いやあ、去年も姉ちゃんとドン被りし、カツ丼食べながらお店でライスト見ていたオータムですが、今年は何ですか!

何故ライストの時間が深夜になってるんですか!
同じ国でやるんだから今年も移動中にライスト見られるかもと思うじゃないですか!泣


それが3時とか4時とか言われても、寝てるって!
過酷な日々の中で睡眠時間は削れませんって!泣き3

というわけで、リアルタイムの視聴は諦めたのですが、誤算はもうひとつありました。

は?テレビ放送はCS?がーん
BSなら自動で撮ってくれるだろうと思って予約して来なかったよ…ガクリ


もう、色々といっぱいいっぱいで、CSはフリーしか録画出来ませんでした。


まあ、ネットに動画が上がっていたので、なんとかその日のうちに演技は見られましたけどね。
いやあ有難いです。




期間中はネットニュースやSNSのチェックもままならなかったのですが、なんとかCSのフリーは録画。

それを、寝る前に「これだけ!結弦くんのこれだけ見させて!」と言って再生していくと、姉が近くに来て色々口を挟んでいくんですよ(笑)

女子をすっ飛ばし男子のところで止めると、ちょうどロマンくんがジャンプを跳んでいまして、それを横から見ていた姉は突然
「ジャンプが重いわね苦笑
と、知ったかぶりして口を挟んできました(笑)

ロマンくんは身体が大きいから物理的に重いのは仕方ないのよね?


しかし、その後結弦くんの演技が始まると
「ちょっと、これ結弦?やだステキ〜!カッコいい〜!」
と騒ぎ始めました(笑)

今まで何度演技を見せても何も言わなかったのに、「Origin」の衣装や髪型は姉の好みだったようです。

まあ昔、X JAPANのヨシキの追っかけをしていた人なので、きっとああいうのが好みなんだと思います(笑)


でも、姉が一番気に入ったのはジュンファンくんみたいです。

「この子可愛い〜!しかも上手くない?結弦、油断してると追い抜かれるわよ〜」

ですって(笑)


全然フィギュアに興味ないくせに、鋭いよなあ(笑)
演技を見た時点で既に結果を知っていた私は苦笑いでしたよ。


で、姉が帰ってから
「テレビくんが自動録画してくれた映像のどこかに、きっとショートのノーカット映像があるはず!」
と思って探したのですが、録画されていた番組は25時間以上!

いやもう泣きそう(笑)


将棋の番組は撮らなくてもいいんだって〜!あせ

しかし!

サタデーステーションさんありがとう〜!

ありましたよ!
「Otonal」のノーカット映像が!


それで、ゆっくりとクリアな映像でショートを見たのですが、いや、驚きました。

今まで、こんなに美しいプログラムがあっただろうかと思うくらい、視線から指の動きまで「Otonal」は全てが完璧に美しかったのです。

私的に、今シーズン女子を含めて全てのプログラムの中で一番美しいプログラムなんじゃないかと断言していいと思えるくらい美しいプログラムでした。
(シーズン序盤でまだほとんど見ていませんけどべ

常に物憂げな伏し目がちの表情で、柔らかな上体の動きと繊細なスケーティングがガラスのようにクリアで美しい世界観を紡いでいるんです。

これは傑作になります!

ジャンプとスピンに難がありましたが、それは怪我の影響で滑り込みが足りていないだけのことです。
そこは改善できる部分ですので全く心配はいらないと思います。


今回、全体にジャンプが低かったように見えるのですが、ジャンプが低い時、結弦くんは身体を斜めにして横にエッジを逃がしますよね?

普通の選手だと高さが足りないと両足着氷になったりするのですが、結弦くんは膝を曲げて堪えているようです。

今回は、それで足に負担がかかってスピンに影響が出たのでしょうか。


でも、多分ジャンプの練習を減らした分、陸で身体の動きを徹底してイメトレしていたんじゃないかと思うんですよね。

いつもならジャンプに集中して疎かになりがちな上体の動きが、信じられないくらい柔らかく優しいのです。

そして、その物憂げな視線をじっと向けながら、ただイーグルでジャッジの前を横切るだけという恐るべき振付け!

