さて関東も梅雨入りのような今日この頃ですが皆様如何お過ごしてしょうか
 
私は先日愛器の手入れをしておりましたよ
Gibson Les paul Jr 1956年製
 
ライブステージを行なっていた時は湿気に注意し
頻繁にワックスで保護していましたが
ここ数年穏やかな環境で
製作やレコーディングで使う位です
なのでご無沙汰でしたが
久しぶりのワックスがけです
 
ビンテージ用のポリッシュと
天然のワックスを使用します
 
このギターとの出会いは25年位前
 
その頃一応プロデビューしてはいましたが
楽器に関しては酷く無頓着でした
音なんて大して変わらんわ
とメインは国産の安物ギターを使っていたのですが
ギタリストの友人に
「お前はレスポールJrとか合いそう」
と知り合いの楽器屋に連れて行かれたのがきっかけでした
 
代々木駅前にあった
「Rough Time」
というビンテージを扱う楽器店
 
そこに’56年製と’55年製?だったか2本在庫していて
とにかく鳴りに驚きました
木が鳴っている感が凄く
音も「俺が俺が」と迫ってくる感じです
 
’55年?の方は音が太すぎな印象
’56年は音がぶっとくてしかもシャープ
ネックは丸太のような太さ
迷わずこちらを購入
確か28万円位でしたが
今で考えると破格です
 
ビンテージにハマったきっかけはここだったなぁ
 
 
そこからJrは自分の分身並みに
THE TRANSFORMER
Scars Borough
でのレコーディングの殆どを担い
ライブでも酷使してました
生き物のような音、というか
私の感情をそのまま表現してくれるギター
そんな存在です
 
ステージングは激しいプレイだったので
 
 
塗装はどんどん剥がれ 
 
パーツも消耗、故障等により
ペグ、フレット、ブリッジ、ポット交換
ピックアップのコイル切れには
ビンテージコイルでリワイヤリング
 
ギブソンあるあるとも言える
ネックヘッドに割れが入った時はショックだったなあ
 
それでも変わらず
ぶっとくてシャープ、艶っぽい音色は
有難いことに今も健在であります
 
よく冗談交じりに
「俺が死んだら一緒に墓に入れる」
なんて言ってましたが
 
勿論私が死ぬまで手放しはしませんが
いつかこの世から去った後は
他のアーティストの手に渡るべきギターなのでしょう
 
なんかそんな宿命を持った楽器なんじゃないかと思います。