何というか、政府がマスク2枚を全世帯に配るということがずいぶんと非難されています。

でも、なんで文句を言うのか私には分かりません。
くれるって言うんだから、有り難く受け取っておけばいいじゃないですか。

つーか、私は1月に花粉用に約50枚のマスクを買って以来、本当に1度もマスクを見かけていません。
1月に買ったマスクを大切に繰り返し使っている状態です。

それでも今後のことを考えて、たぶん古布をリメイクしたのであろう布マスクも買ってきました。
一枚350円でしたけど、かかる手間暇考えたら嘘みたいに安いと思いました。

だから、たった2枚だって新しいマスクがもらえるなら文句なんてないですよ。
洗って使えるなら5枚のサージカルマスクより長持ちするかもしれませんしね。
(サージカルマスクだって洗って使ってますけど爆  笑


なかなか外に行けないお年寄りには有り難いだろうし、少し前には
「学校が白いマスクじゃなきゃダメだと言った!その白いマスクがどこに売ってるんだ!」
と不満が沸き起こっていたじゃないですか。

この布マスクなら何の問題もなく学校にして行けますよね?


「うちは4人家族なのに2枚なのか!」
と揶揄していた人もいましたが、4人のうち感染リスクの高い人でマスクの無い人がすればいいじゃないですか。

お年寄りがいるならお年寄りに。
子供がいるなら子供達に。

全員同じ布マスクじゃなきゃいけないわけじゃないし、残りの2人は他のマスクを使えばいいじゃないですか。
なんでそんな簡単なことに、揚げ足取るようなことばかり言うんでしょうね。


「私はいりませんから必要な人にあげてください」
とネットに上げてた有名タレントさんもいましたが、いる人いらない人なんて個別対応を政府に求めないで下さいよ。

いらなかったら自分自身で必要としている人にあげれば済むことだし、発信力のあるタレントさんなら全国からいらない布マスクを集めて必要としている施設にでもまとめて寄付すればいいんです。


「呆れた」
とか
「馬鹿にするな」
とか、そんな言葉で怒りを発散している人達にこそ、私は「馬鹿にしてる場合か!」と言いたいです。


今、世界中でマスクの争奪戦が起きています。

今まで「マスクは不要」と言っていた欧米が、
「マスクはやっぱりした方がいいかも」
「つーかした方がいいわ」」
「いや絶対して」
「してない人は歩いちゃダメ!」
という感じで、どんどんマスクの需要が高まっているんです。


フランスはすぐさまマスクを国の管理品にしてしまい、マスクがない警官達が「危険すぎる」とデモを起こしているそうです。

元々マスクをしない国では自国にマスクを作る工場を持っていない国もあったりして、世界は今慢性的にマスク不足になっているわけです。


トランプは自国民を守る為と称し、金に糸目をつけず世界中からマスクを買いあさっているそうです。

マスクを日常的にしていて、多くの人がストックしていた日本と違い、欧米は誰もストックなんてしていなかったわけです。

そこでマスクをしろと言われても、足りるわけないのは明らかじゃないですか。



そんな中でのマスク配布。

2枚という数字は確かにショボく見えますが、それでも日本の約5800万と言われる世帯に2枚配るのは、現在のマスクの供給状況からみてこれが限界なんだと思うわけです。



布マスクということは、政府の要請で布マスクを作り始めた興和の製品でしょうか。

興和が布マスクを作り始めたというニュースを見た時、ちょっと気になって興和を調べたんですよ。

興和グループは、キューピーコーワゴールドなどで有名な、あのKOWAですが、昔興和が布マスクを作っていたのを私は知っていたんです。
というか、古~い興和の布マスクを持っているんです。

それで、興和には布マスクの生産が可能だったんだろうなと、そのニュースを読んだ時に思ったわけです。


その時のニュースによると、興和の布マスクの生産能力は月産1200万枚。それを4月には5000万枚まで上げるとありました。

元々興和は繊維メーカーだったそうで、不織布は手に入りにくくなっているけど綿はまだ手に入るということから、ミャンマーにある自社工場で布マスクを作り始めたのだそうです。

興和は不織布マスクも作っていますが、綿の方が今は手に入りやすかったということなのかもしれません。

5800万世帯に2枚配るということは、単純計算でも1億1600万枚必要ということです。
で、4月からやっと月産5000万枚という生産能力を考えたら、全世帯分を作るのには5月に入っても終わりません。

きっと感染者の多い東京などから配布が始まるのだと思いますが、そんな貴重な布マスクを黙っていても家に届けてくれるなんて、有り難い以外ありませんよ。
毎日朝一にドラッグストアの前に並んでマスクを買うなんて、私にはそんな暇も根性もありませんからね。


