今日は、どうでもいいようなことをちょっとネチネチと書きたいと思います。

結弦くんのプロ転向でフィギュア界への興味も薄くなってきている私ですが、とりあえずもう少しだけ思ったことを書いてみたいと思います。

 

当然、私が「そう思った」だけのことですので、私の誤解や解釈違いもあるかと思います。

そういった部分においても、今後の動きで確認してください。

 

 

 

 

 

 

先日、ISU総会で色々とルール変更などが話し合われたということを知りました。

 

まあ、7月からの新シーズンから適用される変更もあるし、オリンピック後から適用される変更もあるようですが、内容を見ていくとISUという組織は変わらないんだなということが分かってきます。

 

 

 

 

まず、以前から言われていた「バク宙がOKになる」というのは、やっぱりOKになるようです。

 

これに関していえば「リンクが荒れる」ということで反対する人達がいたのは知っていましたが、本当に荒れるのかどうか分からないので、私個人は賛成も反対もしていません。

確かに、アイスショーなどでバク宙をしている人達の動きをスローで見ていくと、着氷で大きく氷しぶきを上げている人がいます。

でも同時に、ほとんどしぶきも上げずフワリと降りている人もいるので、そこは他のジャンプと大差ないかもな?とも思います。

 

ルッツの時、酷いハンマーレッグで氷をブレードで叩きつけるようにして跳び上がる選手もいるので、そこは他のジャンプと同じ

「氷を傷つける選手もいれば綺麗に跳ぶ選手もいる」

ということじゃないでしょうか。

 

まあ、点数にならない技なのでそうそう入れる選手はいないと思うんですが、もしも大勢の選手が入れてきた場合に氷の状態が荒れるようならまた中止にすればいいし、バク宙で会場が明らかに盛り上がるようなら入れればいいし、そこはそれぞれの判断次第でしょう。

 

表外ジャンプですからね。

そのジャンプで点数が爆発的に上がるわけじゃないのでメリットはそれほどありません。

ただ、勢いを感じることで選手個人の人気は上がるかもしれません。

 

 

 

バク宙は他の4回転と違い、ジャンプの繊細な技術ではなくあくまで身体能力によるものが大きい技だと思います。

なので、4回転が跳べなくてもバク宙が跳べる選手は結構います。

 

とりあえず、それがプラスになるかマイナスになるかは外野が「予想」でとやかく言わず、まずやってみるのがいいんじゃないかな?というのが私の考えです。

 

ミーシャ・ジーが減点覚悟で歌詞入りのプログラムを作っていたときもあーだこーだ言われていましたが、実際に歌詞入りが解禁されてからは、禁止だったことが嘘のように普通になっていますよね。

これもそのうち普通になるかもしれませんよ。

 

バク宙を危険というなら、13~14の女の子に3Aや4回転ジャンプをやらせる方がよっぽど危険だと思いますし。

成長途中に無理をさせると骨格にも問題が出ますし、ね?

 

 

 

あと、目についた変更はオイラーの点数がつかなくなったことと、スピンの「難しい入り」からウィンドミルが外されたってことくらいかな?

 

オイラーの点数自体はそれほど影響ないでしょうが、ステップアウトしたジャンプからオイラーに繋げてコンビネーションにするのは良くないっていうのはちょっと納得いかない部分ですね。

 

ステップアウトからイーグルに繋げたりそこからコンボにするのを嫌がる人が一定数いるのは知っていますが、私はそれはいいんじゃないかと思っているんですよ。

着氷の乱れを技術で補い、ミスをミスに見せないようにカバーするというのは観客をがっかりさせないテクニックのひとつじゃないですか。

選手はミスった時点で点数が引かれるのは分かっていますよね?

でも、見ている観客に「あ~あ…」という思いをさせないように、ミスをミスに見せないようにリカバーし、感動を途切れさせないように演技するわけですよ。

 

なんというか、ミスをリカバーして次の技に繋げると構成を変える必要も出てくるわけですから、ミスったままにするよりずっと技術が必要だと思うんですよ。

 

あー!ステップアウトーー!…からのぉ~3連コンボーー!

