親友のチコさんの著書が
2段に重なっている本箱の後ろ側から
私の眼に止まった。
<ゴメンナサイ・・・・チコさん・・・・>
チコさんのことは、何回かブログに
書きました。
同じ<魚座>
同じ頃子育てをしていた*・*・*
そして 二人とも
母になってもいつも
夢を探していた*・*・*
毎晩の様に
何時間も お話が 終わらなかった*・*・*
そして 何十年経っても
全くスタンスが変わらないし*・*・*
作詞家として
[ハチのムサシは、死んだのさ]
が、あんなに大ヒットしても
全く変わらない関係が続いている。
この[空色のファンタジー]
の中から大好きな1編をご紹介します。
愛のエチュード
すみれの花に吹いた風はすみれ色
たんぽぽの風は黄色
湖を渡った風は水色
森を抜けた風はみどり色
そして私は
風を体中にまとって
あなたに会いに行くの
あいしています
だからひとりでいたいのです
とっても会いたいのに
会ったら涙が出そう
さみしくてたまらないのに
さよならがいやだから
会わずにいたいのです
私は妖精
遠いメルヘンの森の中
朝もやに生まれました
恋を教えてくれたのは小鳥たち
すみれの花の髪飾りは
はじめてのこいの思い出
私は今生まれたばかり
花も小鳥もやさしく育くんでくれるように
傷つきやすい私の愛を
そっと包んでくれるあなたの腕の中で
新しい私が生まれたのです
あなたは何もいらないといいました
美しいドレスや宝石は
似合わないといいました
だから私は本当に裸
愛する心と
あなたにもらったすみれの花を抱いて
お嫁に行きます。
小さな恋は森の中の
小さな泉のそばに落ちていました
それは涙のように透き通って
青空がほんの少しだけ見えました
きっとさみしがりやの女の子が
落としていったに違いありません
あれから
数十年経ちました
きっとチコさんも
そして私も
こんな心を抱き続けながら
歩むのでしょう