立花隆さんの1996年のNHK人間大学『知の現在 限りなき人間へのアプローチ』がYouTubeでレコメンドされました。

6時間近い内容です。

夢中で読んだ『脳を鍛える―東大講義「人間の現在」』のテレビ版です。

いや、正確には第一回放送分を一冊にまとめたものが本で、自分の無知を知るには最適な一冊であり、世に溢れたインチキ自己啓発講義なんぞ全て消し飛びます。

猛烈に勉強したくなります。

動画の冒頭で立花さんは自分のしている事(人生)を一言で要約しています。

「人類全体での見当識はなにか?」を勉強している、と。

聞き慣れない「見当識」を

自分は誰か?

ここはどこか?

今はいつか?

とし、救急時に医師が患者に問うたり、今風に言うと認知能力の確認のためによく使われていると述べます。

 

実際にこれを人類全体に当てはめ、突き詰めて考えてみると「人間とは」、「地球とは」、「宇宙とは」と、本当のところは全てはっきりしていないのが現実であって、常に「知」のアップデートが行われています。

この分からないものを勉強し続けているのが自分であるとの説明です。

 

人類全体までへの思いは私の力では考えが遠く及びません。

しかし自分の人生での見当識、「何をしたいのか」「どこでしたいのか」「どこまでしたいのか」を常に意識していないと時間が過ぎ去るのがどんどん加速してしまい、焦ってしまいそうです。

そもそも認知能力の劣化が進行していますから大変です。