先日のスケカナは、結弦くんとファンにとって、大変暖かい光景がたくさん見られた大会でした。

メンバー的に結弦くんが勝つのは分かっていましたが、前回のオータムのことがあったので、ミスをしたら何点引かれるか、そこはひとつの懸念材料でした。



結弦くんの演技は確かに少しだけクリーンじゃない部分がありましたが、全体的に見ればシリアスエラーはなく、ほぼノーミスです。

それで322点。
ほぼほぼ満足のいく(というか当たり前の)評価だったように思います。
※採点制度についてはまた別に書きたいと思います。




会場はライストのパソコン画面で見る限り、半分くらいは海外からのお客さんだったでしょうか。

多くが結弦くんを見にきたファンの方々かと思いますが、壁バナーあり投げ込みありの「いつもの大会」だったように思います。

日本は、突出し過ぎている結弦くん人気をなんとかコントロールしようとしているようですが、他の国は今まで通りできちんと運営しているので、出来ないわけではないんですよね?

ロシアなんかは投げ込み用の縫いぐるみを売店で売っていましたし、あれをひとつのエンタメとして、観客を盛り上げるイベントにしている大会もあるわけです。


投げ込みを悪とするのはナンセンスなんですよ。

良い演技の後の観客の興奮は、決して次のスケーターにとってマイナスばかりではないんですから。



結弦くんの演技の後、引き上げてくる結弦くんとガッシとハグして出て行ったナムくんが、あの興奮が続く会場を嬉しそうに見ていましたよね?

そして自分自身も素晴らしい演技でさらに会場を盛り上げる。
この「喜びの連鎖」を理解出来ない人が大変多く、投げ込みをネガティブに拡散しているのをたくさん目にしますが、あの興奮のパワーを自分に取り込めるかどうかはその選手のメンタル次第なんですよ。

スケーターはアスリートであると同時にパフォーマーなので、本来は盛り上がっているステージに出て行くことは嬉しいはずなんです。

そこでビビってるようじゃ大舞台でいい演技なんか出来ないんですから。



ネイサンも言っていましたね。
「ユヅルの後は観客がハッピーになっているから自分も嬉しい」
って。


盛り上がっている観客と一体になって、更に良いパフォーマンスにつなげる。
陽気な性格のナムくんにはそれが普通に出来たんです。

観客が誰もいないリンクで、いるのはジャッジだけ。
そんなリンクで滑るのと、みんなが笑顔で迎えてくれるリンクで拍手で迎えられるのと、どちらがスケーターにとって嬉しい舞台か、考えなくてもわかりますよね?

あの、ナムくんと結弦くんのハグを見て、その後のナムくんの素晴らしい演技を見て、お客さんを喜ばそうとするナムくんのパフォーマンスを見て、本当にしみじみ幸せを感じてしまいました。

勝負は確かに勝負だけど、仲間がいい演技をしたら嬉しい。
お客さんが喜んでくれたら嬉しい。
それで自分がノレたらもっと嬉しい。

そんな幸せの光景を見た気がします。



カムデンくんも陽気で面白かったですよね?
オータムの時に初めて見た印象は大変クールな選手という感じだったんですが、クールとは真逆の選手でしたね?(笑)

あの、ショートのキスクラは最高。
出たスコアに大きな口を開けて驚いていて、いつまでも口を開けているからコーチがその口を手でふさいだところなんて大爆笑です。

素直に自分の感情を表すあたり、いつもこんな感じなんでしょうね。

◯◯ネンという名前から北欧系か?と思ったら、お父さんがフィンランド出身のようです。


あまり知らなかったのですが、結弦くんの大ファンというか、結弦くんの演技に憧れてフィギュアを始めた選手のようで、プレカンでも結弦くんが自分のことを褒めてくれたのを聞いて
「マジ?ホントに?」
という感じで結弦くんの顔を覗き込んでいて可愛かったですね。

結弦くんがプル様をキラキラした目で見ていたように、だんだん年齢的に結弦くんに憧れてフィギュアを始めた選手が結弦くんと同じ試合に出るようになっていくんですね。

そりゃあもう、プル様がそうであったように、圧倒的な差で勝って

「ふははははぁ!100年早いわ!」

とその細い背中、もとい大きな背中を見せてやって欲しいですね。



しかし!

