明けましておめでとうございます。
昨年親父をを亡くしましたので、喪に服するという意味では「おめでとう」を言葉発しないのがルールのようです。
例年行っていたビデオも自粛しましたがそれでも日常を止めるわけにはいきません。
正月も6日になりましたのでそろそろ動き出します。
年末に電車に乗っているときに目に飛び込んだ中刷り。
「すぐ死ぬんだから」
内館牧子の本。
早速読みました。
テンポが良く、淡々と物事をバサバサ仕切っていく主人公の「ハナ」の生き様には共感がもてます。
読みやすい本ですので(老眼が進んで集中力が落ちた私でも半日で読めました)お勧めできます。
「裏を見せ表を見せて散るもみじ」
「婚姻関係終了届」
といった、ハッとする言葉もありましたがなんと言っても気づかされたのが
「平気で生きている」です。
「余は今まで禅宗のいわゆる悟りという事を誤解していた。悟りという事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思っていたのは間違いで、悟りという事は如何なる場合にも平気で生きている事であった」
病床の正岡子規の随筆の『病牀六尺』の中のことばだそうです。
四苦八苦、
非常な苦しみ。また、あらゆる苦しみ。仏教で、生(しょう)・老・病・死の四苦に、愛別離苦・怨憎会(おんぞうえ)苦・求不得(ぐふとく)苦・五陰盛(ごおんじょう)苦の四苦を加えた言葉。
のうちの生(しょう)・病・死に対する悟りでしようか。
「平気で生きている」
良いです。