私たちはみんな

自分自身の価値観を持って

 

その価値観を基準にして

感じ、考え、判断して、

 

生きていますよね。

 

 

ところで、あなたの価値観、

もしかして、それは

 

ネットの情報や、

他人のそれを鵜呑みにして・・・
 

なんてことは、ありませんか?

 

////////


こんなデータがあります。

 

・ 現代人は100年前の人の

1年分の情報を1日で得ている


・ 現代人が得ている情報量は

10年前の410倍 (530倍という説もあり)


情報にあふれた現代社会では、

 

必要な情報も、

必要ではない情報も、

 

望む・望まないに関わらず
 

ほんの一瞬で怒涛のように

私たちのもとに流れ込んできます。


「玉石混淆」

 

ともいえる

情報の渦の中にいる私たちは、

いつの間にか、

他人の価値観を自分のものと

思い込んでしまっている。

その思い込みが

自分自身を苦しめている。


そうなってしまっても

無理はないのかもしれません。
 

////////

 

仁に過ぎれば弱くなる。
義に過ぎれば固くなる。
礼に過ぎれば諂い(へつらい)となる。
智に過ぎれば嘘をつく。
信に過ぎれば損をする。

(伊達政宗)


仁・義・礼・智・信

 

は儒教の五常と呼ばれる、

 

孔子が唱えた

人が生きていく上で

守るべき 5つの徳目です。


政宗は、

孔子の徳目についてさえ、


「無条件に受け入れて、守るべきもの」

とはせずに、

 

自分の立場や状況に応じて

「ほどほどにしておけ」
(否定はしていませんね)

 

と語っているのです。

 


儒教の五常を守るべきかどうか?

 

それはさておき、政宗の


・他人の価値観を鵜呑みにしない


・自分なりに解釈を加えて、

自分の納得する形にした上で

自分の価値観とする


という、この発想こそが、

 

これからも加速していくであろう、

恐るべき情報化社会の中で

生きていく私たちにとって、


最も必要な心構えの一つかもしれませんね。

 

/////////

曇りなき 心の月を 
先だてて
浮世の闇を 
照らしてぞ行く


(何も見えない真っ暗闇の中で
月の光を頼りに道を進むように、


戦国時代という

先の見えない世の中で、
自分が信じた道を

ひたすら歩いた一生であった)


伊達政宗辞世の句です。

豪胆で武勇に優れるだけでなく、
茶の湯や詩歌などの文芸にも優れ、
仙台藩を62万石の大藩に育てあげた、


「天才」政宗


ですら、

自分が生きる世の中を「闇」と感じた。

 

はたから見たら、あふれんばかりの

彼の知恵や才能をもってしても

 

燦然と輝く太陽のように、

自分の進む道を明るく、

そして迷うことなく照らしていると、

 

感じることはできなかった。

 

ということだったのでしょう。

 

/////////

 

私たちも、

 

自分の意思で

自分の価値観を決めて、

 

 

たとえその光は、

太陽の光に比べれば弱く、儚い

 

「月の光」

 

だったとしても、

 

 

自分なりに正しいと信じる、

一点の曇りも無いものである。

 

そういう自信を持って、

そう在るように常に心がけて、

 

 

この世の闇を

 

そして

 

人生という道を、

 

照らしながら

迷わずに、胸をはって

生きていきたいものですね。

 

 

/////////

【こちらの記事も是非どうぞ】

達人の生き方 / 伊達政宗の世界

 

【その他の名言記事へのアクセスは】

ここからアクセス! / 過去の名言集記事 (# 91~# 100)