今月は、市議会各常任委員会では行政視察が実施され、私が所属する企画総務常任委員会でも8.9.10日の3日間に渡り、行政視察が行われました。
1日目 北海道伊達市
【包括外部監査制度について】
経済性、効率性、効果性の向上など、経営的な行財政改革を行なっていくためにも、市内部だけの行政監査だけではなく、客観的な視点、意識も必要とのことから、今回視察した包括外部監査制度を導入されました。監査を受けたことにより、業務改善や新たな制度の創設に繋がることもあったそうです。当初から2年間の制度実施としており、現在は新たな包括外部監査は行なっていないそうですが、これまでに指摘された事項に対する措置対応は継続しており、公表しながら取り組みを続けていくそうです。監査テーマを「資産管理・運営について」、「福祉・社会保障について」の2点と要点を絞ったことも、措置対応が有効に機能したことに繋がったかと思います。
2日目 北海道登別市
【移住促進事業について】
人口約49000人。「暮らし方 あなたらしさがある のぼりべつに いしませんか。」と題して、平成17年度から移住促進事業を展開されています。現在まで、子育て、教育、医療・福祉など支援制度の充実を図っていますが、現役世代を対象した、就職・起業・創業への応援体制の強化には大変苦労されているようでした。移住とは、人生をかけての一大決心ですから、市としても最大限の配慮が必要ですね。PRだけではなく、地域インフラ整備をはじめ、地元民間企業との連携や体験移住、多面的な相談への対応など、移住・定住への取り組みを続けてみえます。各委員からは、人口減少・少子高齢化時代に入り、本市の将来を重ね合わせての質疑が多数だされました。
3日目 北海道苫小牧市
【消防防災訓練センターについて】
自主防災組織・緊急消防援助隊の機能強化、研修、災害時用資機材の保管施設として、苫小牧市消防本部敷地内に昨年度に建設。今年10月から運営がスタートしました。
災害時は、
①緊急消防援助隊の休憩、待機施設
②自主防災組織等の災害支援物資の収集、配送拠点として、
平常時は、
①緊急消防援助隊の車両・資機材の保管施設
②自主防災組織等の研修・訓練施設
③自主防災組織等の災害時用資機材・物品等の保管施設として活用されます。
総事業費は約5億1千万円。そのうち約4億7千万円を市債、残りを一般財源で賄ったとのこと。
苫小牧市には活火山があり、地震や風水害の被害想定と共に、町内会や市民説明会を開催。施設の役割や利活用への理解や協力をお願いしてきたそうです。
施設内には、自主防災組織や地域による防災・減災等の啓発コーナーもあり、官民協力による施設運営を見ることができました。本市でも、災害課題に関して、地域の皆さんと交流できる場がより増えることが必要だと強く感じました。