※私の性格ゆえ、まともな観戦記にはなっていません。あくまでシロートの物見遊山的な記録ですので、長年フィギュア観戦をされている方はスルーして下さいね。
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
10月4日、さいたま新都心へ行って参りました!
なんというか、さいたまスーパーアリーナって我が家のドアを出て20分ほどで着く場所にあるんですよ(笑)
でも、私がフィギュアを見たいと思うようになったのが今年の3月以降からなので、今までここに来たことがありませんでした。
今思えば大変勿体ないことをしたもんです。
で、それ以降アイスショーもことごとく撃沈してきた私に唯一取れたのがジャパンオープンだったというわけです。
っつーか、真央ちゃんも大ちゃんも結弦くんもいないので、席は埋まっていません(笑)
ドシロートにも楽勝でした(笑)
楽勝以前に「ハズレなし」状態です。
会場に着くと、外のカタログブースに列が出来ています。
あれに並んだら10分以上ロスするな…。
私の第一目標は、在庫のあまりなさそうなDaysPlusです。
それさえ買えれば後はぶっちゃけどうとでもなります!
代々木の時は入ってすぐに物販ブースがあったのですが、広いスーパーアリーナでは、物販はかなり奥まで点々と配置されています。
おお!
最初のお店で既にシーズンガイドが売られています!
よっしゃ!これは(フライング)ゲット~!
カレンダーやバックナンバーも売られていますが、大丈夫、他のは全部持ってる!
次っ!
少し行くと…やったやった~!DaysPlus売ってた!
これも(フライング)ゲット~!
次!
アイスリンク仙台ショップ!
よし!手袋も買った!
テキトーに取ってさっさと購入したのですが、友人の分とまとめて購入したので、自分が何色を買ったのか見ちゃいませんでした。
買った後、落ち着いて袋を開けてみると
「げっ、ピンク買っても~た」
まあいい。ピンクはゆづも使ってる(笑)
一番奥にカタログブースがあったので、カタログも早々に購入です。
購入するつもりだったものは全部買いました。
とりあえず、来た価値はありました(笑)
しかしスーパーアリーナは広い。
でも、代々木体育館より新しいのでおトイレがいっぱいあって便利です。(代々木は凄い並んだんです)
座席も代々木より広く、イスもいいです。食べ物のお店もいっぱいあります。
私は友人と一緒だったので割引のあるペア席だったのですが、割引の意味は座ってすぐに解りました。
天井の機材があるため大型モニターが見えないのです。
さらにクレーンが動くため、時々選手にかぶります。
まあ、そういう席だから割引になったのよ。
世の中の出来事には全て、理由があるのよね~。
でも、選手の入場口の目の前なので、選手達がバッチリ見えます。
「あ、アッコちゃんとノブナリだ」
「あ、ホントだ。八木沼純子さんもいる」
声までは聞こえませんが、レポーターと話をしている姿が目の前で見られます。
「ノブってさぁ、選手だった頃は、姿を見るたびに『おい!そのカッコはなんだよ!その衣装、全然似合ってないよ』とか『いや、いくらなんでもその顔でオールバックはダメだろう』とかって思ってたんだけどさぁ、最近、あ、可愛いなって思うんだよね。可愛くない?あのノブ」
「スーツ着てるからじゃない?」
「あ!なるほど!ノブは普段着なら可愛いんだ!変だったのはフィギュアの衣装だったからか!」(笑)
とまあ、私も言いたい放題で始まるのを待ちました。
各選手達がリンクに並び、名前のコールがあります。
そしてすぐに男子が始まります。
選手の出口も目の前なので集まる選手も良く見えます。
「お、どうしたハビそのヒゲは、寝起きか?あ、トマシュはやっぱりあの衣装だ。ワールドのリベンジかな?無良くんの衣装はやっぱ王道のフォントムだなあ。やだぞ、ゆづがこんなスーツ着てきたら」
なーんて言いながら見ていた私ですか…。
パ…パトリック…。
あーたナニ?その格好…。
まさかそれ衣装?