うぉーー!凄いーー!

 

的な興奮するシーンは今までもありましたし、そこを「ミスの誤魔化し」と片付けるのはあまりに短絡的だと思うんですよね。

 

っつーか、選手として世界選手権にも出たこともないようなジャッジ達は、その難しさを理解してないんじゃないの?と思っちゃう部分もあるんですよね。

様々な部分で、その技の難しさをジャッジ達はどれほど理解しているんだろうと、疑問に思う部分が多々あるんです。

 

「誤魔化し」ってのは技術がなくても出来ること、技術がないことを隠すこと、ですよ。

ジャッジの死角で苦手なジャンプを跳ぶとか、そういうやつを言うはずです。

 

クリケットはステップアウトしてもそこからクルクルスピンしたりして、ミスをミスに見せないように指導していましたよね?

 

それは全て、観客が見ている世界を壊さないためですよ。

 

フィギュアは、スポーツであると同時に芸術でもあるんですから。

 

 

 

 

あと、拙いテイクオフの注記としてサルコウも明記されていますね。

 

まあ、これは仕方ないです。

サルコウって右足を振って勢いをつけ左足で踏み切るジャンプなんですけど、右足で跳び上がっている選手がいましたからね。

しかもそのジャンプにプラスのGOEがついちゃったりね。

 

拙い踏切りとして「必要以上の下回り」が明記されているのはトゥループだけでしたが、本来は「必要以上の下回り」に当てはまるのは「全てのトゥジャンプ」のはずなんですよ。

トゥループよりむしろフリップやルッツの方が点数が大きいぶん問題があったはずです。

 

ただ、明文化されているのが「トゥループ」だけなので、それにしかqがつかないという、シロートの私ですら疑問に思う運用がまかり通っていました。

 

サルコウについても、完全に踏切り足が違うのにそれをサルコウと言っていいのかと、ジャッジの適当さにあきれる部分はありました。

でも、「拙い踏切り」として例を挙げられた以上、ジャッジはGOEで判断をしなくちゃいけないわけで、果たしてそれをジャッジは見分けることが出来るのか…。

 

テクニカルには分かるかもしれませんが、遠くから見ているパネルジャッジは判別がつかないかもしれません。

 

まあ、ルールに書かれた以上そんなサルコウを跳ぶ選手が今後出てくるかどうかは分かりませんが、少なくとも減点されると明記されたんですから見逃しの無いようにしてもらいたいと思いますね。

 

今はテレビのスローでもはっきりと踏切り足は見えてしまうんですから。

 

 

 

 

ジャンプが6本に減るのはオリンピック後に延期となったようです。

ルールを読むと減るのはソロジャンプじゃなくて2連コンボってことになると思いますが、そうなると必然的にソロジャンプ4本、3連1つ、2連1つという構成になります。

 

さらに、同一種類のジャンプは回転数にかかわらず3本というしばりもかかりました。

 

つまり、4T、3T、3Lo+3T、3S+2A+2Tのような構成もできなくなるってことです。

最近はコンボシークエンスに2Aを多用している選手も多かったと思いますが、3Aを2回使ったら2Aは一回までしか使えませんよと、そんな感じでしょうか。

 

 

 

で、オリンピック以降に伸びたこのルールですが、私の印象ではやっぱりマリニンくんに対する対抗策かな?と思いました。

 

「芸術性に重きを置くため」的なことを言っていますが、そんなの今さらじゃないですか。

30秒も短くするのに減らすのはジャンプ1本って変更があった時にも、私は「ジャンプ1本に30秒もかけてる選手はいない。演技がキツキツになるだけだ」と書きましたが、その時に既に芸術性はないがしろにされていたんですよ。

 

で、ジャンプのコンボを減らしスピンのコレオ?を追加したところで芸術性が上がるかと言ったら、たぶん変わらないですよね。

そもそも「芸術性の高い演技」にジャッジが高い点をつけていたか?と問われたら、どんなに難易度の高い美しい演技をしてもPCSでちょっと点数が上がるだけじゃないですか。

