明日また、九州から東北の広い地域にかけ警報級の大雨が予想されているそうです。

 

先日の大雨では三重県の地下駐車場が浸水し、車274台が水没する大惨事になっていました。

 

関東ではあちこちに排水路が張り巡らされ昔に比べたら川の氾濫自体は減っているのですが、それでもその施設の処理能力を超えるような豪雨がたびたび襲ってくるようになりました。

 

 

 

台風でもないのにこう大雨が続くなんて、やっとられんですプンプン

 

 

 

しかし、実を言うと最近の雨は降る場所では災害級の大雨になる一方、降らない場所では全然降らず、一部のダムではかなり水不足が続いています。

 

関東の水ガメと言われる利根川水系の9ダムのうち、有名な八木沢ダムの貯水率は今日時点で28.4%くらいです。

9ダム全て合わせた貯水率も48%ほどなので、もう少しダムのある場所で降って欲しいところです。

 

宮城県の鳴子ダムは7月中旬から貯水率が0%でした。

給水は大丈夫なのかと心配していたのですが、鳴子ダムは飲み水用のダムではなく主に農業用のダムだったようですね。

毎日、8㎥/sほど入ってくる水を6㎥/sほど農業用水として放出し続け、なんとか下流の農地を潤していたようです。

 

9月に入り田んぼ用の水の使用量も減り、先日降った雨もあって今現在は29.8%まで回復していますが、ダムがなかったら雨不足で下流域の農業は大打撃をこうむっていたのかもしれませんね。

 

鳴子ダムの目的は他にもあって、台風などの大雨の時に下流域を水害から守るという役目もあります。

下流域には温泉街があり、昔はたびたび川の氾濫に悩まされていたんだそうです。

 

少し前には「脱ダム宣言」だの「コンクリートから人へ」だの言われていましたが、こう極端な大雨が続くとダムの役割は「水を有効活用するための利水」から「水をコントロールするための治水」へと移ってきているのかもしれません。

 

川が氾濫したらその地域の被害総額は数百億円に上ります。

3回氾濫を防いだらダムの建設費は余裕で賄えます。

維持費がそれなりにかかったとしても、人間の命と財産を守るという点ではダムの役割も大きくなっているのではないでしょうか。

 

 

 

そして、雨が降ったら数日間は水量が増えるから川に近付いてはいけません。

雨がやんでもあちこちからダムに水は流れ込んでくるわけで、翌日になってからダムを守るため緊急放流をすることがあります。

 

緊急放流をする際はサイレンを鳴らすなどして下流域の人達にそれを知らせるわけですが、外国人だとそれが分からない場合があります。

 

今日、そんな外国人たちが川のすぐ横でBBQをしていた動画が流れてきました。

フェンスが張られていたのですが、彼らはそれを超えて川のすぐ近くでBBQをしていたため、緊急放流にBBQの道具などが流されている映像でした。

 

人的被害はなかったようですがあの流されたBBQ道具は当然下流でゴミになるわけで、何をやってるんだよとちょっと呆れてしまう映像でした。

フェンスがあるということは当然進入禁止の場所だったわけで、そこで誰かが流されたとしても誰にも同情してはもらえません。

 

渓流釣りをしていた人が、川の水がいきなり濁り出して慌てて逃げる映像もYouTubeで見たことがありますが、川というのはそこで雨が降っていなくても、雨は前日に上がっていたとしても、水量が増えていたり上流で雨が降っていたりダムの放出があったりするので大変危険なんですよね。

 

 

 

 

さて、明日からの雨はどうなるでしょうか。

玄関から雨が侵入してくる程度であれば、玄関の隙間を養生テープでふさいでその前に水を入れたゴミ袋で作った水のう袋を並べておくだけでも少しは雨水の侵入を防げるかもしれません。

 

って、そうやって玄関前に水のう袋を並べて完璧に準備したとして、その後どうやって家に入ればいいんだ?

窓から?

やっぱり窓から?キョロキョロ

 

と、そんなくだらないことを考えてしまう今日この頃です。

 

 

皆さま、雨には十分にお気を付けくださいね。

 

 

 

 

以上