なんというか、FaOIの台湾でのライブビューイングがほぼ完売しているようです。

色々と凄いですよね、今年のFaOIは。
チケットが取りにくいのは今までもありましたけど、ライビュは初めてですもんね。



アイスショーのライビュはCwWが一番最初だったと記憶していますが、あの時は急きょ決まったアイスショーだったこともありチケットが取れない方が大勢いたんですよね。

なんせ仙台パレード、羽生結弦展と続き、お財布ピンチになっているところにCwWが発表されて、泣く泣く遠征を諦めたというファンも多かったと聞きます。
そこにライビュの話が出て、アイスショーをライビュでやるのかと当時も驚いたものでした。


ここで勘違いをしちゃいけないのは、ライビュってのはチケットが取れなかった人達の救済のような位置づけであって、最初から設定されているものではないということ。

最初からライビュもあると分かっていたら誰もショーのチケットを買わなくなりますので、チケットがまだ買える状態で主催に「ライビュをやってください!」と言うのは失礼だということです。

コロナで行動制限があった時は仕方がありませんが、これからは
1.会場チケット
2.ライビュ
3.有料配信
という流れになるんじゃないかと思います。



実は、有料配信は主催者にとってはあんまり美味しくないんですよ。
1人の契約で家族全員見れちゃったりするので口笛

会場もライビュもチケットは1人1枚ですが、有料配信だと一緒に行く予定だったメンバーで集まってワイワイ見ることも可能なので、一人当たりの単価が下がっちゃうんですね。

まあ、配信の方が簡単なようで意外と儲からない理由は、必要機材は同じなのに売れるチケットは減るということなんだと思います。




とはいえFaOIは、チケットの売れ行きに関わらずCSのテレ朝チャンネルでのライブ配信が決まっていることがありますが、これもやっぱりCwW効果です(笑)

CwWの時に、後日スカパーで完全放送すると発表されたとたん爆発的に契約者が増えたそうで、あれを機にテレ朝チャンネルでフィギュアの放送が増えたんです。

私はケーブルTVで元々CSは見れていたんですが、とにかくCwW以降アイスショーの放送が爆発的に増えて録画容量はパンク状態です。

ケーブルの録画はテレビとは別の有料HDDを契約しなくちゃいけないので(そこはスカパーとは違うと思います)容量は少ないしダビングもできないんですよね。

フィギュアファン(というか羽生ファン)を繋ぎ留めておくため、たぶんテレ朝はこれからもアイスショーを流してくれるんだろうなと思うので、チケットが取れないライビュ映画館も近くに無いという方は、CSを契約するというのもひとつの手だと思います。





今回、北京落ちさんにとっては初めてのアイスショーですし、さらにスガシカオさんのファンの方やKAT-TUNファンの方々にとっても初めてアイスショーだったみたいです。

特にKAT-TUNのファンの方々は、噂を聞いてBSの録画放送を楽しみにしていてくれたようで、大勢の方が喜びの感想をネットに上げてくれていました。
もう、余りの多さにそれを読んでいたら夜が明けてしまったくらい(笑)

家族や友人についていってそのまま沼落ちした人もいたようですし、そういう方々が興奮気味に語る感想は大変読んでいて楽しかったです。

で、多くの方々が口々に言っていたのは
「羽生選手は他のスケーターと全然違う」
ということですよね。

これはもう、オープニングで出てきた時から違うのが素人目にも分かりますもんね。

あれは、結弦くんが「俺を見ろ!俺だけを見ろ!」という意識を持って演じているからなんですよ(笑)
これはもう、昔からです。

自分がリンクの中にいる時に、観客が他のスケーターを見ていることなんか許してくれないんですよ、お坊ちゃまは(笑)

だから、結弦くんは常に全力で動いています。

腕を伸ばす時は限界まで伸ばし、指の先まで意識を向け、腕を突き上げる振付けの時なんて跳び上がったりしているんです。
誰よりも大きく全力で動いているんですよ。
だから目につくし、その全力の姿に感動するんです。

ドルオタの方々が結弦くんのファンサがアイドル以上だと驚いていましたが、結弦くんはいつだって、カメラの先にもファンがいることを理解しているんです。
テレビカメラの先だけじゃなく、スチールカメラの後ろにも、インタビュアーのペンの後ろにも、全てがファンと繫がっていることを知っているんですよ。

そんな人だから世界中にファンがいるんです。
目の前にいる人が自分のファンじゃなくても、それでも笑顔を見せてくれるから、ファンになってしまうんです。

アイスショーは試合じゃないので演技に優劣はつきませんが、勝負はあるんですよ。
それは「また見たい」と思わせるかどうかという勝負です。

他の選手の中にはそこを全く意識していない人も多く、帰路につく観客の意識に残っていなければショースケーターとしての人気にはつながらないということが理解できていないんです。

