私たちはみんな
自分自身の価値観を持って
その価値観を基準にして
感じ、考え、判断して、
生きていますよね。
ところで、あなたの価値観、
もしかして、それは
ネットの情報や、
他人のそれを鵜呑みにして・・・
なんてことは、ありませんか?
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こんなデータがあります。
・ 現代人は100年前の人の
1年分の情報を1日で得ている
・ 現代人が得ている情報量は
10年前の410倍 (530倍という説もあり)
情報にあふれた現代社会では、
必要な情報も、
必要ではない情報も、
望む・望まないに関わらず
ほんの一瞬で怒涛のように
私たちのもとに流れ込んできます。
「玉石混淆」
ともいえる
情報の渦の中にいる私たちは、
いつの間にか、
他人の価値観を自分のものと
思い込んでしまっている。
その思い込みが
自分自身を苦しめている。
そうなってしまっても
無理はないのかもしれません。
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仁に過ぎれば弱くなる。
義に過ぎれば固くなる。
礼に過ぎれば諂い(へつらい)となる。
智に過ぎれば嘘をつく。
信に過ぎれば損をする。
(伊達政宗)
仁・義・礼・智・信
は儒教の五常と呼ばれる、
孔子が唱えた
人が生きていく上で
守るべき 5つの徳目です。
政宗は、
孔子の徳目についてさえ、
「無条件に受け入れて、守るべきもの」
とはせずに、
自分の立場や状況に応じて
「ほどほどにしておけ」
(否定はしていませんね)
と語っているのです。
儒教の五常を守るべきかどうか?
それはさておき、政宗の
・他人の価値観を鵜呑みにしない
・自分なりに解釈を加えて、
自分の納得する形にした上で
自分の価値観とする
という、この発想こそが、
これからも加速していくであろう、
恐るべき情報化社会の中で
生きていく私たちにとって、
最も必要な心構えの一つかもしれませんね。
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曇りなき 心の月を
先だてて
浮世の闇を
照らしてぞ行く
(何も見えない真っ暗闇の中で
月の光を頼りに道を進むように、
戦国時代という
先の見えない世の中で、
自分が信じた道を
ひたすら歩いた一生であった)
伊達政宗辞世の句です。
豪胆で武勇に優れるだけでなく、
茶の湯や詩歌などの文芸にも優れ、
仙台藩を62万石の大藩に育てあげた、
「天才」政宗
ですら、
自分が生きる世の中を「闇」と感じた。
はたから見たら、あふれんばかりの
彼の知恵や才能をもってしても
燦然と輝く太陽のように、
自分の進む道を明るく、
そして迷うことなく照らしていると、
感じることはできなかった。
ということだったのでしょう。
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私たちも、
自分の意思で
自分の価値観を決めて、
たとえその光は、
太陽の光に比べれば弱く、儚い
「月の光」
だったとしても、
自分なりに正しいと信じる、
一点の曇りも無いものである。
そういう自信を持って、
そう在るように常に心がけて、
この世の闇を
そして
人生という道を、
照らしながら
迷わずに、胸をはって
生きていきたいものですね。
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