衣装じゃないよね?
なんか、外国の漁師がそんなの着てた気がする~!
気がするってば~!
いやあ、どこにパトちゃんのファンがいるかわからないので声に出すことは憚られましたが、あまりに地味なパトリックの衣装にニヤニヤしちゃいました。
そして始まる6分間練習。
「おお~!これが6分間練習ってやつか!」
「エッジの音凄い~!」
「アイスショーの時は6分間練習なんてなかったもんね~」
なんかもうワクワクです。
しかし、この6分間練習ってやつは、6人の選手が縦横無尽に滑るので、ぶっちゃけどこを見ていればいいのかわかりません。
「あ、ハビだ」
と見ていたら、リンクの向こうで「うお~!」という歓声が!
「え?ナニナニ?誰がナニやったの?」
慌てて向こうを見ると、今度はこっちから「うわぁ!」
「え?だれだれ?誰がナニやったの?」
すると突然「きゃあ~!」
「え~?どこどこ?どこで誰がナニやったの~?全部なんて見られない~」
いやあ、見てる方も右往左往ですよ(笑)
まあ、好きな選手だけを見ていればいいという人はいいのですが、みんなを見ようと思ったら大変です。
つか無理です。
しかし、男子の6分間練習を見ていて私が思ったことと言えば…。
「うわあ~、だーれも仕上がってねぇ~」
でした。
もうみんなボロボロですよ(笑)
唯一、ある程度仕上がっているのはパトちゃんくらいです。
まあ、仕方ないんですけどね。
トマシュは3月を最後に引退してるし、ジェフはもうプロで競技には出てないし、ハビと日本人2人はここにピークを合わせるわけにいかないし…。
パトちゃんだけ今季はこのJOにしか出ないので、ここにピークを持ってきてもOKですが、これからグランプリシリーズに向かう3人は50%くらいの仕上がりなんでしょう。
競技内容についてはテレビ放映してるので省きますが、気になった点をいくつか。
まず、さすがの出来のパトリック先生。
なんと言ってもショパンをディビッドウィルソンに振り付けしてもらうという、結弦くんへの対抗心パリバリのプログラムなのですが、その割に難易度があまり高くない気がしました。
パトリックのジャンプ構成は
4T+3T
3A
3Lz
3Lz+2T
3F+2T(本当はここにさらに2Loがプラスの予定)
3Lo
3S
3F!
4T1本3A1本じゃ点数上がりませんよ。
ハビもそうだけど、クリケット組のPCSは90に乗りますからね。
PCSで差をつけられなくなった現在、もう少し難易度上げないと…。
まあ、パトリックは今季、もう競技会には出ないので、来季はジャンプ構成を変えてくるかも、ですね。
というか、難易度は上げてくるでしょう。
そしてハビのプログラム!
私これとっても気に入りました!
まだ全然仕上がっていませんでしたが、「セビリアの理髪師」の陽気な感じがハビにピッタリ!
特に「フィガロの結婚」の部分。
ヴァイオリンを弾いているような仕種や、酔っ払ったような動きがあったりして、フィギュアスケートというより舞台的な雰囲気で、これ仕上がってきたらとても楽しいプログラムになるんじゃないでしょうか。
難易度高いしね。
4T
3S(4S)+3T
3A
4S<
3F+1Lo<<+3S
3Lo
3Lz(3Lo)+2T
3S<*
カッコ内のジャンプ構成はテレビに出ていた正式のものですが、アンダーローテーションにダウングレードもあって、結構ボロボロですよ(笑)
そして、またしてもザヤってしまったハビ(笑)
やっぱりハビのジャンプ構成はサルコウに重きを置きすぎてるんですよ。
ハビはどういうわけか、4Sをミスした時のリカバリが出来ないんですよね。
4Sをミスして3Sにしてしまった時の対処法を少し考えておかないとね。
ソチと全く同じミスですよ。
で、実を言うと、この日一番「いいな」と思ったのは、何と、小塚崇ちゃんのプログラムでした。
崇ちゃんの演技自体は、最後まで滑れないんじゃないかと思うくらい最悪だったんですよ。
ジャンプはことごとく失敗。スピンでよろめきステップで躓き…。
これがワールドメダリストの演技かと驚くほどの出来だったんです。
プログラムが出来上がっていない以前に、体が出来ていないんじゃないかな?という感じでしょうか。
それとも貧血気味だったとか?