結弦くんを見た人は皆さん「凄い!」と言ってくれます。
そしてそれをSNSで発信してくれます。
それの積み重ねが今の羽生人気を生んでいるんです。


実際私達も、アイスショーを見た後で
「なんか、あの人あんまりやる気なさそうだったね」
「あのスケーターはもういいやって感じ」
と正直に言っていたりするんですよ。

反対に
「いやあ、やっぱり○○さんは凄いわ」
「あれはびっくりだよね」
と言っている時もあります。

そうやってスケーターに対する一般の評価は決まっていくので、試合に全力を出すようにアイスショーでも全力を出さなきゃ始めて見た一般人の心をつかむことなんてできないんですよ。

ショーは常に一期一会。
その時の観客をないがしろにしたら、その時の観客はもう2度と見たいと思ってくれなくなるんです。



FaOIが始めて見た人たちの眼から見ても「凄い」ショーなのは、そこにいるスケーター達がプロに徹しているから。
現役スケーターはまだその域に到達していない場合もありますが、レギュラースケーター達はみんな、そこで爪痕を残そうとしています。

そこが見ていてすごいなと思うのです。




私が初めて見たアイスショーはSOIですが、正直ちょっと「コスパ悪いな」って思ったんですよ。

淡々と進行して、サクサク進んであっさり終わるのに手数料入れたら2万近くかかるんですから。

1日2公演あるせいか、皆さんスローナンバーばかりでちょっと退屈でしたしね。


そういったショーが多いのは仕方ないかもしれませんが、そうやって色々見ていくとFaOIはコスパがいいよなぁと思ってしまうんですよね。

誰が出てもスケーターのクオリティは約束されているので、アーティストの発表を待つまでもなく買う気は満々。

そこでアーティストの発表を見て
「ええ~?冬の女王様をタダで見れるの~?びっくり
↑違います

「ええ~~?シカオちゃんの生歌タダで聞けるの~?チュー
↑違います

ってな感じで、スケーターだけでもおつりがくるのに同じ金額でアーティストの生歌や生演奏迄聞けちゃうんですから、もうチケット代を高いなんて思ったことがありません。
(安い席しか当たらないってのもあるけど笑い泣き



クオリティの高いものを見ちゃうと、他はもう見なくてもいいかな?という気にもなるもので、まっちーも引退した今、FaOIくらいしかもう見たいと思うショーもなくなってしまいましたよね。



でも、快進撃を続けているように見えるFaOIですが、実際には2020年には中国公演の計画もあったんですよね。

もしコロナがなく、2020年に中国公演が成功していたら、もしかするとさらにほかの国へツアーがあったかもしれませんし、それを考えるとまだまだこれからなんだという気もします。


真壁さんは結弦くんをとても理解してくれていて、全力を出せるように1日1公演、金土日のみに絞ってくれています。
結弦くんは毎回全力を出し過ぎるので、1公演がちょうどいいんだと思います。
あのSOIですら結弦くんが出演してくれた時は1公演だったので、そこは守ってあげて欲しいなと思いますね。

結弦くんが喘息持ちで、他の選手より体力がないのは仕方のないことなので…。


むしろ体力温存のために全力で滑れない状況というのは、スケーターにとっても観客にとってもいいことじゃないと思うんですよね。


まあ、結弦くんが出ているショーはチケット争奪戦になるのが分かり切っているので、スーパーアリーナや横浜アリーナでやってくれという声があるのも分かりますが、結弦くんが怪我をした時などのことを考えたらそれはちょっとリスキーですよね。
現役でいるうちはいつ怪我をするかわからないですし、そんな博打は打てないでしょう。

なんせかけているお金が他のショーとは違いますから。



で、新しくファンになった方々のtweetを楽しく読ませていただいていると、中には
「次にリアフェが見られるのは神戸公演まで待たなきゃいけないのね?」
的なコメントをされている方々がいて…。

そっか。
FaOIが前半と後半で演目が変わるのを知らないのか…キョロキョロ


ファンタジーはねぇ、前半と後半で結弦くんガラッと変わるのよ~。
あの名作「春よ、こい」が発表されたのは後半で、あの年の前半はガンダムだったのよ~~笑い泣き


そして、冷静にインタビューに答えた後、首を振りながらテケテケ歩くのはご機嫌な証拠なのよ~爆  笑


後半のプロはウイルソンですし、またまたどんなプログラムになるか楽しみですよね。

それが終わったら長い乾季が来るので、もう少しショーを楽しんでいたいですね。



以上