

という批判を抑えて、

彼が断固としてやり通したものでしたが、

 

この備えの効果が実証される機会は

誰もが想像した以上に早く、

そして想像もできなかった形で

やってきました。

 

 

1995年の地下鉄サリン事件。

 

その際、

通常時の機能に対して

「広大すぎる」

と非難されていたロビー・礼拝堂施設は、

緊急応急処置場として機能したのです。

 

 

院長であった日野原さんの判断により、

聖路加国際病院は、事件後直ちに

当日の全ての外来受診を休診にして

被害者の受け入れを無制限に実施し、

 

同病院は被害者治療の拠点となり、

朝のラッシュ時に起きたテロ事件でありながら、

犠牲者を最少限に抑えることに繋がったのです。

 

 

「なんと言っても、

人が人に与える最高のものは、

心である。
他者のための

『思い』と『行動』

に費やした時間、
人とともにどれだけの時間を

分けあったかによって、
真の人間としての証がなされる」

 

 

「人のために自分は何ができるのか」

 

心を込めて考えれば、

 

自分が自分の人生でできること、

本当にやるべきことが、

 

あなたにも

きっと見えてくるものなのでしょう。

 

 

そしてその思いに従って取った行動、

 

それもまた、

あなたの希望をかなえる

大きな弾みになるでしょう。

 

 

今はそれがどんな形で実を結ぶのか

はっきりとは見えなかったとしても、

 

 

「人生には

無駄というものはないもの。
しかし、
後にならないと、

その意味がわからない

ということがたくさんあるのです。

つらいことでも苦しいことでも、
『体験』したことは、

間違いなくその人の強みになります」

 

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自分の人生に無いものばかり

みつめていたら、

 

「~があったら」

 

という妄想に取りつかれるだけ。

 

 

無いものばかりを数えていても、

そんなことに利点など一つもないこと、

 

誰にでもわかることですよね。

 

 

だから、

 

まずその妄想を捨てれば、

あなたも気がつけるはずです。

 


「生きていることの意味は

自分で探し勝ちとるものです。
それがつまり

生きがいにつながります」


 

今あなたができることを

 

心から考えて、

行動していけばいいのです。


/////////
 

そしてこれが今日、私がお伝えする、

日野原さんからの最後のメッセージです。

 

あなたはどう受け止めますか?

 

 

 

「これから一番、大切なことを言います。


命とは、人間が持っている時間のことです」

 

 

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