ご存知の方も多いと思いますが、
ここに至るまでの経緯を再度簡単にご説明いたします。
問題となっている産業廃棄物最終処分場の跡地は、西尾市一色町生田竹生新田内にあります。大きく3つの工区に分かれており、当時の業者が昭和59年に県に第1、第2工区の届け出を行い(当時は届け出制)、埋め立て事業を開始しました。最初の埋め立て品目は「鉱さい-鋳物砂を主とした廃棄物-」のみで、管理型の埋め立てを開始したそうです。その後、平成6年には県の許可を得て、産廃処分場及び一般廃棄物処分場を併設した第3工区を増設。それにより埋め立て品目も11種類に増大しました。
埋め立て品目(11種類)
燃え殻、汚泥、廃プラスチック(自動車破砕物含む)、紙くず、木くず、繊維くず、金属くず、ガラスくず、陶磁器くず、鉱さい、建設廃材、その他ダスト等。
埋め立て処分業の許可期限は平成13年3月までとなっており、実際に埋め立てが行われていたのは平成12年8月頃となっています。
平成18年3月、同施設を管理する業者が問題を起こし、許可を取り消されたことにより、その後の業者(会社)の実態がなくなっており、現在は「幽霊会社」状態となっています。
許可が取り消されたことにより、水処理施設の稼働も停止し、周辺環境の悪化も懸念され始めました。旧一色町の時代から数回に渡り、県に業者への適切な指導と管理を求めてきました。
平成25年9月、同地での新規の産廃処分場構想の報道が出ました。
報道内容では、埋め立て面積は約53ヘクタール(埋め立て容量最大1400万トン、年間30万トン、月間約2.5万トン、日平均1250トン)、埋め立て年数は約40~50年。
埋め立て品目(予定)はさらに増えます。
その後も、業者による8割以上の土地の買収、業者と旧一色町長との秘密保持契約の締結&当時の副町長の秘密契約を認める内容のコメント、契約を否定する旧一色町長のコメント→すぐに同秘密契約を認める旧一色町長のコメントなど、政治(政治家)・行政への不信と地域住民の不安をあおる情報が短期間にたくさん出てきました。
昨年から新規産廃処分場建設に反対する要望書(請願書)を県漁連支部、地元町内会が提出しています。
市議会としても、
昨年、新たな産業廃棄物処理施設建設計画に対する反対決議がされています。
現在、一色地区産廃跡地問題地域会議が定期的に行われており、跡地問題の解決に協議を続けています。
現在まで、責任の所在(当時の業者以外)、解決策などは確定していません。