対して、特に飾りのないジャンプにガンガン高いGOEをつけていたんですから、そもそもジャンプとその他のエレメントじゃ点数が違い過ぎて、「芸術性」を評価する部分が少ないんですよ。

 

芸術性どころかそのプログラムで自分は何を演じているのかすらわかっていない演技に、高い点を与えていたじゃないですか。

つまり、その選手が何を表現しようとしているか、その演技は芸術的だったかということに、いままでだって重きを置いてこなかったんです。

ジャンプを減らしてスピンが増えたところで技術寄りから芸術寄りになることはありません。

 

どんなにジャンプの数が多くても芸術的なプログラムはあったし、3回転しかなくても何が言いたいのか全く分からないプログラムはありました。

それはルールで縛るものではなく、ジャッジ達が正しく評価すれば良いだけのことです。

 

 

結局、これは7本のジャンプ全てを4回転に出来てしまいそうなマリニンくんが今後無双しないように、ジャンプの点数を全体的に下げただけですよね?

 

ジャンプの基礎点を下げると他の選手の点数も同時に下がってしまうので、本数を減らすことでジャンプの点数が全体の点数に占める割合を下げたいと、そういうことなんだと思います。

そうしないと予定構成が出た時点で普通に30点くらいの点差がついてしまうのが分かりますし、そうなるとマリニンくんが3回くらい転倒してもまだ勝てない可能性があるので、1本丸々無くしてしまおうということなんだと思いです。

 

 

それは考えすぎだよと言われるかもしれませんが、10年ISUを見てきて「無くはないよな」と思うようになりました。

 

 

私も、ソチ以降からルールを勉強し始め、その後2年くらいはルールと現状は合っていると思っていました。

過去に先輩ファンが「インボー!インボー!」と騒いでいたのは知っていましたが、ルールを理解すると納得する部分がほとんどだったからです。

 

ただ、ソチ後2年くらいした頃から、変更されるルールに疑問を持つようになりました。

 

 

最初に「あれっ?」と思ったのはSPのソロジャンプの「難しいステップやターンから跳ぶ」という項目が消えた時です。

 

出来ている選手がいるのに、出来ない選手にルールを合わせるのはなんで?

それはつまり、出来ない選手に高い点数をつけたいからなんじゃない?

 

これが、ターンステップから跳ぶ選手に高い点数をつけ、そうじゃない選手にはGOEで差をつけるというのなら納得も出来たんですよ。

当時はロシアの女子などもジャンプの前にスパイラルを入れたりして、点数を上げる努力をしていたと思うんですが、その項目がなくなった途端、何の変哲もなく大きく跳んで上手く着氷すれば高いGOEがつくようになりました。

 

選手やコーチに「どっちが難しいの?」と聞いたら、絶対にターンステップを入れる方が難しいと言うと思うんですよ。

で、それが難しいからジャンプを失敗する選手が増え、それが美しくないと思う芸術厨の一派が「小技を使うために乱れたジャンプを跳ぶなら、単純でもいいから美しいジャンプを跳べ」というのも分かるんですよ。

 

でも、それならなおのこと、他の選手に出来ないことを美しくやる選手には高い点数をつけるべきなんです。

 

GOEが3段階評価から5段階になった時、これで簡単なジャンプを綺麗に跳ぶ選手と難しいジャンプを綺麗に跳ぶ選手で点数に差をつけてもらえるんだと私も期待をしたんですが、結局は簡単なジャンプに高いGOEがついて難しいジャンプには普通のGOEしかつかないという呆れた状況を見ることになっただけでした。

 

その数年間の動きを見て、私は

「ああ、ISUという組織は、1人の選手が名誉を独占するのは許さない組織なんだな…」

と理解しました。

 

まあ、あからさまにISUを非難してはそこに所属している結弦くんに迷惑がかかるので、私は「小さなパイを奪い合っている」とか「名誉を分配したい組織」などとぼかして書いていたわけですが、簡単に言っちゃうと

ISUは、しばらくトップにいても、下から若手が現れたら重箱の隅をつつくようにして揚げ足をとって、その地位を若手に譲らせようとする組織

なんだということです。

 

