今回は結構きついことを書きます。
しかも、ちんたら書いているうちに色々ニュースも出て、疑問が少し判明してきたこともありますが、とりあえずそのまま上げてしまおうと思います。

今回のテーマは癒着と忖度です。



全日本を見て、フジテレビとスケ連の異常なほどの癒着を目にし、また先輩ファンのあれこれをリアルタイムで目にして、私も色々と考えてしまいました。


全日本前に私が「ステルス」と「ワールド選考についての考察」を書いたのは、こんなことになるかもな〜と想像できたので
「羽生ファンはそんなことはしない」
「高橋大輔はそもそも選考の俎上にのる基準を満たしていない」

ということを事前に提示しておきたかったからです。


前者については、高橋ファンの酷さは彼が現役の時から「ラスカル(ならず者)」と海外で言われるくらい有名でしたので、羽生ファンはそんなことはしてこなかったということを明確にしておきたかったのです。

後者については、選考基準に少し疑念があったので、万が一にもそんなことがあってはいけないと、念押しをした形でした。


それが、蓋を開けたら私の想像通りというか、それ以上の展開になりました。

ファンの在り方についてはまた別の時に書きますが、全日本での高橋大輔についてはもう信じられないものを見たという気持ちです。



私が選考基準について書いたのは、やはりミニマムについての記述の部分で「選手」が追加されていたことで、ミニマムを持っていない「選手」にも当てはめることが出来るというのが引っかかったからです。


普通あれは、国際大会に出ていないカップル競技の選手の為に設けられていた文言なんですよ。
日本はカップル競技の層が薄いので、全日本の時点で国際大会のミニマムをクリアしていないカップルが多いからです。

あとはジュニア。
ジュニアの選手は国際大会に初めて出ることが多いので、地区予選を通った時点でミニマムを持っていない選手も多く、選出されてからミニマムを取りに行くことがままあります。

まあ、これは異例なことではありません。普通です。


また、ジュニアとシニアではミニマムが違うので、ジュニアの大会しか出ていない選手はシニアのミニマムを持っていません。

なので初めてシニアの大会に選出された場合は、まずミニマムスコアをクリアするためシニアのB大会に出てクリアする必要があります。





今季初、また書類の書式が変わっていました。

今までは各大会ごとに書かれていたミニマムについての記載が、最後にまとめられていたのです。


なので、常識的に考えて「選手、カップル」とあっても、上記のような選手達を想定したものだろうと理解していたんですが、まさかそれをシニアのシングル選手に無理矢理当てはめるとは、最初読んだ時には思ってもいなかったんですよ。

これは、今季たまたまミニマムの項目に「選手」と入っていたから、「こりゃ高橋大輔にも当てはまるじゃないか」と思ったのか、それとも、高橋大輔の復帰を見越してわざと意図的にシングル選手にも当てはまるようにまとめたのか、どっちであっても疑念が残る部分ではあります。




選考基準の発表が6月22日で高橋大輔の復帰会見が7月1日なので、さすがに高橋に合わせたわけではないだろうとも思っていたのですが、それもまた甘かったのかもしれません。

後日、本人やコーチが言っていた通りなら、復帰を考え練習を開始したのは4月です。

4月最初から始めるはずだったのに中旬になっても練習に来ない。
来たと思えば「徘徊してるだけ」と言ってなかなか練習しない。
練習を開始したのは5月に入ってからだということを、長光コーチがはっきりとテレビで言っていました。

復帰することは本田武史コーチは全く知らなかったと言っていましたが、これを見る限り、復帰は4月より前に高橋大輔とその周辺で決められていたということがわかるかと思います。

7月1日に復帰会見を開くということは当然それ以前に復帰の打診をスケ連にして、スケ連を通してマスコミに通達したのでしょうから、7月1日よりかなり前に連盟も把握していたはずです。

