悪魔が昨日、し忘れたこと。@アメブロ -54ページ目

『姑獲鳥の夏』初日舞台挨拶

新宿ミラノ座のスーパーリザーブペアシートで見てきました。映画の前評判は色々でしたが、個人的にはかなり良かったです。ところで舞台挨拶のあと舞台から悲鳴が聞こえたのに驚いて目を向けると、ぽつんと残されていた等身大の姑獲鳥の張子人形が倒れ、抱かれていた赤子がふっとんでいました。壊れてしまったのでしょうか。2ちゃんねるによれば試写会でも途中で停電があったりしたそうで、いわくありげな印象です。京極夏彦といえば「御祓済」の朱印ですが、張子人形の件は何らかの厄払いだったのかなと彼女と話していました。他にも色々ありますが、例によって詳細はまた後で書きます。ちなみに京極作品は後1冊と対談集で全部読み終える予定ですが、近いうちに『京極噺六儀集』という本が出るようですし、そのうち『前巷説百物語』『豆腐小僧の続編』『邪魅の雫』も出るでしょうから、なかなか追いつかないです。余談ですが高校の先輩に当たるというのも気になるところです。

ゾンビロリータのライヴ

菊花ちゃんのバンド目当てで、彼女と見に行って来ました。30分遅れて入り、途中1時間程外に出ていたのですが、それでも2時間半は見ました。4時間の長丁場だったわけです。菊花ちゃんのバンドもかっこよかったし、他の方々もすごかった。ガロ系で育った人間にはビジュアル面が心地よく感じました。音楽的にはデスメタルらしいのですが、デスメタルというとナパームデスとかの無機質なイメージがあるもので、シンセが入っていると意外と聴き易く思いました。

【ゾンビロリータHP】http://www.nekoten.net/zombie/zombie-top.html
【*kicca show*】http://members.at.infoseek.co.jp/kicca/

ホームページURL変更

久々の日記です。

このたび勝手ながら【工藤伸一に関する諸問題】ホームページのURLを変更することになりました。
恐れ入りますがリンクやブックマークの変更を宜しくお願い致します。
新URL http://shinichikudoh.fc2web.com/

「マツケンサンバⅡ」特設サイト

http://broadband.biglobe.ne.jp/matsuken/index-st.html

ここ、おすすめです。話題の「マツケンサンバⅡ」フルコーラスの動画が無料公開されています。
大勢の若者から黄色い声援を浴びる暴れん坊将軍の姿は普段は余り見られない光景だと思うのですが、実際のところどうなんでしょう?
それにしてもこの方がこんなにも若くて艶っぽい歌声の持ち主だったとは知りませんでした。
白塗りメイクに金ぴか衣装という派手ないでたちで、完全にビジュアル系です。
観ているうちにどういうわけだかうるうるしてしまうのですが、これがいわゆる「感動」ってやつでしょうか。
1分程も続く長い前奏部分では着物の女性ダンサーだけが踊り続けていて、なかなか主役が登場しないという超絶焦らしテクニークが粋な演出ですね。

映画『恋の門』を観ました

新宿で開かれた一般試写会に行って参りました。


とことん笑えて時には泣けて、まさに悲喜交々の極上エンタテインメント作品だと思いました。それぞれのキャストが訳者本人の持ち味を保ちつつ原作の雰囲気にも染まっていて、見事でした。テレビドラマでの酒井若菜さんには割りとアイドル的な印象を持っていたのですが、この映画ではキャピキャピしているだけではないエキセントリックな魅力を感じました。小島聖さんの危険なお姐さんぶりには圧倒されました。松田龍平さんの緩急織り交ぜられたシュールな演技にはいままでのクールな印象とは全然違うものを感じました。どことなく松尾監督が乗り移っているような印象を受けたのですが、気のせいでしょうか? 松尾スズキさんはやはり松尾スズキさんそのものという感じでした。それでもやっぱりちゃんと毬藻田にもなり切っていて、この作品の原作と監督の出会いは、ものすごくミラクルな奇跡だったのではないかとさえ思えました。


