いつも参加させてもらっているボラグループのオジサン達。

すでに何人も石川県にボランティアに行ったりカーシェアリングの要望に応じた「お車お届けボランティア」をやっているようです。

 

まあ、あの方たちはほぼプロですので、私のようななんちゃってボランティアとは比べるべくもありませんチュー

 

 

しかし、LINEで色々お話を伺っていると、被災地は結構大変な様子です。

 

というのも、高齢化のせいか圧倒的に人手が足りないらしく、社協が満足に動いていないようなんですね。

 

まあ、社会福祉協議会というのは、基本的に体の不自由な方や高齢の方などの、福祉を必要とする方々のための組織ですし、特に今は、働いている人や子供のいる世帯は二次避難所に行っていて若い世代もいなくなっています。

そうなるとボランティアにまで手が回らないのか、ボランティアを大量に受け付けることも出来ていないようなんです。

 

一応ボランティアの受け入れは始まっていますが、一日あたりの人数はかなり制限されています。

 

ボランティアの管理に回す人手が足りないのか、ボラを回すノウハウが足りないのか…。

 

 

現地の方によると、ボランティアは個人のお家の片付けなどが優先され、事業者などは後回しなのだそうです。

まあ、従業員や本人たちで片付けてということなのかもしれませんが、皆さんご高齢でどうにもならんという感じで…。

 

それで知り合いなどのツテのある人たちが数人でお手伝いに行くようなボランティアもあるわけですが、社協を通さないボランティアはそれなりにデメリットもあります。

 

まず、怪我をしてもボラ保険は使えません。

ボラ保険は、社協を通した依頼か、社協に許可をもらって受けた依頼でしか使えません。

 

また高速代も無料になりません。

被災地でのボランティアに向かう際、申請用紙に社協の印鑑をもらって申請すると高速代が無料になるんですが、社協を通さないと許可されません。

 

これ、結構痛いんです。

遠いと往復数万円の高速代がかかるので、ガソリン代+高速代で結構な負担になってしまうんです。

 

でも、大人数を回すには社協にもそれなりの人数とノウハウが必要になるので、すぐに改善できることでもないかもしれませんね。

 

 

 

私達がボランティアに行って、一番優秀なボラセンだったなと感じたのは栃木県の佐野市でした。

あそこはかなり災害時のボラセンの運営方法などを勉強していたらしく、毎日数百人のボランティアを回していました。

 

しかも、スコップや土のう袋などの資材も完璧に揃い、依頼に応じて必要なものを全て社協が揃えてくれていました。

 

なにより軽トラで来れる人達を優先し、それにボラと資材を運んでもらうという方法を取っていたのは本当に凄かったです。

被災地で何が活躍するって、日本が世界に誇る軽トラですよ、軽トラ!

 

今、石川県の被災地では軽トラを借りたくても140台待ちの状態だそうで、何かを運ぶにも全く手が足りない状況みたいです。

 

 

 

佐野市のボラセンではボラが終わった後、コーヒーをふるまってくれたんですが、これも本当に美味しかったんです。

どうやらこれも「ボランティアさんに飲ませてやってくれ」という業者さんからの寄付だったみたいなんですが、新鮮な豆を使ったひきたて淹れたてのコーヒーが美味しくて、私達はその後もう一度佐野までボランティアに行っちゃいましたよ(笑)

 

 

まあ佐野市は、災害が起きた時のことを想定して災害NPOなどからレクチャーを受け素早くボラセンを立ち上げていたわけですが、全ての自治体であれをやるのは難しいですよね。

資材の購入と保管だけでもそれなりにお金はかかります。

色々と余裕がある自治体じゃないと無理なんです。

 

高齢化と過疎化が進んでいる地域では、災害に備える余裕もないのが現実なんでしょうね。

 

 

グループでは3月にバスを仕立てて数十人規模でボランティアを送り込みたいと思っているようですが、その前に現地の様子を少し知らなくちゃいけませんね。

道は通れるのか、水は流れるのか、寝る場所はあるのか、資材は何が必要なのか等々、まだまだ分からないことだらけです。

 

 

 

災害というのは、いつも用心の足りないところを狙ってやってくるように思います。

 

 

私も、先日確認したら備蓄食料がかなり期限切れしていました。

とりあえず、避難所に行く場合と自宅避難をする場合の両方を頭に入れ、またボチボチと備蓄を増やしていこうと思います。

 

 

以上