6月22日に発表する文書に、高橋大輔復帰に関わる文言をさりげなく入れておくことは、時系列でも何も矛盾はないと思います。



じゃあ、最初から高橋大輔の復帰を考えて書類を改定したのかというと、それもまた疑問が残るところです。

最初から世界選手権を見越しての復帰であれば、全日本までにどこかの国際大会に出してミニマムを取得させていれば良かったからです。




しかし、国際大会は出たいと言って出られるものではありません。
国際大会に出る場合はその国のスケート連盟から派遣される必要があるからです。

選手を派遣する場合、渡航費や滞在費などは、送る側か受ける側か、どちらかのスケ連持ちなので、双方の連盟同士でやりとりが必要なのです。

自分で申し込んで自分がお金を払えば自由に出られるというものではないのです。




かつて、ソチの選考の俎上に乗せてもらうため、ミキティが高須医院長の支援を受けてネーベルホルン杯に出場したことがありました。

当時、スケ連に無断で妊娠出産して3年ほど強化から外れていたミキティは、ミニマムを取りに行くためにスケ連から派遣してもらえず、自らネーベルホルン杯の主催者に、派遣してもらえないから「招待」して欲しいという手紙を書いたのだそうです。

そんな裏技を使ったせいでスケ連と揉めたとニュースに出ていたのを読んだ記憶があります。

つまり、強化選手でない選手が国際大会に出るのはそんなに簡単なことじゃないんです。



もちろん、最初からスケ連が噛んでいたなら、派遣は可能だったかもしれませんが、全日本前にそれをさせていないということは、確かに全日本前までは、世界で戦うことは考えていなかったのでしょう。

なのであの選考基準は、ジュニアなどの為に入れていた文言を、後からミニマムを取ればシニア選手権でも使えると「拡大解釈」しただけと見るべきなのかと思います。





しかし、高橋を利用したい勢力は、本音では高橋を世界選手権に出したかったのではないでしょうか。

高橋大輔は現実を正確に把握したりはできない性格で、持ち上げれば持ち上げるほど調子に乗るタイプなので、事前に世界選手権についても周囲は言及していたのでしょう。

なので、最初は国内大会のみで1年限定の復帰と言っていたものが、もっとやりたい、周りに言われたら国際大会も視野に入れるかもと、どんどん話が変わっていったのだと思います。


しかし、その時点でも私は世界選手権に選ぶことはないと思っていました。

ミニマムがないこともそうですが、強化選手として登録されていない以上、国際大会に派遣はないはずだったからです。


さらに、世界選手権の選考基準には全日本の表彰台に乗ることも、あくまで選考基準のひとつとして明記されているのみです。

何度もしつこくて申し訳ありませんが、もう一度選考基準を載せておきます。


1. 世界フィギュアスケート選手権大会
(男女シングル3 枠、ペア、アイスダンス各1 枠)
(1) 男女シングル
① 全日本選手権大会優勝者を選考する。
② 以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して1 名選考する。
A) 全日本選手権大会2 位、3 位
B) ISU グランプリファイナル出場者上位2 名
C) 全日本選手権大会終了時点でのISU ワールドスタンディング上位3 名
③ 以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して、① ② で選考された選手を含め3 名に達
するまで選考する。
A) ② の A) から C) に該当し、② の選考から漏れた選手
B) 全日本選手権大会終了時点でのISU シーズンワールドランキング上位3 名
C) 全日本選手権大会終了時点でのISU シーズンベストスコア上位3 名
※ 最終選考会である全日本選手権大会への参加は必須である(補欠の選考はこれに限らない)。
ただし、過去に世界選手権大会3位以内に入賞した実績のある選手が、けが等のやむを得ない理由で全日本選手権大会へ参加できなかった場合、不参加の理由となったけが等の事情の発生前における同選手の成績を上記選考基準に照らして評価し、世界選手権大会時の状態を見通しつつ、選考することがある。


この選考基準を読む限り
①は優勝したショーマで当然です。ミニマムもベストスコアも全てクリアしていますから何の問題もありません。

③はシーズンベスト保持、GPS2連勝してファイナル進出、世界ランキング日本人2位、及び五輪2連覇などの実績により結弦くんの選出で問題ありません。
②で選考もれした選手と結弦くんを比べても、圧倒的に結弦くんの成績が上なので、異論をはさむ余地はありません。
これ以上の成績を残している選手は他にいないので、③も順当な結果です。


