今回は
「非暴力、不服従」
(よく言われる『無抵抗主義』ではありません)
の信念で、
インドにおける、
イギリスからの独立運動を指揮し、
キング牧師らもその行動を見倣っていたという、
マハトマ・ガンジー
の言葉たちをご紹介させて頂きます。
(ネットを見るとWikipediaなどでは
「ガンディー」と書かれていますが、
ここでは「ガンジー」で統一させて頂きます)
/////////////
皆さんは
人生を生きる『目的』、
『目標』とか『夢』と、
言いかえてもいいかもしれません。
もっていらっしゃるでしょうか?
・・・
難しいかもしれません。
もしあなたも悩んでおられるならば、
ガンジーのこの言葉に
耳を傾けてみるといいと思います。
Find purpose, the means will follow.
目的を見つけよ。
手段は後からついてくる。
You must be the change you want to see in the world.
あなたがこの世で見たいと願う変化に、
あなた自身がなるのです。
さすがのガンジーも、直接的に
「こうすれば人生の目的が見つかるよ」
とまでは示してくれていませんが、
だけど、そもそも、
こんなことを
言っている方はいないでしょうか?
「なりないものや、
やりたいことはあるよ。
でも、
やり方とかわかんないし、
何から始めたらいいかわかんないし・・・。
そもそも、
なれるわけないし、
できる自信ないし・・・」
ガンジーが教えてくれているのは、
このあたりかもしれません。
まずは自分で、
自分が心ときめくような
目的を見つけること。
自分の心の声に耳を傾けてもいいかもしれませんし、
人の話を聞いたり、
本を読むのもいいかもしれません。
選択肢の見つけ方は人それぞれ
だと思います。
そして
その目的は、
誰かが叶えてくれるのではない。
その目的が叶うのは、
誰かのおかげではない。
「自分の力で変化を起こす」
そう決めること。
問題はここからです。
ガンジーは言うのです。
あとは、とにかく行動を起こすこと。
そうなるためのやり方は
わからなくてもいいし、
探さなくてもいい。
「どうやればいいのか」
「それが可能なのかどうか」
なんてことは、
行動しながら考えていれば、
あとから自然とついてくるものだ。
・・・
それがガンジーの考えのようですね。
実際のところ、
ガンジー自身はどうだったのでしょう?
当時イギリスの植民地だったインドを
民衆暴動やゲリラ戦の形をとることなく、
独立に導いたガンジー。
「平和を貫く」
「自由をもたらす」
という途方もなく、困難で大きな目的を、
実現させた彼は一体、
どんな状態でその目的に取組んでいたのでしょう?
彼は自分の目的を達成するための方法、
その正解を
はじめから、知っていたのでしょうか?
目的を達成するまでの道は
はじめから、見えていたでしょうか?
Freedom is not worth having
if it does not include the freedom to make mistakes.
もし、過ちを犯す自由がないのならば、
自由を持つ価値はない。
There is no path to peace.
Peace is the path.
平和への道はない。
平和こそが道なのだ。
彼のこの2つの言葉が全てを表し、
そして、私たちにも道を示してくれている
・・・のかもしれませんね。
///////////
残念ながら、ガンジーは、
1947年8月、
「非暴力、不服従」運動によって、
ついにインドを独立させた直後の
1948年1月、
狂信的な
ヒンズー原理主義集団民族義勇団に
襲撃され命を落としてしまいました。
ピストルで撃たれた時、彼は
自らの額に手を当てて
この世を去ったそうです。
この仕草は、イスラム教で
「あなたを許す」
という意味のものとか・・・。
Hate the sin, love the sinner.
罪を憎みなさい、罪人を愛しなさい。
The weak can never forgive.
Forgiveness is the attribute of the strong.
弱い者ほど相手を許すことができない。
許しとは、強き者の証だ。
本当の「強さ」とは何か。
それは、
力ずくで人を屈服させ、
自分の欲しいものを手に入れる力。
・・・ではなく、
許しがたい者さえ、
許し、受け入れるという
「心の強さ」
それこそが、ガンジーの言う
「強さ」
なのだでしょう。
人生最後のシーンで、
薄れゆく意識の中で、
そんな自分の主張を、
最後まで実行してみせた
ガンジーの心の強さ。
彼の心の中にあったものは、
「自分を銃撃した相手にも、
きっとその心の中に、
彼なりの正義があるはず。
自分がこのまま何もせず死んでしまったら、
彼は許されることなく、
一生苦しむのかもしれない。
だから自分は彼を許してから、
彼を救ってから、
この世を去ろう」
という、
慈悲の心、
許しの心、
・・・だったのかもしれません。
そしてそれは、私たちが
「強さ」
と聞いて心に浮かべるものとは
全く異質のもの。
だけど、
これこそが人としての本当の
「強さ」
・・・なのかもしれませんね。
その強さによって、
人を許し、受け入れる人生を
送ってきた自分が、
最後に許し、受け入れた相手は、
自分を殺した人間だった・・・
という悲しい皮肉につながったのだとしても、
自分の信念を
最後まで貫き通したガンジーは、
単なる
「無抵抗主義者」
ではなく、
常に勇気をもって信念を貫く、真の
「強き者」
だった。
そう思えてこないでしょうか。
だからこそ、
彼の言葉は真実のものとして、
我々の心に響いてくる。
そういうものかもしれませんね。
//////////
A man is but the product of his thought.
What he thinks, he becomes.
人は自分の思考の産物に過ぎない。
自分が考えた通りの自分になる。
「非暴力運動において、一番重要なことは
自己の内の臆病や不安を乗り越えること」
そう主張したガンジー。
お金持ちの家の不良少年から、
インドを独立に導き、
アメリカのキング牧師をはじめとする、
後世の指導者たちにまで
影響を与える英雄に駆け上がった、
彼の78年の生涯を作ったのは、
この
「自分が考えた通りの自分になる!」
という信念だったのかもしれません。
Live as if you were to die tomorrow.
Learn as if you were to live forever.
明日死ぬかのように生きよ。
永遠に生きるかのように学べ。
「明日やろう」
そう思っていたら、
明日は来ないかもしれない。
そして
後悔するかもしれない。
でも、
とても今日、明日ではやりきれない・・・
そう思うようなことも、
自分にはできると信じて、
あきらめないで、
「挑戦し続けること」
そうやって生きること。
そう、
The future depends on what we do in the present.
未来は、
「今、我々が何を為すか」
にかかっている。
時を超えて今もガンジーが
そう伝えてくれているようですね。
//////////////
【その他の名言記事へのアクセスは】
ここからアクセス!/過去の名言集記事 (# 41~# 50)
【こちらの記事も是非どうぞ】