2~3年トップにいたらもういいでしょ?という感じでしょうか。

 

ISUが望むのは、同じくらいのレベルの選手たちが表彰台を争って、毎回誰が勝つかわからないという状況です。

 

それが面白いと思っているんです。

 

なので、誰かが突出してしまいそうになるとルールを変え、点数に出来るだけ差がつかないように調整するわけです。

 

良く「日本人が勝つとルールを変えられる」という人がいますが、それは誰であれ一人で勝ち続けるとルールは変えられるんだと思います。

ISUが望むのは、圧倒的なヒーローではなく団子状態の戦いなのです。

 

試合をする前から勝つ選手が分かるなんて面白くないと思っているんです。

 

 

でも、現実はそうじゃない。

 

そういう意味で、いつだってISUは甘いんです。

 

 

いつの時代でも、ISUが「そんなことは無理だろう」と思うレベルに選手は順応してきました。

女子が4回転などの高難度ジャンプを跳んだり、ジャンプを全部後半に持ってきたり、ジャンプを全て4回転にしたり…。

ルールに制限がないことはやってくるのがアスリートです。

 

それをISU理事の方は「選手とのいたちごっこ」と表現していましたが、そもそも抜け穴を作っておくのがいけないと私は思います。

 

今さらジャンプの稚拙な踏切りに注記を入れるのではなく、最初から

「サルコウは左足踏切り。右足で踏み切った場合は-2~-4」

と明記しておくべきなんです。

最初から「ジャンプ前に過度な下回りは減点。-1~-3」「難しいターンステップから跳んだジャンプは+3~+5、ターンステップが無いジャンプは上限+3まで」というように逃げ道のないルールを明記しておくべきなんです。

 

でも、たぶんISUはそれをしません。

それをしたら調整が利かなくなるからです。

 

 

 

今回ウィンドミルからのスピンは難しい入りと認めないことになりましたが、こんなのはちゃんと「技術のある」ジャッジならどの入りが難しくてどの入りが簡単か分かると思うんです。

ならば、その技の難易度別にGOEの点数を決めておけばいいんです。

そこにない独創的な入りからスピンをした選手がいた場合、そこで初めてジャッジの腕が試されると思うんですが、そんなルールを作ることはできません。

なぜなら、それがどのくらい難しいか分からないからです。分からないので見た目に美しいかどうかで判断するしかないのです。

 

どの入りが難しくてどの入りが簡単か、やったことのないジャッジ達には分からないんですから仕方がありません。

 

 

自分にはできないことを選手はやっているわけですが、ジャッジがそれを分からないと言うことはできません。

なので一生懸命、自分なりに分かったふりをして解釈し判断をしているわけです。

 

 

 

ジャッジというのは不思議なもので、世界選手権にも出られなかったスケーターもいれば、スケート経験すらないジャッジもいます。

 

荒川さんが以前「ジャッジは猫でも出来る」と発言して叩かれていましたが、基本的にはルールが理解できて他のジャッジ達とディスカッションできる英語力があれば誰にでも出来ます。

 

じゃあなんでそんな人たちがジャッジになるのかというと、そこはいたって政治的な部分が大きいんだと思っています。

 

私も最初の頃に書いたことがありますが、ジャッジというのは演技を公正に判断するだけの存在ではありません。

自分が所属するグループ、組織、連盟、に利益を誘導し、時にはライバルの足を引っ張り、選手やファンの存在など一顧だにせず自分たちの望む方向に選手達を導こうとする存在です。

 

 

少しまずい技術を持った選手のファンの中で「あれは決して不正ではない。その証拠にジャッジはちゃんと点数をつけているしGOEもプラスがついているじゃないか!」というように擁護していたのも見たことがありましたが、そんなことを信じちゃいけないんです。

 

ISUは1人の選手にメダルが集中しないよう常に行動しています。

技術に欠点がある選手は、若手が上がってきた時にその技術的欠点に突然マイナスをつけられはじめるのです。

 