しかし、私は②の選考には異議があります。

②は、2位3位の中からB)C)の基準を照らし合せてどちらかを選考するはずなのです。

B)はファイナルに出ていないのでどちらも無関係ですが、一応デカはGPSに派遣はされているのでデカの方が上です。
C)は、デカは日本人3位に入っていますのでクリアですが高橋大輔にはありません。

だとすると、2位に高橋大輔、3位にデカだったとしても、ミニマムを持ち世界ランキング日本人3位以内であるデカしか選択肢はなかったはずなのです。

そうでなければ、そもそも②のB)とC)の項目が何のためにあるのかわからなくなります。



2人の点数差は約3点。
30点も開いているならともかく、3点くらいはジャッジの「背景」によって簡単に変わりますので、そのくらいの点差はあって無いようなものです。


つまり、全日本に出場した時点では、高橋大輔に「選考の俎上にのる資格」はなかったのです。


それが、SPの出来が良かったからか、スケ連から「世界選手権に出るためにはミニマムを取る必要がある」という打診があったというじゃないですか。
ミニマムを取るための大会も、ババリアンオープンなど具体的に上げられていたようなので、スケ連としては世界選手権に出る資格があると判断していたということになります。

それを受けて高橋は「全日本は居心地がいい。世界はもっと居心地がいいのかな?」と、まさかの国際大会に色気を出した発言をしていました。


これは私も耳を疑いました。

日本限定の復帰と言っていたのは何だったのか。
そこには何のポリシーも無かったように感じたからです。

SPの調子が良かっただけで本人も周りも有頂天になり、現実が見えなくなっているかのようです。



もちろんミニマムポイントというのは日本が設定しているわけではありませんし、3回続けてFSで失速している高橋大輔は1度の大会でショートフリーの両方を取るのは難しいのが現実です。

しかも、海外のB大会はスケジュールもタイトでショートとフリーの間に休養日はありません。

さらに長時間の移動もあり、体力的には日本国内より厳しくなることが予想されます。

日本のような、忖度で持ち上げてくれる大会ではないのですから、行っても1度でミニマムが取れないということも十分考えられました。



結局フリーでボロったことで現実が見えたのか派遣は辞退しましたが、私はそもそも選出したことが大きな間違いだったと思っているのです。

これは、政治家の顔を立てるためだったとしてもやってはいけないことでした。




全日本の2位は、確実に選考される順位ではありません。

ソチ前にまっちーは、GPSで2連勝してファイナルに進みましたが、そのファイナルでは結弦くん、パトリック、ノブに次いで4位といういう成績に終わりました。

その後の全日本で結弦くんに次いで2位になったことで、やっと「これでオリンピックは大丈夫だろう」と思えたのだそうです。



実力が拮抗する選手が多数いる場合、選出が約束されているのは全日本優勝者だけで2位以降は様々な成績を見比べて、選考して決めるのです。

なので、今回の全日本を見る限り、高橋大輔に何のスコアもランキングも無かった以上、②はデカしかなかったはずなのです。



それなのに、スケート連盟は何ひとつ選考基準を満たしていない選手を代表に選びました。

結果として辞退したとしても選んだ事実は変わりません。


これが許されるなら、結弦くんがもし来季から休養に入って、北京前の全日本に「だけ」出てきても、2位に入ればオリンピック代表に選んでいいということになりますよね?

今の状態や成績だけではなく、過去の成績なども代表選考に加味されるというなら、結弦くんはこれから先の試合には全く出なくてもいいはずですよね?

ですよね?





まあ、一応私も現実は見えているつもりです。

これはビジネス復帰なので、元々忖度の効く全日本までしか想定していなかったのでしょう。

忖度はあくまで国内限定なのですから。




もし本当に、草太の演技を見て感動したり、山田耕新くんの姿を見てフィギュアの新しい姿に気づいたのなら…もしそういった姿を見て、それまで散々「大嫌い」と言っていたフィギュアを愛していることに気づいたのなら。

「何故すぐに練習を開始しなかったの?」
と私は思うわけです。


何故、練習は4月からということにし、グズグズしながら結局5月から始めることになったのでしょうか。

1月からでもすぐに練習を始めればよかったのではないでしょうか。



それは結局、やっぱりフィギュアが好きで、やりたくて復帰したわけじゃないってことですよね?



