私たちはそれぞれの能力を活かし、
何らかの形で社会に貢献し、
その結果、お客様から対価を頂いて
生活をしていますよね。
そうです。
当たり前のことながら、
私たちはみんな
それぞれの仕事において
『プロフェッショナル』
なわけです。
私たちが常にプロであるために、
在り続けるために、
プロの思考
それは必要不可欠なものかもしれません。
それでは、
世界中の
何千、何万人のプロの中における、
「プロの中のプロ」
はどんな思考をしているのか、
気になりませんか?
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「音をただ並べるだけでは
音楽にならないわけで、
どうやって作曲家が紙に書いたものを
音楽に戻すかと、
ここのことですよね」
「楽譜に書いてある通り、
非常に几帳面にやって、
規則に合ったことをやって、
『はい、これで終わり』
の演奏会をされたら、
みんなバカバカしくなって、
音楽会に来なくなっちゃいますよ」
「お客さんは、音楽会に来て
そういうこと (ニュアンス)の幅があったり、
高さや深みがあったりすることで、
その曲の一番いいところを聴いたなあ、
と満足してくれるわけですよね」
・・・
2002-2003年のシーズンから
2009-2010年のシーズンまで
ウィーン国立歌劇場音楽監督を務めた
世界的な指揮者、
「プロの中のプロ」
小澤 征爾さんは
このような言葉を語っています。
プロである以上、
普通に誰でもやれることを
やるだけになることなく、
お客さんが何を求めているのかを常に考え、
彼らを満足させられるように、
自分が提供できる最高のものを提供できるように、
理想を追い求め、自分自身を高め続ける。
プロとして、それこそが大切なこと・・・。
それは、
そうとは、わかってはいても
実施し続けることはなかなか難しい、
それでも、
私たちも常に心にとめておくべき、
「プロフェッショナル思考」
・・・かもしれませんね。
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もう少し、彼の言葉に耳を傾けてみましょう。
彼の言葉から聞こえてくるもの、
受け取ってみて下さい。
「技術の上手下手ではない。
その心が人を打つ」
「集中力っていうのは、
天才のものじゃないんだ。
訓練だ」
・・・どうでしょう。
以外にシンプルですね。
自分にできる最高のものを提供しようという「心」。
絶え間ない「訓練」、
そして努力
そこから生まれる「集中力」
「そこからなら自分にもできる!」
あなたもそう思えてきませんか?
そう、
それも正解のようです。
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人の心は、
流れ続ける音楽のよう。
時に強く激しく、
時に優しく柔らかに、
そして
時に哀しく切なく・・・。
今、あなたにも
すでに聞こえてきているかもしれません。
小澤 征爾さんが作り上げる
リズムとメロディー。
そして
伝わってきているかもしれません。
小澤 征爾さんの感性の世界。
お気づきの通り、
小澤 征爾さんの世界、
もちろんもっと深いです。
ここから先は、
私たちにも取り入れることのできる
「プロの中のプロの思考」
というよりは、
「芸術家の中の芸術家の思考」
と言えるかもしれません。
それでも、
もう少しだけ、
ご紹介させて下さい。
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「じっと楽譜を読み続けていると、
ある時、頭の中で音が鳴り始めます。
現代の作品であれ、中世の作品であれ、
作曲家の頭の中で鳴っていた音楽が聴こえてくる」
「自分が年をとってきたからかもしれないけれど、
大事なものとか美しいもの、
美しいと言ってもただ見て美しいのではなくて、
心に染みわたる美しさとか、
心を打たれる美しさというのは、
少し悲しみの味がするのよ」
「実際にその悲しみを体験しなくても、
そういう悲しみが人生の中にあるってことを、
わかっただけでもだいぶ違う」
「悲しさが、
震えちゃうぐらい悲しいのか、
それとも
さびしさが入っている悲しさなのか。
あるいは、
ほんとにもう悲しいのが中に入っちゃって
外には出てこないのか、
泣いちゃうぐらい悲しいのか……。
その度合いの幅というのは、とても広い」
「ベートーベンやモーツァルト、
彼らがつくった音楽は、
その土地柄だけのものじゃなくて、
純粋な音楽をつくっているから、
どんな人間でも、
その人なりに理解できるんだと思う。
それは
悲しみであり、
力強さであり、
楽しみであり、
というふうになってきていると思う。
そう思うから、
僕はこうやって指揮者をやっているんですよ」
・・・
ひとつひとつの言葉、
一つひとつの表現、
そこにドラマがあり、
世界がある。
そんな気がしませんでしたか?
これこそが
プロの中のプロの持つ言葉の力、
なのかもしれませんね。
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私たちにもできる、
努力・集中・心の持ち方、
そこに
私たちには計り知れない感性と、
人には真似しきることのできない
努力に裏付けされた圧倒的な実力。
これらを全て備えてこその
『プロの中のプロ』
なのかもしれませんね。
プロの中のプロの世界。
あなたは目指しますか?
目指せますか?
少なくとも、今日
それがどういう世界なのかを
垣間見ることができただけでも、
私たち全員、
その世界に一歩近づけた、
目指すことが可能になった、
・・・そう言えるかもしれませんね。
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