じゃあ、マスク不足はいつまで続くのかというと、当分解消はされないと思います。


シャープのマスクは3/31から配送が始まりましたが、当初は15万枚/日で、徐々に50万枚/日に上げていくんだそうです。
月産にすれば1500万枚ですが、興和の布マスクよりかなり少ない状態です。

しかも、今のところはほぼすべて政府が買い上げて病院などに振り分けられているようなので、しばらくシャープのマスクは市場には出回らないと思います。


アイリスオーヤマは中国の工場で作ったマスクを全て日本に送っています。
それが月産8000万枚だそうです。

ユニ・チャームは日本で生産していますが、月産1臆枚だそうです。


こういった枚数を足すと、2~3臆枚の生産能力ですが、それを無理いって月産6臆枚まで引き上げてもらっているはずです。(もう7臆枚にいったのかな?)

それでも全く足りないのは何故かというと、中国からの輸入が止まったからですよね?

今まで、日本のマスクの8割が中国産だったそうですが、それが止まったか高騰しているかで手が出せなくなってきています。
まあ、単純に考えて2割を2臆枚だと換算すると8臆枚が輸入だったわけで、そりゃあさらに4臆枚増産して6臆枚にしてもまだまだ4臆枚足りないという計算になりますよね?

そりゃあもっともっと増産しなければ足りないのは明白です。

今までよりさらに必要量が増えているのですから、下手をすると今の倍ほど増やさないといけない計算になるのかもしれません。


さらにまずいことに、アメリカが方向転換してマスクを独り占めしようと形振り構わない動きを始めました。

しまいにはトランプが自国の3Mに輸出をやめろと圧力をかけ始めました。

3Mが高機能マスクの輸出をやめたら、医療現場だけではなく工業や建築現場でも悲鳴が上がりますよね?
それほどまでに3Mのマスクは幅広い分野で使用されているのですから。

東日本大震災で福島に最初に行った頃、多くの方が3Mのマスクをしていました。
放射能の影響を考え、粉塵をなるべく吸わないようにと、皆さん高機能マスクをしていたわけです。


3Mは今のところ抵抗を続けていますが、トランプがこれ以上圧力をかけたらどうなるかはわかりません。
もし3Mが輸出をやめたら、コロナ禍が過ぎ去った時、3Mは世界の全てのシェアを失うことになっているのかもしれません。


そんな、世界のマスク事情の厳しさを知れば、たった2枚であっても政府が国民にマスクを与えようとしていることを「バカにしているのか!」なんて悪態はつけませんよ。

そして、これから厳しくなるだろう医療機関のことを考えたら、まず医療機関にサージカルマスクを届ける政府の考え方は間違っちゃいません。
看護師さん達が、1週間にマスク1枚なんておかしいんですから、


まあ、医療機関の求める高機能マスクも日本で増産できればいいんですけど、そういったことも一生懸命動いている方はいるのでしょうから、私はとりあえず手持ちのマスクで頑張ろうと思います。




で、収入の少なくなった家庭に30万の現金支給というのは、私はいいと思っています。

私のように、給料が下がっていない人間もいますし、そういった人間にまで出すのは意味がありませんからね。

全員に10万円より、大変な家庭に30万円の方がより助かるように思うし、私はコロナ禍が過ぎてから旅行券でももらえた方が有り難いです。


できるだけスピーディにという話はもっともですが、震災の時だって福島以外ではこういった保障はなかったわけですから、色々とハードルが高いのも納得できます。

「自分で申請しに行かなければお金をくれないなんて、そんな手間のかかることを役所にやらせるのか」
という意見もありましたが、台風や地震の時の「激甚災害」の補償金だって申請するのも大変だったそうじゃないですか。

国は簡単にお金はくれないんですよ。
その代わり、きちんと申請すればお金がもらえるわけですから、そこは腹を立てても仕方ありません。

いつもそうですが、政府がお金をばら撒く時、真っ先に反応して大金を手に入れるのはいつだって経済ヤクザです。
本当に、そこらの経済学者より抜け道に熟知し、いつの間にか大金をかすめ取っていくわけです。
だから本人確認は厳密にしなければいけないのは当たり前なんです。

多少は時間もかかるでしょうが、国が融資じゃなく現金をくれるっていうのは大変なことなんですから、そこに不満を言ったところで始まりません。

年末調整の還付金を貰うのだって、うちの会社は自分で書かなきゃいけないから大変なんですよ。

2万円も戻ってくるかどうかという手続きですら大変なんですから、そこはやるしかないでしょう。


一家庭に30万円は大家族には少ないと言う人もいますが、とりあえず第一弾ということらしいので、これからの状況次第ではまだ増えるのかもしれませんしね。



布マスクを調達するのに200億、配送するのに50億かけるなんて、そんな無駄なお金を使うくらいなら全部困った人へ支給しろ!と言った意見もたくさん目にしましたが、マスクの代金は興和へ、配送の費用は郵便局に流れます。

労働の対価として日本国内に流れるのです。

そういった批判をする人は、250億は燃やして捨てられるとでも思っているのでしょうか。

お金は国を生かす血液みたいなものです。
止まったら経済が死に、国が破綻するのです。


日本は、医療機関用のマスクなどを買い付けていますから、私達が目にしない場所でも大きなお金が動いているわけです。



なんかお笑い芸人が、自分にライブをやめろというのは店を閉めろというようなものなんだから政府は保障しろ、と騒いでいますが、ああいう人ってなんなんでしょうかね?