カーニバルオンアイスではそれほど崩れていなかったのでケガではないのでしょうが、それにしてもジュニア以下の点数で、おいおい大丈夫か?と心配になったくらいです。
でもね、私このプログラム、いいと思うんです。
難易度は決して高くないので、ワールドでメダルを狙えるかと言われたらちょっと無理かもしれないんですけど、小塚崇彦ってこんなに凄かったのかと思うほど、このプログラムは崇ちゃんにピッタリだと思うのです。
これが完全版で見られたら、見た人全てが立ち上がるんじゃないかな?と思ってしまうほど、美しいプログラムだと私は思うんですけど、ただ悲しいことに、美しく滑っても点数は上がらないんですよね?
今はとにかく、これでもかってくらいターンとステップを詰め込んで、しかもそれがスムーズで動きを妨げない滑らかなスケーティング、というのが求められているので…。
美しく滑るのは当たり前で、さらに難しい滑りが必要とされているんです。
このプログラムのように、滑らかで伸びやかなスケーティングというのは決して点数が上がらないんですよね。
しかし、何と言ってもボロボロだったため、プログラムの全容はわかりません(笑)
GPシリーズで仕上がった演技を見るのを楽しみにしたいと思います。
さて、休憩を挟んで次は女子です。
私が女子で今一番好きなのは、ロシアのラジオノワちゃんです。
この子は何と言うか、結弦くんと同じ匂いがするんですよ。
スケートが大好きで演技するのが大好きで、恐れ知らずでかなり強気発言を連発し、そしてちょっとおしゃべり(笑)
本当に可愛いですよね。
しかし!女子がリンク脇で並んでいたのを見た時、私の目は佳菜子ちゃんに釘付けです。
「おお!女の子版ファントムの衣装ってそれかぁ!」
「ちゃんと片側テーラーカラーになってるし、スカートも燕尾服っぽくなってる!可愛い!」
「つーか、ゆづもこれでいいよ!こんな衣装にしちゃいなよ!(笑)」
胸の仮面はちょっとやり過ぎの感がありますが、女の子の衣装でありながらちゃんとファントムしてるんですよ。
最初、佳菜子ちゃんがファントムを演ると知った時は
「え?ファントムなの?クリスティーヌじゃないの?」
と驚いた私ですが、同じように結弦くんが
「自分なりのファントムを演じたい」
と言った時も
「え?ファントムなの?クリスティーヌじゃないの?」
と思った私(笑)
いやいやフルクリスティーヌはないだろうけど、ロミジュリのように、半々って感じだろうなって思っていたのです。
それに、結弦くんがタキシード姿ってちょっとイメージ違うな~って思っていたので、佳菜子ちゃんのこんな感じの衣装だとイケるって思ったんですよ。
(余談ですが、この日買った本で結弦くんが言ってましたね。クリスティーヌも演じる気満々だったのに、蓋を開けたらファントムしかいなかったって。笑)
うわあ、佳菜子ファントム、楽しみです。
6分間練習の前、リンク脇に集まっている女の子の衣装を見ていたのですが、佳菜子ファントム、気合いが入っています(笑)
上下に体を揺すり、腿をバンバン叩き、首を左右に振ってまた体を上下に揺すります。
なんか、女子の中に一人だけ格闘家がいる…(笑)
つか、フィギュアスケーターというより吉田沙保里…(笑)
な~んて思いながら見ていたら
「あ、6分間練習始まっちゃった!ラジオノワちゃんどこ?ラジオノワちゃんどこ~?」