3月まで仕事が入っていたという言い訳はできませんよ。

耕新くんはフルタイムで働きながらスケートをやっていますし、ノブはテレビに出ながらプロスケーターとしてアイスショーにも出て、関大の監督もやっています。

そんな人達に比べたら、月に2〜3回の仕事なんてやってるうちに入らないんですから。

それを仕事があって出来なかったというなら、バイトをしながら練習してる大学生スケーターに笑われますよ。


結局のところ、平昌特需の仕事が3月に終わってしまったため、その後また注目を浴びるためにビジネス復帰をしただけなんですよね?

現役で頑張っている選手に感動して触発したというなら、何故滑り始めるのに丸4ヶ月もかかるんでしょう。

裏方に回ったら、カメラが向いているのは現役選手だということに気付き、スケートが好きじゃなかったからアイスショーにも身が入らず、そうこうしているうちに仕事がジリ貧になったために、またスポットライトの当たる「現役選手」というポジションに戻っただけですよね?

そして、政治家の忖度により持ち上げられている今の状況が、プレッシャーもかからずにチヤホヤしてもらえて、楽しくて仕方がないってことなんですよね?


もし本当にフィギュアが好きで復帰したなら、今年も年が明けてから、何故みんなと一緒に練習を開始しないんですか?
関大拠点の選手は1/3には練習を開始してましたよ。

自分の中心にはフィギュアがないとダメだと言いながら、なぜすぐに練習を始めないんですか?
せっかく取り戻したスケーティングも、休んだらまた元の木阿弥ですよ。





全日本フリーの後のインタビューもドン引きものでした。
「本当はもうちょっと出来るんですけど」
って、それを口にしたらダメでしょう(笑)

全ての選手が本当はもうちょっと出来ますよ。
もうちょっとどころか、まだまだ出来ますよ。

それを試合で出来ないから悔しいと思うわけじゃないですか。


ミスタートリプルアクセルのオーサーだって4Tは跳んでいましたし、練習だけならハビだって全種類のクワドを跳んでいます。

みんなもっと出来るんですよ。


ノーミスを練習で繰り返していても、試合でミスをしたら全てが泡になるのがスポーツです。

いくら練習で完璧に出来ても試合の緊張感に負けてミスをして涙を飲んだことは自分にもあるじゃないんですか?
ガラスのハートだと言われていたじゃないですか。

それなのに「本当はもっと出来るんですけど」って、高橋大輔には現役時代の経験や記憶はひとつも残ってなかったのでしょうか。

緊張すればいつも出来ていることが出来なくなるのは当たり前ですよね?
そういう時にどう対処すればいいのか、一番知っているのがベテランというものなんじゃないですか?

ファンがいっぱい応援してくれてテンション上がっていたから、ファンにガッカリされたくないという思いで出た言葉かもしれませんが、アスリートなら言ってはいけない言葉だと思います。



私にとって、さらに衝撃だったのは全日本の前後のインタビューで言っていた言葉でした。

ソチ後のさいたまワールドを欠場した理由として、怪我よりも「これ以上評価が下がるのが怖かった」と言ったんですよ。


ソチの後、やっぱりさいたまワールドに出れば良かったと後悔を口にしていましたから、怪我を口実にして欠場したけど本当は出られるレベルだったんじゃないの?と思ってはいたんですよ。
それがまさか「評価が下がるのが怖かった」のが理由だったなんて!


これって、結弦くんが散々アンチに言われている「仮病」なんじゃないですか?(笑)




それに、「評価が下がる」って何なんでしょう。

ソチの時も、一番残念だったのは日本人選手で最下位だったことと言っていましたが、つまりまっちーにまで負けたことがオリンピックで一番残念なことだったということなんですよね?