「おいっ!カムデン!貴様何をやっている!貴様が馴れ馴れしく肩を組んでいるのは神だぞ!神!隣の優しいお兄ちゃんじゃないんだぞ~!」

と思ったのは私だけではないと思います(笑)


いやあ、あの陽気な人懐っこさは、かつてランビエールに「よんかいてんプリ~ズ!」と言って突撃かましていた昔の結弦くんを見ているようでしたね。

いや、いいと思います照れ

色々な国に行き、世界中の人と触れ合うのがフィギュアスケーターですから、コミュニケーション能力は高い方がいいに決まっています。

でも、そんなカムデンくんと舌を出してワイワイやっている写真を見ると
「ああ…また小学2年生に戻っている…。フィギュアの神様なのに…神様なのに…」
と思ってしまうのは私だけでしょうか(笑)




でも、スケカナはとても暖かい大会でした。

現地のファンの方でしょうか。
明らかに「その足の長い熊、絶対プーじゃないよね?」というような巨大な黄色いブツをリンクに投げ入れたり、発売されたばかりの(本家ディズニーが乗っかってきた)Yuzupoohが投げ入れられたり(笑)

その光景を、結弦くんが
「わ~凄いな~」
というような、ちょっと幸せの表情で見上げていたのが本当に、見ていてこちらも嬉しかったんですよ。

いい演技をして、観客が喜んでプレゼントの雨を降らし、フラワーキッズたちがリンクの中になだれ込んできて、その興奮の会場をぼんやり見上げる結弦くん。

ファンにとってこんな幸せな光景はありませんよ。
※それがロシアなら、金髪おかっぱの少年が突撃してきて女の子たちに抱き付かれるまでがセットです(笑)

平等主義の日本では見られない光景が、海外では幸せの光景として残っているんですよね。

本当に、もっともっとこんな景色が見たいです。
そしてオリンピックで、結弦くんを神と崇める少年とトップを競って欲しいですね。


でも、プル様。
5回は無理よ、5回は爆  笑



前回のオータムの時は、パソコンの画面で初めてORIGINの衣装を見た時、衣装は黒に見えたんですよ。

その後、写真で見てあれが深紫だということに気付いたのですが、今回やっとあの衣装の美しさを最初から堪能しながら見ることが出来ました。

いや、今回の衣装は美しいです。

前回の黒い衣装も大変ゴージャスで素晴らしかったのですが、ちょっとだけ無理してる感があったように思っていたんですよ。

プルシェンコの皇帝というか覇王っぽさを出そうとするあまり、ちょっと背伸びをしているような感じ?

なんというか、ところどころ鱗のようなヒラヒラがついていて、まるで龍のような荒々しさと威厳を感じさせる衣装だったんですが、ちょっと結弦くんはあれを着こなすには体が細すぎたように思うのです。

それが、新しい衣装は龍のようなイメージから薔薇の精のようなイメージに変わって、結弦くんにドンピシャな感じです。

とにかく背中の花たちが美しいです。

もう、いつか絶対に衣装展をやって欲しいです。
その時は背中の意匠が分かるように図録も出して欲しいです爆  笑


まあ、衣装制作にはお金がかかりますし、男子はそれほど衣装に凝ったりはしませんが、それでも結弦くんの衣装は時に女子の衣装より美しいので、演技と共にそれを引き立てる衣装にも大注目ですね。



そしてエキシでは懐かしい「パリの散歩道」を披露。
ここしばらくFaOIのコラボ曲がエキシになっていたので、てっきり「クリメモ」だと思っていました。
いやあ、久々の過去プロは新鮮(笑)

「あれが見たい」「これが見たい」と夢を膨らませているファンもたくさんいると思うんですが、私はやっぱり「レッツゴークレイジー」ですかね?ニヤリ

なんだろう。
あの曲の陽気なイメージと動きっぱなしの躍動感がとっても好きですね。

ここはまたCwWで過去プロメドレーを見せて欲しくなっちゃいましたラブ



というわけで、他の選手のついても書きたいことがあるんですが、書ききれないのでまた追々に。



以上