これは僕が勝手に思ったことなんですが、原作でも重要なファクターだった門くんとお父さんのエピソード、ここには監督自身の体験にも重なる父親への思いが込められていたのではないかと思うのです。ちなみに私事ではありますが、僕が交際している彼女のお父さんもつい3ヶ月前に亡くなりましたもので、一緒に観に行った彼女はこのシーンにはかなり感じるところが大きかったそうです。僕も亡くなる半年前位から彼女のお父さんと会っていて、これから仲良くなっていくのだろうかと考えていた矢先のことでしたもので、やはり人ごととは思えず、原作でも映画でもお父さんのシーンは泣けました。


そういえば原作の絵柄は「漫画」の中でも「劇画」と呼ばれる範疇に入ると思うのですが、この映画は演劇出身の松尾監督の映画作品ということもあって、これまた「映画」の中でも「劇画」と呼べるものなのではないかと感じました。過激なようでいて繊細な描写の中にむせかえるほどの現実感が匂い立つ、まさに劇的(ドラマティック)な作品でした。実際に「むせかえる」シーンが妙に多いので、ともすれば別の匂いも漂ってくるかのような気がしないでもないですが、それも含めて登場人物の体温を感じさせる熱い作品でした。 


原作全5巻を読んでいましたもので原作との差も気になっていましたが、人間関係やエピソードがスマートに凝縮されていて、うまく映画バージョンの話になっていたと思います。


松尾さんならでは絶妙の『変な間』は、映画『恋の門』の魅力のひとつですね。どうでも言い話ですが『変な間』と『恋の門』って字面も似ています。そこかしこに散りばめられたギャグも冴えていて、助演の方々の存在感も素晴らしく、まだまだお勧めのポイントは山ほどあるといった感じで、ほんとにもう本一冊分くらい書いても書き尽くせない程ですが、百聞は一見に如かずといいますからね。これはもう、観て絶対に損しない映画どころの話じゃありませんよ。さんざん笑えて感動できて、映画館を出る頃には愛や夢や希望や元気といった沢山のお釣りを抱えていることでしょうから、むしろ観なきゃ損する、というくらいの名画です。


そうそう、試写会だとパンフレットが売られていないもので、来月の公開後にもう一度ちゃんと観に行ってパンフレットも購入したいと考えています。ちなみに他にもグッズは販売されるんでしょうか? 門くんの衣装がかっこよかったので、フィギュアとかあると嬉しいんですけれど。できれば普段着バージョンと石のコスプレバージョンの着せ替えができるようなw

放送は無事終わりました

ここへの反応がなくて寂しい限りではありますが、もともと僕自身があまり書き込んでないのでしょうがないといえばしょうがないですね。


ちなみに映画『恋の門』初日は10月9日に決まったそうです。
公式サイト http://www.koinomon.com/も気合が入っていて大変素晴らしいです。


僕自身が今年、映画館に観に行った映画はといえば、『ゼブラーマン』と『キューティーハニー』と特撮だけというわけでして、かなりオタッキーだったりするんですが、今年は「マンガ作品の実写映画化ブーム」だったみたいです。そんなこんなでご多分に漏れず『恋の門』も漫画原作シリーズなのです。あ。『ゼブラーマン』は漫画原作というわけではないですね。でも漫画版もありますので勝手に仲間に入れてみました。


今年は他にも『NIN・NIN〜忍者ハットリくん THE MOVIE』や『デビルマン』があります。僕は観逃してしまいましたが『キャシャーン』もありましたよね。あと、公開日はまだ先みたいですがしりあがり寿原作・クドカン監督作品の『真夜中の弥次さん喜多さん』もあります。


しりあがり寿原作といえば、庵野秀明監督のショートムービー『流星課長』がめちゃくちゃ面白かったです。主演は松尾スズキさんということで『恋の門』と合わせて鑑賞したいものです。

銭形金太郎から早1年

懲りずにまたテレビに出ることになりました。


大人計画松尾スズキさん監督映画『恋の門
特別番組『恋愛映画監督 松尾ちゃんが行く』
(9/5(日)26:00〜テレビ東京系列にて放送予定)


映画の予告編もあると思うのでお見逃しなく!