怪我をして、それでも6位になったことを「良く頑張った」と自分自身を評価せず、日本人最下位を不満に思うなんて、それはもうアスリートの思考じゃないでしょう。

その上で世界選手権を欠場した理由が「これ以上評価が下がるのが怖かったから」なんて、開いた口がふさがりません。



自分の満足のためではなく、他人の評価を気にして試合を選ぶから、だから今回も「辞退」という形を取ったのでしょうね。

世界に出て、思ったような成績が出せなければ、せっかく全日本で表彰台に乗ったのにまた「評価が下がる」かもしれないという判断なんでしょう。


でも、そうやって他人の評価を気にして、勝てそうな試合だけに出て、持ち上げられてテンション上げて…。

それでどうなったら満足するんですか?




表彰台に乗ったということは、来年は特別強化選手になるということですよ。

特別強化選手になるということは、否応無しに国際試合に出るということですよ。

ここは、ミニマムを取れば世界選手権に出してやると連盟が言ってくれたのですから、必死にミニマムを取りに行けば良かったんですよ。

たとえみっともない姿を見せることになろうとも、ガムシャラにやってみれば良かったんです。

そうやって自分の持てる力を最大限に出して戦わないと、いつまでたっても「俺はまだ本気を出してないだけだ。本当はもっとやれるんだ」という言い訳を自分の中に残すことになるんですから。

一生「本当はもっと出来るんだけど」と言って生きていくことは出来ないんですよ!


高橋大輔の周辺からは「怪我もあり時間が足りなかった」「5ヶ月でこれだけ戻したのだからやっぱり凄い」という言葉も聞こえてくるわけですが、もっと早く練習を開始していれば時間は足りていたはずです。

12月には復帰を考えていたと言いながら、5月から練習すれば十分だと考えたのが甘すぎなんです。




中には、ボロノフやコストナーと言った30過ぎても現役を続ける選手を引き合いに出している人もいましたが、そういった選手の名前は出さないで下さい。

彼らは一度だって「スケートが嫌い」と言ったことはないし、スケートが好きだからどんな困難があってもスケートをやめなかった人達です。

本当にスケートが好きだから続けてきたんです。
誰かの評価を気にして試合を欠場したり、評価が欲しくて復帰したりしたことはないんです。


コストナーだって、競技の出場停止を食らっても、それでも自らミーシンに教えを請いに行くなど、ずっと戦ってきているんです。

色々なお取り巻きを引き連れ、ビジネスのために復帰した選手とは土台が違います。

そういった選手の名前を出すのは彼らに対する冒涜ですよ。



全日本の後、高橋大輔は
「全日本は誰にも迷惑をかけずに我儘を言える場所」
と発言していましたが、とんでもないです。

全日本の1〜3位の選手は、規定により特別強化選手になるということです。

シーズンスコアや国際大会の成績などを加味して他にも数名選ばれるようですから、当然、結弦くんも入ってくるでしょう。

今は友野くんも入っているわけですが、高橋大輔が入ることで友野くんが特強から落ちたら、十分若手の迷惑になるということですよね?


ここは是非、友野くんも特強に残して欲しいと思います。
お願いしますよ、スケ連さん!



私もスケート連盟の人間ではないので細かな規則はわかりません。
以前はフィギュアのファンではなかったので、ネットニュースを鵜呑みにしている部分もありました。

なので知らないこともあるとは思うのですが、それでも、強化指定を受けるというのが毎月の支援金だけではないということは理解しています。

強化指定を受けるというのは海外の国際大会に日本代表として出る「責任を負う」ということでもあるのです。
戦う覚悟があるとか無いとかの問題ではなく、強化選手である以上は、連盟が派遣を要請したら日本代表として戦わなければいけないのです。