佳菜子ちゃんに釘付けになるあまり、他の選手を全然見ていませんでした(笑)
しかし、リンク上の女子を見ていると、男子よりはるかに仕上がっています。
やっぱり女子は安定してるよね~。
この日、私のお目当ては佳菜子ちゃんとラジオノワちゃんだったのですが、一番「凄い!」と思ったのは宮原知子ちゃんでした。
スケート靴ってこんなに大きかったっけ?と思ってしまうほど、147.5cm?の小さな身体で、他の選手よりずっとスピード感があって綺麗なスケーティングだった知子ちゃん。
まだ16歳ですが、本当に才能のある子だと思いました。
ドリームオンアイスの時はあまりそう思わなかったので、きっとプログラムも合っているんでしょうね。
で、採点を待っている時、私は150点は行ったなと思ったんですけど、出た得点は132点ほど…。
え?なんで?と思いましたが、そうでした。
女子はファクターが男子より低いんです。
ラジオノワちゃんは流石の滑りだったのですが、私的には知子ちゃんの演技の方が良いと思いました。
長々書いてきましたが、ジャパンオープンは木下グループが、フィギュアという競技を盛り上げるために開いている試合であって、成績が世界ランキングに影響するわけではありません。
あくまで、開催して選手に賞金を渡すことが目的の大会です。
JOをシーズンの開幕戦と言う人もいますが、そんな真剣な大会じゃないと私は思います。
ただ、この大会でフリーのプログラムが初お目見えになる選手が多いので、きっと今頃、世界中のコーチ達が、JOで見た演技を分析し、ミスらなければ何点出るのかを計算しているんじゃないかと思います。
ワクワクしますね。
ワクワクします。
あ~、また試合見に行きたいな~。
でも、きっとチケット取れないよね~!?
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
10月4日、さいたま新都心へ行って参りました!
なんというか、さいたまスーパーアリーナって我が家のドアを出て20分ほどで着く場所にあるんですよ(笑)
でも、私がフィギュアを見たいと思うようになったのが今年の3月以降からなので、今までここに来たことがありませんでした。
今思えば大変勿体ないことをしたもんです。
で、それ以降アイスショーもことごとく撃沈してきた私に唯一取れたのがジャパンオープンだったというわけです。
っつーか、真央ちゃんも大ちゃんも結弦くんもいないので、席は埋まっていません(笑)
ドシロートにも楽勝でした(笑)
楽勝以前に「ハズレなし」状態です。
会場に着くと、外のカタログブースに列が出来ています。
あれに並んだら10分以上ロスするな…。
私の第一目標は、在庫のあまりなさそうなDaysPlusです。
それさえ買えれば後はぶっちゃけどうとでもなります!
代々木の時は入ってすぐに物販ブースがあったのですが、広いスーパーアリーナでは、物販はかなり奥まで点々と配置されています。
おお!
最初のお店で既にシーズンガイドが売られています!
よっしゃ!これは(フライング)ゲット~!
カレンダーやバックナンバーも売られていますが、大丈夫、他のは全部持ってる!
次っ!
少し行くと…やったやった~!DaysPlus売ってた!
これも(フライング)ゲット~!
次!
アイスリンク仙台ショップ!
よし!手袋も買った!
