今年は年明けから色々なことが起きています。

どうやら占星術の世界では、2020年から風の時代に入っているのだそうで、ここ数年は大きな転換点となっているようです。

 

「風の時代」の前は「土の時代」といって、財産や名誉という形に見えるものが優位な時代だったそうですが、「風の時代」では知識や自由といったものが優位になるのだそうです。

 

それを考えると、ここ数年問題になっている古い時代の権力構造が終わりを遂げる時代になってきているのかもしれません。

 

 

 

最近、長い間、権力に守られ人間を物のように扱ってきた人間たちの、隠されていた罪が次々と暴かれています。

権力者たちが今まで築いてきたものを全て失う姿を、何度目撃してきたでしょうか。

 

お金や権力の時代が終わり、自由や多様性が尊重される時代になったというなら、確かにそうなのかもしれません。

 

 

 

で、芸能界の性加害問題はそろそろ終わりとなるのでしょうか。

 

以前、ジャニーズの話を書いた時、私は「芸能界にはまだまだこういった話はあるはずだ」と書きましたが、私は個人的に、松本人志氏の問題よりもっと根の深いものがあると思っています。

それは、訴えるの訴えないのといったレベルの話ではなく、表面化したら一発アウトの犯罪行為です。

 

ただそれは、1人の芸能人だけの問題ではないので、そこまでメスが入るかどうかはわかりません。

そもそも週刊誌が首を突っ込めるレベルの話でもないので、表面化することはないのかもしれません。

 

とにかく、私が何度も言ってきたように「893と政治家と宗教」には絶対に近付いちゃいけません。

そこと関わって後ろ盾になってもらって、ちょっとセレブの仲間入りをしたような気になったとしても、その後全てを持っていかれるのです。

失うだけではなくその何倍ものツケを払わされるので、これらの人達と関わるのだけは避けなくちゃいけません。

 

 

 

松本氏の話について少し書くと、構造はジャニーズと同じです。

犯罪として裁かれるという問題ではなく、過去の行為と対峙し、被害者と向き合わなければいけないという問題です。

 

ジャニー氏の件に関していえば、加害者が亡くなっていることで「やっていない」という反証はできませんでした。

なので、ただ被害者の話を聞いて補償するということに終始するしかありませんでした。

 

松本氏の場合も同じようなもので、スマホなどを取り上げていたことで、「やっていない」と証明することも難しくなっているのです。

 

こうなると「やったやってない」を争っても意味はありません。

やった証拠もないけれどやっていない証拠も残っていないからです。

 

 

そうなるとジャニー喜多川氏の性加害問題と同じ、傷ついたという女性たちに謝罪と補償をするしか解決方法はないのではないでしょうか。

 

 

この件で面白いのは、去年ジャニー氏の性加害問題を取り上げて「ジャニーズは解散しろ」「ジャニタレの顔を見るだけで吐き気がする」「なんであんな奴らをいつまでもテレビに出しているんだ!」と怒りをばらまいていた層が、松本氏の問題となると「なんでこんな時間が経ってから訴えるんだ」「警察ではなくなぜ文春なんだ!事件なら最初は警察に行くのが筋だろう」「女たちの素性を洗った方がいい。金目当てではないか?」とネットで騒いでいます。

 

まあ、こういった人たちは単純に「若いイケメン」が嫌いなだけだったんでしょう。

ジャニー喜多川氏の性加害は今いるタレントの罪ではないし、むしろ彼らの中にも辛い過去を我慢して今の地位を築いた人がいたかもしれないわけです。

訴える被害者の「被害」だってももう確かめようがなかったのです。

 

にもかかわらず、被害者の言うことは絶対正しくて、事務所を解散しろ、テレビに出てくるなとさんざん言われていましたよね。

 

なのにそれがお笑い芸人だと女性たちの証言を嘘だと決めつけ松本氏を全面擁護する…。

 

このご都合主義にはなんだか笑ってしまいますよね。

 

 

 

被害者の多い少ないではなく、被害者が未成年かどうかでもなく

「立場や権力を使って他人をモノのように扱って性欲を満たした」

と言うのが問題なのです。

 

それが誰であっても、もうそんなことが許される時代じゃなくなったということです。

 

 

「古い話を持ち出すな」と言っていた人もいましたし「全部嘘かもしれないんだから性被害ありきで話を進めるな」と言っていたコメンテーターもいました。

特に吉本に絡んでいる人達は発言が難しいところでしょう。

 

でも、島田紳助氏の事件の頃から、後輩芸人が成功した先輩芸人を囲んでドンチャンやるのは問題になっていましたし、その場にいた女性を先輩にあてがうようなこともあったと言われていました。

 

というか、そうやって飲み会を開いて女の子をナンパする姿に憧れて芸人を目指していた人たちも多いんだと思います。

 

でも、そんなことはもうできる時代じゃありません。

 

梅沢富美男氏は「素人さんで遊んじゃダメ。素人さんは楽しんでもらって笑顔で帰ってもらう」というようなことを言っていましたが、今の時代は玄人さんでも相手が許していない行為をした時点でアウトです。

銀座のクラブのホステスさんですら、相手の尊厳を傷つける行為をしたら訴えられるのは香川照之氏の事件で分かることです。

 

どんな場であったとしても、人間を金や権力で自由にしようなんて考えちゃいけません。

金さえ払えば何やっていいだろうなんて時代じゃないことは肝に銘じるべきです。

 

 

私は占星術に詳しくないので「風の時代」というのがどんな時代になるのかは分かりませんが、一人一人の人間を尊重し合える時代になるのならそれが望ましいと思っています。

そのために古いものが壊れていくのだとしても、それはそれで時代の流れなんでしょうしね。

 

まあ、行き過ぎたポリコレには辟易する部分もありますが、人間を人間として尊重するという考え方はどんな時代であってもそうあるべきだと思っています。

 

 

女性であれ子供であれ、お金や暴力でしか言うことを聞かせることが出来ないのなら、そんな人間はいずれ全てを失うんでしょうから。

 

もしかすると今後もまだまだ性加害の問題は出てくるかもしれませんし、身に覚えのある方は戦々恐々としているかもしれません。

 

でも、新しい時代に行くには膿はできるだけ出し切ってしまう方がいいです。

 

「あの人は悪い人間じゃないんだ」

という言葉で全てを許してしまわないよう、ダメなものはダメと言える、そんな時代が来ることを期待しています。

 

 

 

以上