25日〜27日まで、文教常任委員会の行政視察に行ってきました。
1日目、佐賀県伊万里市
「伊万里市民図書館について」
人口約57000人、陶磁器生産でも有名な市です。
今回、2つの市での図書館運営について視察に伺いました。1日目は、佐賀県伊万里市に伺い、行政・市民・設計者の協働連携による図書館の建設・その後の運営状況等について視察調査を行いました。
伊万里市では、図書館の目標として「伊万里をつくり、市民とともにそだつ、市民の図書館」を掲げ、設計段階から行政と共に市民の皆さんが関わり、平成7年の開館からは、市民ボランティアとして図書館の運営支援活動を継続されています。
伊万里市民図書館は、指定管理者制度では無く、市が直営で運営をされています。通常の図書館業務以外では、自動車図書館《ぶっくん》による市内巡回や《滞在型の図書館》として、館内での居場所づくり(くつろぎスペース)について、また、家庭での読書(家読の日)についても積極的に取り組みをされていました。
これまでの「図書館はこうあるべき!」という考えに一石を投じると同時に、今後のまちづくりにも繋がる『市民協働』の図書館づくり・運営は大変参考になりました。
2日目、佐賀県武雄市
「武雄市図書館について」
伊万里市に隣接する武雄市は、人口約5万人。情報通信技術(ICT)を利活用した教育を推進した全国初の自治体として有名で、市内小中学校の児童生徒にタブレット端末を配布しています。
今回は同じく全国的に有名な『武雄市図書館・歴史資料館』の視察に伺いました。
現在の武雄市図書館は、2013年に運営が開始され、年中無休・開館時間は午前9時〜午後9時まで、20万冊の蔵書と、くつろげる『BOOK&カフェ』が楽しめる新しいスタイルの図書館です。館内にはスターバックスコーヒーがあり、コーヒー等の飲み物を片手に読書が楽しめ、本の貸出しや書店エリアでの購入もできます。また、館内ではiPadを活用した本の検索ができ、自宅等でもパソコンやスマホから本の検索ができます。さらに来館者だけでは無く、配送料は掛かりますが、全国から図書の貸し出しもできるそうです。まさに未来型図書館の先進事例ですね![アップ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/173.gif)
![アップ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/173.gif)
全国にあるDVD・CDレンタルのTSUTAYAの経営母体である、カルチュアコンビニエンスクラブ(CCC社)による指定管理だそうです。
外観からは図書館には見えません。オシャレな大型書店や文化施設にも見えます。
そもそもは、来館者の減少から開館日を増やす等の対策を行い、現在までのリニューアルと指定管理者制度を導入されたそうです。その経緯とその後の効果(視察依頼など)を伺い、『図書館づくりからの《まちづくり》』としての役目を十分に果たしていると思いました。
共通しているのは、市民目線での図書館づくりと、市民ニーズからの多様な利活用方法(交流イベント開催・居場所づくり等)への挑戦
でした。
![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/176.gif)
3日目、福岡県福岡市
「学校給食センターについて」
視察最終日は、福岡市(人口約146万人)にある『福岡市立第1給食センター』の視察に伺いました。
こちらの給食センターはPFI手法により整備・運営がされています。センターでは、各エリアの明確な区分けから、衛生的な配慮、アレルギー対応食の提供、特別支援学校に対応した二次加工食の提供、また、食育研修など、ため息が出る程に徹底した調理管理システム・研修体制が構築されています。
特にアレルギー対応食の提供方法については、万が一、が無いように、人員・食材・調理・チェック・配送・配膳等、あらゆる場面での汚染防止の為の管理体制が整っており、子ども達をはじめ教育機関、保護者の皆さんが安心できる仕組みづくりが徹底されていると感じました。
最初に概要説明を頂き、給食センター施設見学、質疑応答と続きました。
西尾市でも一色地区にある給食センターの老朽化による改築の計画があり、各委員からは西尾市の現状に置き換えた質問が多数出されました。
今回、西尾市議会文教常任委員会の行政視察を受け入れて頂き、懇切丁寧な説明をして頂いた各自治体の皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございました![土下座](https://emoji.ameba.jp/img/user/ko/komugii/884224.gif)
![土下座](https://emoji.ameba.jp/img/user/ko/komugii/884224.gif)