テキトーに取ってさっさと購入したのですが、友人の分とまとめて購入したので、自分が何色を買ったのか見ちゃいませんでした。
買った後、落ち着いて袋を開けてみると
「げっ、ピンク買っても~た」
まあいい。ピンクはゆづも使ってる(笑)
一番奥にカタログブースがあったので、カタログも早々に購入です。
購入するつもりだったものは全部買いました。
とりあえず、来た価値はありました(笑)
しかしスーパーアリーナは広い。
でも、代々木体育館より新しいのでおトイレがいっぱいあって便利です。(代々木は凄い並んだんです)
座席も代々木より広く、イスもいいです。食べ物のお店もいっぱいあります。
私は友人と一緒だったので割引のあるペア席だったのですが、割引の意味は座ってすぐに解りました。
天井の機材があるため大型モニターが見えないのです。
さらにクレーンが動くため、時々選手にかぶります。
まあ、そういう席だから割引になったのよ。
世の中の出来事には全て、理由があるのよね~。
でも、選手の入場口の目の前なので、選手達がバッチリ見えます。
「あ、アッコちゃんとノブナリだ」
「あ、ホントだ。八木沼純子さんもいる」
声までは聞こえませんが、レポーターと話をしている姿が目の前で見られます。
「ノブってさぁ、選手だった頃は、姿を見るたびに『おい!そのカッコはなんだよ!その衣装、全然似合ってないよ』とか『いや、いくらなんでもその顔でオールバックはダメだろう』とかって思ってたんだけどさぁ、最近、あ、可愛いなって思うんだよね。可愛くない?あのノブ」
「スーツ着てるからじゃない?」
「あ!なるほど!ノブは普段着なら可愛いんだ!変だったのはフィギュアの衣装だったからか!」(笑)
とまあ、私も言いたい放題で始まるのを待ちました。
各選手達がリンクに並び、名前のコールがあります。
そしてすぐに男子が始まります。
選手の出口も目の前なので集まる選手も良く見えます。
「お、どうしたハビそのヒゲは、寝起きか?あ、トマシュはやっぱりあの衣装だ。ワールドのリベンジかな?無良くんの衣装はやっぱ王道のフォントムだなあ。やだぞ、ゆづがこんなスーツ着てきたら」
なーんて言いながら見ていた私ですか…。
パ…パトリック…。
あーたナニ?その格好…。
まさかそれ衣装?
衣装じゃないよね?
なんか、外国の漁師がそんなの着てた気がする~!
気がするってば~!
いやあ、どこにパトちゃんのファンがいるかわからないので声に出すことは憚られましたが、あまりに地味なパトリックの衣装にニヤニヤしちゃいました。
そして始まる6分間練習。
「おお~!これが6分間練習ってやつか!」
「エッジの音凄い~!」
「アイスショーの時は6分間練習なんてなかったもんね~」
なんかもうワクワクです。
しかし、この6分間練習ってやつは、6人の選手が縦横無尽に滑るので、ぶっちゃけどこを見ていればいいのかわかりません。
「あ、ハビだ」
と見ていたら、リンクの向こうで「うお~!」という歓声が!
「え?ナニナニ?誰がナニやったの?」
慌てて向こうを見ると、今度はこっちから「うわぁ!」
「え?だれだれ?誰がナニやったの?」
すると突然「きゃあ~!」
「え~?どこどこ?どこで誰がナニやったの~?全部なんて見られない~」
いやあ、見てる方も右往左往ですよ(笑)
まあ、好きな選手だけを見ていればいいという人はいいのですが、みんなを見ようと思ったら大変です。
つか無理です。
しかし、男子の6分間練習を見ていて私が思ったことと言えば…。
「うわあ~、だーれも仕上がってねぇ~」
でした。
もうみんなボロボロですよ(笑)
唯一、ある程度仕上がっているのはパトちゃんくらいです。
まあ、仕方ないんですけどね。
トマシュは3月を最後に引退してるし、ジェフはもうプロで競技には出てないし、ハビと日本人2人はここにピークを合わせるわけにいかないし…。
パトちゃんだけ今季はこのJOにしか出ないので、ここにピークを持ってきてもOKですが、これからグランプリシリーズに向かう3人は50%くらいの仕上がりなんでしょう。
競技内容についてはテレビ放映してるので省きますが、気になった点をいくつか。
まず、さすがの出来のパトリック先生。
なんと言ってもショパンをディビッドウィルソンに振り付けしてもらうという、結弦くんへの対抗心パリバリのプログラムなのですが、その割に難易度があまり高くない気がしました。
パトリックのジャンプ構成は
4T+3T
3A
3Lz
3Lz+2T
3F+2T(本当はここにさらに2Loがプラスの予定)
3Lo
3S
3F!
