昨日サイボウズの方とお話ししていて、バイクのレーサーを一時目指していたとか。

「125CCのレーサーで筑波1分02秒のタイムは当時は相当立派!!」と。

もちろん、サーキットに一緒に行こう、と誘いました。

 

下は、ブログに書きたいことが浮かんだ時にメモる私のiPhoneのリマインダーです。

結構脈絡ないのは私の脳の構造に起因しているものと思われます。

そして突然、冒頭の会話から書きたくなったのが私の大好きな本田宗一郎の「俺の考え」

「私たちの会社が一番大事にしているのは技術ではない」日本の自動車エンジンを世界的技術にまで高めたHONDAの創業者、本田宗一郎が爽やかに率直に仕事のエッセンスを語ります。景気の善し悪しを超えて“本物”を生むためのヒントの数々〈技能よりアイデアを〉〈責任回避会議を開くな〉〈「甘い記憶」を叩き出せ〉〈試す人になれ〉等々、一読すれば元気百倍、天才技術者の肉声エッセイ集。新潮社おびより。

 

随分前に読んだ本で、初版は57年前です。私が1才の時です。
改めて松岡正剛千夜千冊で確認すると時代背景とエッセンンスが思い出されました。

以下サイトより

本田はホンダをつくるための考えと方法を強くもつ。これを従業員に徹底する。ついでカネがあっても信用がなければいつか潰れるにきまっているから、信用をつける。信用をつけるには二つの条件を貫徹していく。ひとつ、約束を守ること、ひとつ、いい製品をつくることである。もうひとつ条件がある。「架空の信用をつくらない」ということだった。これは、いい。まさに人は「架空の信用」にみずから潰れていくものなのだ。
 そのほか印象に残っているのは、「われわれは消しゴムのない日記をつけているんだ」「コストが高いか低いかは売りやすさで決まる」「社員は成長するのだから数で数えるな」「現在の偉人を一人にしぼって選ぼうとするな」「研究所に博士はいらない」「世の中で一番アテにならないものは市場調査だ」等々。
 「デザインは芸術じゃない」と言い切っているのも胸がすいた。もしデザインが芸術のようなものだったら、そのデザインにゴッホのような価値が出てくる前に、商品も企業もなくなっているだろうというのだが、これには感服する。なるほど、そうだ。こうも言う。デザインには模倣性と独創性の二つがあるが、俺が選ぶのは模倣性を利用したデザインで、それによって流行がつくれる。個性なんぞをしょっちゅう発揮しようとしている連中のデザインでは、いつも車体のデザインを変えるしかなくなってきて、そんなことでは企業はやっていけないという独断なのである。

 

これ以外で私が印象に残っているのは

「宮様が乗っているからこの飛行機は安全」と考える人の馬鹿らしさ。

高校の卒業式の祝辞で述べたイソップ寓話の「ロバを売りに行く親子」の話から始まる、人の主体性をとことん信頼する姿勢。

 

「人間尊重」

つくづく、本質を考え続け、そして人を愛してやまない、すざまじい「俺の考え」を持った人でした。

私も本田さんに近づきたいと願ってやみません。

引退する時に

まあまあだったな」と思いたいものです。