今まで引っ越し等のタイミングで
大胆な断捨離を行ってきました
その中で「取っておきゃよかった」と思う物に
アンプ内蔵ミニスピーカーがあります
何故ノリで処分してしまったんだろうか、と・・
先月、打ち合わせで「あると便利だな」と
バッファローのアンプ内蔵ミニスピーカーを入手しました
定価1000円くらいの物のようですが
中古で200円でしたw
その後、デスクトップPC用に日常使用しており
出力3WだけどYouTube等のお気軽視聴には充分だな、と
というか意外と音質が良い
ただ・・
・低音は無い(冬ミカン程度の大きさじゃしゃーない)
・プラスチッキーな見た目がイケてない
てなわけで
「もしかしたらこの子は大化けするんじゃないか」
とエンクロージャー(スピーカーの箱)を作成する事を思いついたのです
[作成のテーマ]
・出来る限り100均で安価に作る(元値が200円だしw)
・低音も出るようにし、音楽視聴向きのクオリティにする
・とにかく見た目が大事
[設計]
ダイソーでMDF材 (6mm厚 300mm×400mm)と10mmの角材が売っていたので
これを元にバスレフ型で作るとします。
ただ構造計算はめんどくさいのでChat GPTに頼るとします
俺
「50mmユニットを使い、幅75mm決定で200×150mm位のバスレフ型にしたいんだけどオススメのサイズ教えて」
GPT
「190×130mmで黄金比に近い内容積1.3Lや。
バスレフは内径20mm、65mmの長さなら共振周波数は90Hzでバッチリやで」
[加工]
パーツはノコギリで切っていくのでいいのですが
スピーカーの穴を開けるのが難儀です
ホールソーとか持っていないし、買うのは本末転倒です
結局、ドリルで小さい穴を円状に開け、ザックリとくり抜いた後に
ドライバーの丸い持ち手やドリルの周りにサンドペーパーを巻き付け
電動で形を慣らしていくやり方でビックリするくらい綺麗に出来ました
バスレフ材はVapeリキッドの空き容器がサイズぴったりだったので
こちらも切り落として作成しました
[塗装]
後に知ったのですが、MDF材は
「塗装を吸い込んで乗らないので、サンディングシーラー等下処理剤を施さないと駄目」
とありました
そんなものに1000円も掛けるのはアホらしいので
ダイソーのアクリル樹脂塗料で重ね塗りしまくる方向で行きます
1 アクリル塗料で色付け
2 サランラップを使い模様付け
3 ニスで全体に陰影出し
4 仕上げにクリアラッカー
イメージデザインは「朽ちた木」です
しかしここで失敗しました
クリアラッカーはコーナンオリジナルのスプレーを使用
足りなくなったので、ダイソーのクリアラッカーを塗ったら
艶消しみたいになってしまいました
どうやら化学変化でクリアが溶けてしまったようです
仕方ないのでコーナンへ買いに行くことに・・
混ぜるな危険、です
[チューニング]
かくして組み立ては終わり
サウンドチェックです
低域で共振して裏蓋がブーブー言っていたので
裏蓋の周りにすきまスポンジテープを貼り
また蓋を4点止めから補強柱を追加し6点止めに変更
ちなみにスピーカーケーブルは短かったので
使わなくなってたLANケーブルをバラして
スピーカーケーブルとしました
これで殆ど音質には満足だったのですが
中低域の箱鳴り感を若干抑えるために
吸音材としてフエルト生地を内部に貼り付け
[測定]
スピーカー自体の周波数特性は
スイープ信号を鳴らしてスペクトラムメーターでチェック
元と自作の波形比較です
こうやって見ると元のやつも
低音こそありませんが、癖のない良好な波形をしてますね
仕上げにPCのグラフィックイコライザーで微調整
フラットめな特性にして設定完了です
ICレコーダーの空気録音で元と自作の出音を比較します
音量や位置も同条件で録ってあります
というわけで机上にハマるミニスピーカーが完成しました
本体含め総額2.000円弱ですw
コミックスくらいの大きさながら音は抜群かも(親バカ視点)
この先カスタマイズはしつつ
今度は断捨離で手放す事は決して無いでしょうw
以上がこの夏の工作記録となります
初のエンクロ制作でしたが楽しかった
皆様も興味があれば是非お勧めいたします
長々とお付き合いありがとうございました。