自分で出場を決められるのはCSやB級大会くらいで、それ以外は全てが希望通りというわけにはいきません。


そして、この強化選手のランクは全日本の順位で明確に決まっています。

2012年の資料しかありませんが、強化選手の選考はこうなっています。



フィギュア強化指定選手認定について

フィギュア強化指定選手は以下の方法で認定する。
• 特別強化指定選手
全日本選手権の上位3位以内の選手、および、セレクション・ミーティングでシニアのグランプリ・シリーズの2戦選ばれる選手を指定する。また、これらの選手と同等のシーズン・ベストを持つ選手を指定する場合がある。
• 強化A指定選手
全日本選手権の上位8位以内の選手、全日本ジュニア3位以内の選手、および、シニアのグランプリ・シリーズに1戦招待される選手を指定する。また、これらの選手と同等のシーズン・ベストを持つ選手を指定する場合がある。
• 強化B指定選手
全日本選手権の上位12位以内の選手、および、全日本ジュニア選手権8位以内の選手を指定する。全日本ノービス選手権のAの上位者若干名を指定する場合がある。また、これらの選手と同等のシーズン・ベストを持つ選手を指定する場合がある。さらに、春に行うジュニア・グランプリ・シリーズ派遣選手選考合宿で派遣対象となった選手、および夏に行う全国有望新人発掘合宿で指名された選手をこれに加える。
ペアとアイスダンス、シンクロナイズド・スケーティングについては、上記の基準にかかわらず、競技レベルを考慮して指定する。
上記の中で、同等のシーズン・ベストを持つ選手を指定する場合には、競技会によって、採点基準が、若干、ばらつくことがあるので、演技内容等も併せて考慮する。
なお、このシーズン・ベストはISUジャッジング・システム(IJS)を採用している国際競技会、国内のJSF主催・主管競技会を対象とし、IJSであっても各都道府県連盟主催の地方競技会あるいは他国の国内競技会での成績は考慮しない。
実績のある選手が、怪我等によって上記の基準を満たせなかった場合には、別途考慮し、強化選手に 加える場合がある。


つまり、誰にも迷惑をかけないどころか、今より少しでもいい環境になりたいと、強化選手になるべく頑張っている若手が、誰か1人は確実に落ちるのです。

全日本の時も、スコアを見て「このスコアなら強化選手いけますかね?」とコーチに言っていた選手がいましたが、スポンサーのついていない学生は、強化選手になるのが競技を続けられる分かれ道になることもあります。

上から目線でものを言えば「だったら頑張って表彰台を目指せばいいんだ」と言うことも出来ますが、選手から見れば強化選手になれるかどうかは「自分が飛躍できるかもしれない」大きな違いなのです。

費用の心配が軽減されれば、練習量も増やせるかもしれません。
国際試合に派遣されたら、自分だって頑張って結果を残せるかもしれない。

みんな、そんな希望を抱いているんですよ。

国内試合のみを対象にして復帰した選手は、プレッシャーを背負いたくはないのでしょうから、その枠は是非これからの若い選手に使ってやって欲しいと思います。



本当はね、去年「決別」を書いたことで、私はもう高橋大輔については書かない気でいたんですよ。

どんなことになってもスルーしようとね。
彼自身にはもう興味があるわけではないですから。


でも、あの全日本を見たらそんな悠長なこと言ってられなくなったんですよ。

高橋大輔を担ぎ上げている一派の、橋本会長とそれに忖度する連盟と、グループを挙げてそこにしがみついているフジテレビによる全日本の私物化があまりに酷かったからです。


ただ、自分が満足したいためで、誰にも迷惑をかける気はないというなら、なんで振り付けにカナダに行った時も西日本後のチーム高橋の打ち上げにもテレビカメラが入っているんでしょう。

なんで、現役の時ですらこれほどはなかっただろうというくらい、テレビにねじ込まれ持ち上げられているんでしょう。


これは、復帰劇がそのままフジ側とのタイアップということだからなんじゃないですか?


出場選手に放映局がお金を払っているなんてことあったらヤバイですよね?
それとも、無料であれだけ密着させたんでしょうか。

カナダの振り付け同行の時も、フジと高橋サイドで一切の金銭のやり取りはなかったんですよね?
もしあったら、それもまた癒着になりますよ。


フジテレビは今、屋台骨が傾いています。
放送事業では赤字に転落し、フジサンケイグループが持っているサンケイビル群の収益で放送事業を支えている状況だそうです。

ドラマはもとより、頼みのバラエティも打ち切り続きのフジにとって、スポーツ放送は最後の砦です。

そして、森元首相の先が長くないことから、今、橋本聖子連盟会長にスポーツ利権が集中してきています。


オリンピックの実質的最高権力者は橋本会長だとも言われていますよね?