シニアに上がったばかりでベテランを追い上げている間は、技術的欠点は大目に見てもらえるかもしれません。

でも、大きな大会で金メダルを取るとその欠点は見逃されることがなくなり、まるで昔から厳しくつけていましたよと言わんばかりに点数を引かれ始めます。

 

技術に大きな欠点がない選手の場合は「シリアスエラー」だのという曖昧な項目を設けて出来るだけ低い点数になるようジャッジ達を誘導します。

 

以前は評価していた演技に突然低い点数をつけ始めるというのは、自分が過去につけてきた点数を否定することになるわけですが、ジャッジ達はそんな矛盾する行動に何のためらいもないんです。

 

 

・若手が育ってきたらベテランは追い出せ。

・若手のうちは欠点は見逃す。

・その欠点は追い出したくなった時に利用する。

・突出した選手だとしても五輪メダルは独り占めさせない。

・メダルが欲しかったらその国のスケ連は放映権を買ってお金を出せ。

 

…ISUの動きとしては、全体にこんな感じで動いてきているというのが私の見解です。

 

 

 

 

ISUは長年「技術派」と「芸術派」で争っているということを以前書いたことがありますが、この問題に関してはそもそも争うこと自体が無意味です。

 

若いうちはジャンプなどが中心になるのが当たり前ですし、ベテランになるにつれその演技に深みが増すのも当たり前なんです。

どちらを愛するかは見る人間の嗜好の問題で、それは同じ選手の成長した姿でもあるのですから争っても意味はないんです。

 

でも、ベテランの深みを増した美しい演技を評価するシステムはありませんし、そういった深い演技をする前にベテランは競技会に居場所をなくしてしまいます。

 

その国に選手が1~2人くらいしかいなくて、自分で世界選手権まで出る費用を捻出できるなら何歳までスケートを続けていてもOKですが、たいがいの国は後輩に競技会に出る枠を譲らなくてはいけなくなります。

 

 

 

ISUは非常に政治的な組織です。

そして、曖昧なジャッジシステムは数点差であれば簡単に操作できるので、政治力によってメダルの色が変わることは十分にあり得るということです。

 

こうやって見ていくと、プルシェンコとキムヨナはこうした政治的操作がなければ2連覇していたのかもしれないなと思ってしまいますよね。

 

 

 

 

もちろん、日本のスケ連も問題のある組織です。

結弦くんはプロになると同時にスケ連から籍を抜きましたが、それは賢明なことだと思います

※日本スケ連についてもある程度内情が分かってきました。なぜ、1人2枚しか買えないはずの試合のチケットを、同じ選手のファンが何人も並んで最前列を閉めることが出来るのか、とか、そういう疑問についてです。

まあ、もうスケ連に興味もなくなってきたので書くかどうかは分かりませんけど、本当に連盟というのはどこも旧態依然としているんだと思います。

 

 

 

なんというか、今年は強化合宿の費用を「ふるさと納税」の寄付で賄おうとしているそうですが、結弦くんがいた時にあった30億円ほどの黒字はどこに行ったんでしょう。

 

なぜあれほどの黒字が2年そこそこで底を突いてしまったのでしょう。

 

後輩選手たちには申し訳ありませんが、いったんスケ連は解体してスピスケとフィギュアを分けた方がいいように思います。

私には、結局金のなる木としてフィギュアがいいように利用されているだけのように見えてしまいます。

 

 

フィギュアとスピスケは同じリンクを使うことも出来ないのですから、連盟としては分けてもいいと思うんです。

同じ体育館を使っていてもバスケとバレーボールは違う連盟ですし、競技が違うのに同じ連盟というのは他にはないと思います。

 

スピスケも、自分達で連盟を維持するという矜持を見せればいいだけです。

同じ氷上競技のカーリングですら別に協会があってオリンピックに出ています。

競技者の数としてならスピスケの方が多いでしょうから、出来ないことはないと思います。

 

 

 

とにかく、採点競技というのは点数で揉めることが多いですし、そんな曖昧な基準でつけられる点数だからこそ、いくらでも操作が出来てしまいます。

 

