先日、渋谷のライブハウスに行った時の事

そこの受付スペースからフロアに通じる前後ドア付きの通路を通った瞬間

「ん?556臭い・・」

 

556とは「KURE CRC-556」という金属用の防錆潤滑スプレーで

誰もが一度はお世話になったことがあるのではないでしょうか

このスプレーは独特の匂いがあり

それに限りなく近い匂いが密閉された通路に漂っていたのです

 

一度気になると脳内で数%程反応してしまい

機材の搬入で行き来するたび (・・うん・・556)

スタッフと話をしながら通過する時も

「ですよねー!(556・・) 」

となっていました

 

一度鼻に付くと暫くは「556鼻」となってしまうようで

自宅や他場所でも「あ・・今僅かに556?」と

556センサーが反応してしまうのです

 

 

 

また先日、自宅トイレの芳香剤が空になったままだったので

新たに新品をセットしました

最初の5秒位までは「うん、いい匂いだ」と感じながらも

次第にエグさが気になり

仕舞いにはどの部屋にいてもその匂いがしてる気がして

最終的にはテープで大方の穴を塞いでしまいました

アレはいつまで持つのだろう?

 

 

 

以前のブログでもカブトムシ臭の話を書きましたが

匂いは場所、時代とリンクして記憶されるケースもありますね

 

私の場合だと

 

 

今もあるかは知らないですが

学生の頃の新宿西口から東口へと通ずる地下道

サングラス屋を横目に入っていくと

ケミカルな臭いがいつも鼻を突きました

 

小学生の頃よく行っていたサイクル屋の

ゴムと油と新品の自転車の匂い

それが醸し出す

よくわからない緊張感とワクワク感

 

毎回通るたびにしてた

雑木林からの腐敗臭っぽい

関わらない方が良さそうな匂いの坂道

 

マルちゃんの工場を背に

エギをキャストしてる間

ずっと出汁の香りが漂っていた

西伊豆田子港の突堤

 

中二の時クラスメイトのT君が

まず間違いなくうんこを漏らしており

時間と共に静かにザワつく教室の中

昼食の時の彼の起死回生を賭けた一言

「うわ、俺の弁当のマヨネーズ腐ってる!」

は今でも胸アツです

 

 

       

などと延々とくだらない話を書きましたが

何を言いたいかというと

 

「今猛烈にねこの匂いを嗅ぎたい」

 

たぶん今、私には猫吸いが必要なのです

久しぶりにあの陽だまりの匂いに包まれたいのですよ。