体育会系オリンピックだけでなく

文化系オリンピックもあっていいと思うんです。文学系は言葉の壁があって難しかったりするかもしれませんが、数学オリンピックとかそういうのはあるようですから、その手のものを一同に集めてほしいと思うんです。


中学や高校には「中体連」や「高体連」だけでなく「中文連」や「高文連」がありますよね。そういう感じになってくれてもいいと思うんですが、すでにそういうものはあるんでしょうか。


■メモ■


完全なる独創という評価は完全なる知識を身に着けた人物にしかなし得ない。そしてまた完全なる知識を身に着けている人物という評価が可能なのも完全なる知識を身に着けた人物によってしかなし得ないのである。我々はこの世にそのような人物が存在し得ないということを経験上よく知っている。このことは同時に完全なる独創がこの世に存在する可能性を誰一人として断定できないことも証明している。

後で何か書くつもりですが……

どうだかわかりません。書きたいことは結構あるんですけれど、どうにも意欲が沸かないといいますか、夏バテかもしれません。

閻魔堂跡地

2ちゃんねるに書き込もうとしたら何故かできなかったので、ここに書きます。


去年の秋頃に従事していた仕事の外回り営業で埼玉県川越市を訪れた折の出来事です。


そこは川越城を囲む城下町の一角で「小仙波町」という不思議な地名の名づけられた地区なのですが、道路は舗装されているものの歴史の長い町並みだけあって立派な旧家が並ぶところです。後で知ったことですがこの一帯は蔵の様に頑丈な家造りをしてきたために震災火災の影響を受けず殆どの旧家が現存する「小京都」とも言われる観光名所なんですね。


夕刻頃のこと、その地の一角に少々場違いな印象の廃屋を見つけました。薄れかけた看板の文字を読むと、どうやら元は不動産屋さんだったようです。しかし道路に面した大きな窓は割れまくっていて、埃にまみれた建物の中は黒く薄汚れており壊れた家具やゴミが散乱していて、かなり以前から廃屋になっていたようなのです。隣にはアパートらしき建物がありますが、こちらもかなり汚れていて、どうも人が住んでいる気配はありません。


ここまでは別段不思議な話ではありませんが、問題は廃屋の裏側にありました。そこは鉄条網で囲われ土の地面のむき出しになっている空き地のような場所で、大小様々な石が無造作に置かれています。すぐ側の道路は舗装されていて住宅街の一角ということもありここだけがいきなり野晒しというような浮いた印象を受けました。そしてその場所の中心には大小様々な「地蔵」が並んでいて、その奥に大きな石碑があり何やら書かれているのですが、文字が擦れていて読めません。不気味な雰囲気に虞れを感じつつも好奇心にかられた私は鉄条網のなかに分け入り立て札に近寄りました。


――「閻魔堂跡地」と書かれていました。


持参の地図を見てみると、地図にも「閻魔堂跡地」とあります。有名なところなのかと思ったのですが、それにしては余りにも無造作で、どう見てもその廃屋と跡地のある一角だけ捨て置かれているという印象です。


――近隣の人にさえ疎まれている場所なのでは?


考えが至るなり急に悪寒を感じた私はすぐさまその場を離れ営業先に向かいました。次の営業先である産院は程近い場所にありましたが、扉のノブを回す時に奇妙なぬめりを感じて少し気持ち悪くなりました。産院ですから羊水か何かが付着していたのかもしれません。それはさておき営業の結果は暗澹たるもので契約には至りませんでした。


その後も幾つかの営業先を廻りましたが全く無しの礫で疲れました。実はその日「閻魔堂跡地」を訪れるまでは格別に営業成績がよかったものですから急に落ち込んできたのはよもや祟りではあるまいな? などと自分の営業力を棚上げにして邪推する始末。そして夜も更けてきた頃、街灯の少ない田園地帯を歩いていた私は不覚にも道に迷い、不安な心持のまま2時間近くも無駄にしてどうにか仕事を終え、文字通り骨折り損の草臥れ儲けと相成りました。


最近になってこの日のことを思い出し「川越 閻魔堂」のキーワードでネット検索してみたところ、「喜多院の七不思議」の一節「おばけ杉」が見つかりました。その木を切りつけると真っ赤な血が流れ出したという伝説だそうですが、いまはもうその木自体が残っていないんだそうです。さらに「七不思議」の「琵琶橋」という逸話は「僧侶が小仙波町で道に迷う話」で、あの日の私の体験と重なります。念のため地図を見ましたらやはり「閻魔堂跡地」のあった場所は「喜多院」のすぐ側でした。


参考リンク「川越の民話と伝説(1)」(「喜多院の七不思議」が載っています)
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/kwg1840/minwa.html#densetu1