 

そこにもう夢はないのです。

 

 

今はテレビのスローモーションでもかなり正確に演技を見ることが出来ます。

ネットの普及でルールも多くの人が知ることが出来るようになっています。

特に結弦くんのファンには勉強熱心な人が多いように思いますし、ISUはそういったファンの「これはおかしい」という指摘に何の返事も出来ていないように思います。

 

以前も書きましたが、ジャッジがかなり(人間の能力では)難しいことをしているのは知っています。

テレビ放映に合わせているため判定に時間をかけられないのも分かります。

 

でも、だったらなおのこと、録画放送かCSなどに移り、放映時間などを気にせずじっくりと演技の良し悪しを判定する競技になって欲しいと思っています。

 

どのみちもう生放送で流すような、そんな競技ではなくなりそうですけど…。

 

 

 

ただ、これだけはどの組織にも言いたいことですが、SNSやメディアを通して対立煽りをするのはもう時代遅れなのでやめてください。

 

「〇〇もなしえなかった」

「〇〇越え」

「惨敗」

「平等」

こんな言葉でファンをイライラさせてきたことが、後輩たちを、ひいてはフィギュア界そのものが嫌悪される要因になっているのです。

連盟の指示じゃなくメディアが勝手にやっているというのなら、メディアにこそ指導をするべきです。

そして、メディアにどういった要望を出したのか逐一報告してください。

そうじゃないと「どうやらスケ連から指導が入ったらしいよ」「ええ~?なんで?一体何が問題だったの?」「羽生ばっかり使うなとクレーム入れたみたいよ」とあらぬ噂を立てられるだけで、いいことなんて一つもありません。

 

どこにどんな要望を出したか、どのように行動したかを明文化することで防げる怒りもあるんです。

 

 

ライバル同士がバチバチする様子に興奮していたのは昭和脳の下品な人たちだけです。

今の時代は仲が良いということが人気につながるんです。

「嵐」も「Snow Man」も、そのワチャワチャとした仲の良さが多くのファンを惹きつけているので、ファンを煽ってアンチ活動するのももう時代遅れなんです。

 

 

お茶の間でも判断つくエラーを見逃して、それを「予算がない」で済ませる時代はとっくに過ぎたんです。

ソチ後、ルールの勉強を始めたころの私は「ほとんどの国の連盟はお金がないんだから予算がないというのであれば仕方がないな」と思っていました。

でも、今はスマホでもかなり高画質の動画が撮れる時代です。

お金が無いというのはもう言い訳になりません。

 

百歩譲って予算がないから無理だというのなら、せめてチャレンジシステムは導入すべきです。

スマホの進化もそうですが、テレビの画質もここ数年でかなり良くなりました。

ジャッジが何を見逃したのか、アナログの頃よりはっきりと分かるようになってきているんです。

 

ジャッジが見逃したことで勝ってしまった選手は、そこからずっと「悪者」になってしまうのですから、そこは昔よりもっと気を使うべきです。

 

 

 

 

とはいえ、たぶんISUもスケ連も、大きく変化することはないと思います。

長年かけて築いてきた自分の立場を失ってまで改革しようとする人間など現れるわけもなく、選手や親だけではなく、コーチ達まで権謀術数の中で生きて行かなくちゃいけないのがマイナーな採点競技の宿命なんだと思います。

 

 

 

そんな中でもアイスショーを何とかしようと色々動いている人はいるようですが、何か現実離れした、世間知らず的なものを感じる部分が多々あります。

 

もう時代は変わりましたし価値観も変わったんですよ。

 

 

クラファンをやるならスポンサーのいない若手に支援が行くようにしてあげてください。

そして、強化合宿の費用に関しては選手についているスポンサーに出してもらって下さい。

 

そういう部分でも、どこかスケ連の人達の感覚は浮世離れしています。

 

 

 

 

色々と思う部分はありますが、結弦くんを見てスケートを始めた子もいっぱいいると思います。

そういう選手がこれから先大変な思いをしないよう、ISUにも連盟にも頑張って欲しいと思いますね。

 

 

 

以上