4T1本3A1本じゃ点数上がりませんよ。
ハビもそうだけど、クリケット組のPCSは90に乗りますからね。
PCSで差をつけられなくなった現在、もう少し難易度上げないと…。
まあ、パトリックは今季、もう競技会には出ないので、来季はジャンプ構成を変えてくるかも、ですね。
というか、難易度は上げてくるでしょう。
そしてハビのプログラム!
私これとっても気に入りました!
まだ全然仕上がっていませんでしたが、「セビリアの理髪師」の陽気な感じがハビにピッタリ!
特に「フィガロの結婚」の部分。
ヴァイオリンを弾いているような仕種や、酔っ払ったような動きがあったりして、フィギュアスケートというより舞台的な雰囲気で、これ仕上がってきたらとても楽しいプログラムになるんじゃないでしょうか。
難易度高いしね。
4T
3S(4S)+3T
3A
4S<
3F+1Lo<<+3S
3Lo
3Lz(3Lo)+2T
3S<*
カッコ内のジャンプ構成はテレビに出ていた正式のものですが、アンダーローテーションにダウングレードもあって、結構ボロボロですよ(笑)
そして、またしてもザヤってしまったハビ(笑)
やっぱりハビのジャンプ構成はサルコウに重きを置きすぎてるんですよ。
ハビはどういうわけか、4Sをミスした時のリカバリが出来ないんですよね。
4Sをミスして3Sにしてしまった時の対処法を少し考えておかないとね。
ソチと全く同じミスですよ。
で、実を言うと、この日一番「いいな」と思ったのは、何と、小塚崇ちゃんのプログラムでした。
崇ちゃんの演技自体は、最後まで滑れないんじゃないかと思うくらい最悪だったんですよ。
ジャンプはことごとく失敗。スピンでよろめきステップで躓き…。
これがワールドメダリストの演技かと驚くほどの出来だったんです。
プログラムが出来上がっていない以前に、体が出来ていないんじゃないかな?という感じでしょうか。
それとも貧血気味だったとか?
カーニバルオンアイスではそれほど崩れていなかったのでケガではないのでしょうが、それにしてもジュニア以下の点数で、おいおい大丈夫か?と心配になったくらいです。
でもね、私このプログラム、いいと思うんです。
難易度は決して高くないので、ワールドでメダルを狙えるかと言われたらちょっと無理かもしれないんですけど、小塚崇彦ってこんなに凄かったのかと思うほど、このプログラムは崇ちゃんにピッタリだと思うのです。
これが完全版で見られたら、見た人全てが立ち上がるんじゃないかな?と思ってしまうほど、美しいプログラムだと私は思うんですけど、ただ悲しいことに、美しく滑っても点数は上がらないんですよね?