国に飼われているつもりなのかな?
国が面倒みないと死んじゃうのかな?

「馬鹿にするな」とか「保障しろ」とか騒ぐ人って、自分の全てを国に委ねているのかな?


弱者の代弁をしているという考えかもしれませんけど、こういった事態ではみんな、まず自分のことは自分で何とかするということを一番最初に考えなきゃいけないんじゃないでしょうか。

少なくとも私は国に飼われてはいないので、やるべきことは自分で判断します。

この1ヵ月の間にコツコツと、お米を2Kgの袋を2つ、1Kgをひとつ、計5Kgを買っておきました。

合に換算すると33合なので、最悪1ヵ月はもつ計算です。

ある日突然外出禁止になってもいいように準備だけはしておかなくちゃいけません。
1ヶ月近くあったんですから、今さら「急だ!」というのは言いっこなしです。


そういった備蓄も、将来に向けての貯蓄も、全て自分が自分の頭で考えて判断して行動しなくちゃいけないことなんです。




「自粛の要請」を「自粛ってのは自らやるもので政府に言われてやるものじゃない」と言ってる人もいますが、日本は国に対する縛りが大変厳しく、国も都も「命令」は法律上できません。

だから「自粛」を「お願い」するしかないんです。



何故命令ができないのかというと、日本が戦争で負けたからです。

そのため人権派の人々によって、権力が集中しないよう、法律で縛りがかけらているのです。


政府は企業や個人に「要請」しかできません。
「要請」が聞き入れられなくても「指示」までしかできません。

それが聞き入れられなくても罰則はありませんから、K-1のように埼玉県知事の要請を聞き入れずイベントを開催することは可能なのです。


それが「自由」であり「民主主義」です。

それを知っているはずのメディアが「政府の対応がユルイからこんなことになったんだ」と責めるのはおかしいのです。

もし首相が「これは命令です」なんてやったら、後日人権派の人々によって「あれは憲法違反だった!」という裁判を起こされるのが目に見えているわけです。


若者がテレビで、「禁止って言われたら外出しないけど、自粛でしょ?」なんて言っていましたが、政府が国民に「禁止」なんて言えるようになったら、そこから独裁が始まるわけですから「自粛」を「要請」と言われたら、「外出するな」と言われていることだと思うしかないのです。


緊急事態宣言が出れば、所有者の同意なく建造物を借り上げることができますが、強い権限はそれくらいです。

多分、それでも政府は「ホテルの使用」などを「お願い」するのだと思います。


政府の要請にAPAホテルが応えていましたが、オリンピック開催に向けて建築していたホテルが何棟かあるらしく、それを使うのは大変合理的だと思いました。
他にもいくつかの施設が候補に挙がっていたようですが、少なくともベッドなども揃っていますから、 体育館などに並べられるよりよっぽど人間らしく生活できますよね。

それで軽症者を一カ所に集めて病院外で管理することが出来るなら、そっちの方が絶対に病院の負担を減らせますから。


こうやって考えると、決してダイヤモンドプリンセスは非人道的な対応をしていたわけじゃないんですよね?
医療崩壊したら、ベッドすらなく床に寝かされたりするんですから。








で、「そういえば、私大昔に買った興和のマスクを持っていたな~」
と思い、カイロだとか使わなかった薬だとかを入れているゴミ溜めみたいな引き出しを開けてゴソゴソやったら、なんと!マスクが5枚も出てきました!



思いっきりピンボケでしたが、ま、いっかニヤリ

ふっる〜い興和のマスクも出てきましたが、使えるのかな?


古過ぎて使うには勇気がいりますねキョロキョロ



さて、トイレットペーパを買った途端に緊急事態宣言が出そうで、なんとなく「買いだめ」をしてしまったような申し訳ない気持ちになってしまいましたが、この1ヶ月、ほとんどの人は準備を終えていたと思います。


東日本大震災の時もそうでした。
出来る限りの準備を整え、ストレスをためず、この厄災を乗り切りたいですね。




BCGワクチンのことまで書いていたらまとまりがつかなくなってきたので、とりあえずこの辺で。

また、政府を擁護するようなことを書くと変なのがすぐやってくるのでコメントもナシです。



以上