凄い!


ジェフ!有難う!

グッジョーブ!と叫びながら、勢い余ってラリアットかましてしまいそうなくらい気に入りましたよ!


これがジャンプもスピンもクリアに決まったら、多分もう誰にも抜かれないスコアを叩き出してタラママ号泣ですね。

本当に、シーズン終わる頃には115点くらい出してるんじゃないの?なんて思っていたらマッシミリアーノさんも同じことを考えていたみたいですね(笑)

いや、あれはそう思うって!



今回、ジャンプを全て前半にしたのは正解だと思います。

もう、勝つことを最重要課題にしなくていいわけですし、何よりあの曲のイメージではステップが一番盛り上がるので、あそこをメインにするためにはあの構成が正解だと私も思います。

それに、ショートのジャンプは1本しか後半に使えなくなりましたから、後半のボーナスはせいぜい1点。

だったら前半に綺麗に決めて高いGOEを貰った方がプログラムの完成度も上がって全体にまとまります。


それでも4回転が2本入ってるんですよ。

タラママが、ロシア男子が完成度を上げてGOEを貰うためクワドを1本にしたことで
「ユヅルを見習いなさい」
とコメントしていましたが、未完成な4回転を無理して入れるなら入れない方がいいと考えるのも理解できるんですよ。

転倒した時に点数が半分になることを考えれば、余程自信がないとショートに2本は入れられないですよね?


結弦くんの場合
「あれ?このプログラム、4回転2本入ってたの?」
と、後から気づくほど、本当にナチュラルにクワドが入っているんですよ。
そういうジャンプが跳べる選手以外、ショートでクワド2本を入れるのはリスキーだろうと私も思います。




私には、「Otonal」が傑作になる予感しかありません。

ツイズル3Aツイズルの時、ジャンプ後のツイズルで腕を上げているじゃないですか。
その腕を、身体に沿わせるように下ろすあたりの美しさ!
4Sの後、イナからターンして両腕を伸ばしたまま身体をフッと傾げる仕草のその儚さ!


ジェフリー!グッジョーブ!号泣あせ
(ラリアット!)


スピンのところで渡鬼チックな部分があって、毎回そこでニヤリとしちゃうんですが、いいですよね?
「渡る世間は姫ばかり」ですよ!(笑)





いやあ、「Otonal」だけで熱くなってしまいましたが、フリーはもっと凄い!

遂に来た!
魔王が!


皇帝を継ぐ者だと思っていたら、なんと彼は魔王だった!(笑)


ビジュアルだけでも魔王なのに、これまたシェイ=リーンの魔王チックな振り付けが最高!

冒頭の、頭をガッガッと動かすところなんて
「実況!喋るな!ここはもっとカメラ寄れ!」
って感じだったですよね?

あの、メロディが始まる前の、静かな風の音と僅かなリズムに合わせた動きの魔王感!

グッジョーブ!シェイ=リーン!
(ラリアット!)


とかなんとか言っていたら、シェイ=リーンはあのプログラムに「古事記」のイマジネーションで挑んだそうですね。

古事記!
あれは魔王じゃなくて荒ぶる皇子ヤマトタケルだったのか!叫び


ヤマトタケルと言ったら、死んで白鳥になって蘇ったという伝説がある皇子じゃないですか!

しかも、墓とされているのは羽曳野市にある「白鳥陵(しらとりのみささぎ)」!