今はとにかく、これでもかってくらいターンとステップを詰め込んで、しかもそれがスムーズで動きを妨げない滑らかなスケーティング、というのが求められているので…。
美しく滑るのは当たり前で、さらに難しい滑りが必要とされているんです。
このプログラムのように、滑らかで伸びやかなスケーティングというのは決して点数が上がらないんですよね。
しかし、何と言ってもボロボロだったため、プログラムの全容はわかりません(笑)
GPシリーズで仕上がった演技を見るのを楽しみにしたいと思います。
さて、休憩を挟んで次は女子です。
私が女子で今一番好きなのは、ロシアのラジオノワちゃんです。
この子は何と言うか、結弦くんと同じ匂いがするんですよ。
スケートが大好きで演技するのが大好きで、恐れ知らずでかなり強気発言を連発し、そしてちょっとおしゃべり(笑)
本当に可愛いですよね。
しかし!女子がリンク脇で並んでいたのを見た時、私の目は佳菜子ちゃんに釘付けです。
「おお!女の子版ファントムの衣装ってそれかぁ!」
「ちゃんと片側テーラーカラーになってるし、スカートも燕尾服っぽくなってる!可愛い!」
「つーか、ゆづもこれでいいよ!こんな衣装にしちゃいなよ!(笑)」
胸の仮面はちょっとやり過ぎの感がありますが、女の子の衣装でありながらちゃんとファントムしてるんですよ。
最初、佳菜子ちゃんがファントムを演ると知った時は
「え?ファントムなの?クリスティーヌじゃないの?」
と驚いた私ですが、同じように結弦くんが
「自分なりのファントムを演じたい」
と言った時も
「え?ファントムなの?クリスティーヌじゃないの?」
と思った私(笑)
いやいやフルクリスティーヌはないだろうけど、ロミジュリのように、半々って感じだろうなって思っていたのです。
それに、結弦くんがタキシード姿ってちょっとイメージ違うな~って思っていたので、佳菜子ちゃんのこんな感じの衣装だとイケるって思ったんですよ。
(余談ですが、この日買った本で結弦くんが言ってましたね。クリスティーヌも演じる気満々だったのに、蓋を開けたらファントムしかいなかったって。笑)
うわあ、佳菜子ファントム、楽しみです。
6分間練習の前、リンク脇に集まっている女の子の衣装を見ていたのですが、佳菜子ファントム、気合いが入っています(笑)
上下に体を揺すり、腿をバンバン叩き、首を左右に振ってまた体を上下に揺すります。
なんか、女子の中に一人だけ格闘家がいる…(笑)
つか、フィギュアスケーターというより吉田沙保里…(笑)
な~んて思いながら見ていたら
「あ、6分間練習始まっちゃった!ラジオノワちゃんどこ?ラジオノワちゃんどこ~?」
佳菜子ちゃんに釘付けになるあまり、他の選手を全然見ていませんでした(笑)
しかし、リンク上の女子を見ていると、男子よりはるかに仕上がっています。
やっぱり女子は安定してるよね~。
この日、私のお目当ては佳菜子ちゃんとラジオノワちゃんだったのですが、一番「凄い!」と思ったのは宮原知子ちゃんでした。
スケート靴ってこんなに大きかったっけ?と思ってしまうほど、147.5cm?の小さな身体で、他の選手よりずっとスピード感があって綺麗なスケーティングだった知子ちゃん。
まだ16歳ですが、本当に才能のある子だと思いました。
ドリームオンアイスの時はあまりそう思わなかったので、きっとプログラムも合っているんでしょうね。
で、採点を待っている時、私は150点は行ったなと思ったんですけど、出た得点は132点ほど…。
え?なんで?と思いましたが、そうでした。
女子はファクターが男子より低いんです。
ラジオノワちゃんは流石の滑りだったのですが、私的には知子ちゃんの演技の方が良いと思いました。
長々書いてきましたが、ジャパンオープンは木下グループが、フィギュアという競技を盛り上げるために開いている試合であって、成績が世界ランキングに影響するわけではありません。
あくまで、開催して選手に賞金を渡すことが目的の大会です。
JOをシーズンの開幕戦と言う人もいますが、そんな真剣な大会じゃないと私は思います。
ただ、この大会でフリーのプログラムが初お目見えになる選手が多いので、きっと今頃、世界中のコーチ達が、JOで見た演技を分析し、ミスらなければ何点出るのかを計算しているんじゃないかと思います。
ワクワクしますね。
ワクワクします。
あ~、また試合見に行きたいな~。
でも、きっとチケット取れないよね~!?