人口8000万人の衝撃 | 川島慎一のブログ

    1月9日、人口戦略会議が中間報告として「人口ビジョン2100」を公表しました。

    概要はNHKの記事が良いと思います。

     

     

     

    広報資料 

    『人口ビジョン2100』(本文)(約1.2MB)

    『人口ビジョン2100』(概要版)(約0.8MB)

     

    「Aケース」…2100年に9100万人

    「Aケース」では、2040年に合計特殊出生率が人口を長期的に維持するのに必要な2.07に到達し、人口は2100年に9100万人になるとしています。
    その時点での高齢化率は28%となり、外国人の割合は10%となるとしています。

     

    「Bケース」…2100年に8000万人

    「Bケース」は、出生率が2060年に2.07に達し、2100年には人口が8000万人で安定します。
    高齢化率は30%、外国人の割合は10%としています。

     

    「Cケース」…2100年に6300万人

    一方、「Cケース」は出生率が1.36で推移するシナリオで、2100年に6300万人となります。

     

    Dケース」…2100年に5100万人

    「Dケース」は1.13で推移するとしたもので、2100年には5100万人まで減少するとしています。

    CとDの2つのケースでは、その後も安定せず減少しつづけます。

    目指すべきは「Bケース」と結論

     

    ここまでは引用ばかりです。

    そして昨日1/11には日経に次の記事も

     

     

     

    現下の2024年問題もあり、あまねく業界で人手不足に喘いでいます。

    当社も求人をしてはいますが、「本当に掲載されているか?」と疑いたくなるほど反応は薄いです。

    担当にためらいもあるようですが高額の成功報酬型、スカウト方式も本格的に検討し始めたところです。

    「おっそいよ」と笑われるかもしれませんね

     

    企業の目的は「継続」と「雇用」と習い信じてきました。

    ところが一方の雇用がままならず「継続」が危ぶまれる状況がいよいよ切迫してきました。

    マクロで見ると就労人口は一方的に減少し続け、外国人労働者の採用を本格化しないと既存の業務の対応にも具体的な支障が懸念される現実が見え始めました。

    もちろん、テクノロジーの活用による省人化やリスキリングによる生産性の向上を不断に継続するのは当然としても、労働力の確保が経営の資源配分のウエイトで最優先になりつつあります。

     

    個人的には本田宗一郎のように67歳で一線を引きたいと望んでいますが、何らかの形で日本の労働力の一部として機能しなければならなそうです。

     

    日本が世界で一番好きですし、日本人が一番素敵な人たちだと思っていますので、全体には死ぬまで貢献したいと願っています。

     

    人口8000万人、日本の人口が2/3に減る社会を私がみることは生物学的に無理でしょうが、既存の仕組みや価値がガラガラと目の前で瓦解するのは到底傍観できません。

    しかしながら

    次の世代、若い人たちが人口減少なんて関係ない、と、目当てを持ち、いきいきと目を輝かせて新しい価値観のもとで過ごしている未来も、現状の価値の維持以上に期待しています。