高橋に密着してフジにどんなメリットがあるのかと言われたら、橋本聖子に恩を売ることでオリンピックの放映権を優位に進められる(かもしれない)というメリットがあります。

それが忖度というやつです。

ソチの選手村で、選手にキスを強要する会長を、笑いながらはやし立てていた人たちは、選手のことなど考えずに会長の顔色だけを窺っている人達だったということです。

そして、それを週刊誌のネタにされたことなどすっかり忘れ、またしても会長がフィギュアの大会に私情をはさんできているわけです。


その世界のトップに擦り寄るのはどんな世界でもあることですが、中立であるはずの放送局が政治家に擦り寄るというのはちょっと信じられないところもありますよね?
でも、それが明らかにあったんです。



それとも、関空アイスアリーナの資金集めに、関西スケ連がまた広告塔として高橋大輔の知名度を上げようとしているのでしょうか。

関空アイスアリーナは、ふるさと納税制度を利用して4億もの金額を寄付で集めようとしていましたが、実際にはその1/10しかあつまりませんでした。

予定より3億5千万くらい少ないのです。


なんといっても、関空アリーナの理事に名前を連ねている方々の名前が名前なので、スケートファンが寄付に二の足を踏むのは当然です。

会長自身は顧問になり、高橋大輔がアドバイザーを務めるということもあり、竣工式には会長自身も出席をしたようです。
関西スケート連盟会長の森本氏と、スケ連の実質トップの伊東氏も名前を連ねています。

なんというか、これを関西スケ連と政治家の癒着、彼らによるスケート界の私物化と捉えるのは私だけでしょうか。

なんとしても高橋大輔を東京オリンピックに絡めたいという連盟会長の思惑も見え隠れします。



海外の人に日本文化を紹介する映像として使うとして、オリンピックの資金を使っていた「氷艶」は、結局海外向けのビデオになったのでしょうか。

私だけが寡聞にして知らないだけなんでしょうか。



高橋大輔は、持ち上げられればすぐ有頂天になる性格ですから、今回の2位という結果に大満足で「引退しない。やめたらもう戻れなくなる」と、しばらく現役を続ける考えに変わったようです。

2位になったということは、来季の全日本はシードを獲得したということなので、もう予選試合はありません。

髙橋本人はまた近畿予選から出るつもりのようですが、シード選手に予選はないのです。

特別強化選手になれば、GPSに出ることも求められるはずです。
当然ミニマムの取得も必要です。

そういった現役の厳しさを全て忘れて、国内大会だけ出られると思っていたなら甘すぎます。



なので、もし国際大会から出る気もないのに特別強化選手に選ばれたら、それもまた辞退し、若手にその権利を譲って欲しいと思います。
もし高橋を選ぶというのなら、若手の枠を減らさない方向でお願いしたいです。

フィギュアはお金がかかるスポーツなのですから。




何にしても、去年の全日本については異常なものを感じました。

一部の先輩ファンの中には城田さんを「スケ連の女帝」と言って毛嫌いしている人も大勢いますが、今のスケ連は、女帝がいなくなった後、政治家が入ってきて好きなように私物化されているように見えます。

城田さんについてはまた別に書きたいと思いますが、フィギュアはお金が稼げるスポーツでもあります。
でも、そのお金が選手に還元されることはほとんどありません。



もちろん、スケート連盟の中の人達もそれほど愚かではないのだと信じています。

高橋大輔のワールド代表辞退も、会長の顔を立ててそう発表しただけで、実際は最初からデカを選出していたのではないかと思っているのです。


高橋は選考の仕組みなど何も理解してはいなかったでしょうから、世界選手権にも出られる気分でいた高橋にミニマムを取らないと世界選手権には出られないと説明をし、会長の顔を立てるために一度選考しましたよという風にしただけなのではないかと思っています。

もちろん、それでもそんなことはしちゃいけなかったんですけどね。



何にしても、今後もまだこういった、スポーツの世界にコネや派閥の論理をねじ込んでくるのが見えましたら、私はそういうことには断固抵抗したいと思います。

フィギュア、舐めんなよ!
スポーツ舐めんなよ!ということです。



というわけで、今回も言いたいことを書き殴っただけなので、コメントもリンクも無しでお願いします!


以上