偶然だけど凄い!
(あ、お墓はいくつかあります)


あー、「Origin」の後にノッテステラータなら完璧だったかも〜(笑)


腕をガッガッと動かすところもカッコ良かったですし、全体に
「これでジャンプが決まったらどんな凄いプログラムになるんだろう」
と、逆に期待が膨らむプロでしたね。


衣装は、最初スマホで見た時は、どちらの衣装もあまりパッとしない印象があったんですよ。

男子の中では見慣れた感じのシルエットと、どちらかというと地味な色合いだったもので。


でも、アップになった衣装を見たらビックリです。

どちらも細部まで行き届いた細工が施され、まさに芸術品という感じだったのです。


まあ、フィギュアってあんまり近くで衣装を見る競技じゃないので、シンプルにインパクトのある衣装の方が映えるんじゃないの?とも思うのですが、結弦くんは見えない部分に凝りますよね?

「パリ散」の、タックの内側のキラキラなんて、その最たる部分じゃないですか?(笑)



そういう目で細かく見ていくと、どちらの衣装も凄い手が込んでいるんですよ。

ショートの方は、あの線状のキラキラがまるで氷の結晶のようですし、タケル様の方は全身に龍の鱗のようにレースがちりばめられていますし、部分部分に透けているところもあって黒いレース感もあります。

これはもう8K時代に向けてテレビ映えする衣装かと思いました。


8Kだと、手抜きはバレますね(笑)

いやあ、早くもこの衣装を「羽生結弦展2」で見るのが楽しみです。
タケルキューピー買うぞー!おぉ!


今回、下手すると日本人より中国ファンの方が多くなかったですか?

日本のファンはあまりプーを投げないので、あのCS大会とは思えないようなプーの数と、日本国内ではあまり聞かないような黄色い声に、中国のファンが多いのかな~?と思いました。

結弦くんは世界中にファンがいますから、そりゃあオリンピックチャンネルも密着するってもんですね。



正直、SPもFSもジャンプとスピンの出来は良くなかったです。

まあ、去年の怪我以降、半分くらいの期間はまともにジャンプを跳べない状況だったのですがら、ここまで良く戻った方だと思うのですが、私、それだけではないと思っているんですよ。

怪我はしていない。
体調もいい。

でもそれって結弦くんの標準と比べてですよね?

やっぱり秋はキツイだろうし、決してベストな体調ではなかったと思うんです。
あの、尋常じゃないくらい真っ白になった顔色を見て、少なくとも健康バリバリではないよなあと思っていました。


体調がいいというのは羽生比でってことです。

怪我もしてないしインフルエンザにもかかってない。
呼吸はキツイし辛いけど、この時期ならいつもこんなもん。

と、そんな感じでしょうか。

いつもはストンと座れるシットスピンに苦戦していましたから、練習不足だけでもないんだろうなとは思いましたが、でもこれが結弦くんの「普通」なんですよね?

秋を乗り越えたら、そこから結弦くんは上がって行くんです。



ナニナニ?
隠居はやめ?

メラメラしてきた?

大丈夫大丈夫!ファンは「勝負に固執しない」なんて言葉、信じちゃいなかったから(笑)


プル様も以前言ってましたよね?
たとえ今ユヅルと闘うとしても自分は勝とうとするだろうって。

その戦闘民族の血が流れているんだから結弦くんが試合に出たらまた「悔しい」って言うのは判っていましたよ。

「結弦くん、悔しいって言わなくなったわよね?なんだか淋しいけど、それが大人になったってことなのね?」

なーんてちょっとアンニュイしていましたが、やっぱりそんなことにはなりませんでしたね。


いやいや、それが羽生結弦という人なんで、私たちはウキウキしながらついて行くだけです(笑)


さあ、次はヘルシンキ?

若者たちが新ルールに四苦八苦している間にも、魔王は確実にスコアを伸ばしていきますよ(笑)

繋ぎ抜いたりクワド抜いたりしていたら、魔王はさらに手の届かないところに行っちゃうよ!


そんなワクワクをいっぱい詰め込んだオータムでした。



あ、ジャンプ構成の話やジャッジの話はまた後日。
言いたいことはいっぱいあるぜ!(笑)


以上