ふと昨日私は思いました。

我々世代はなんという記録媒体遍歴の渦中に生きてきたか、と


例えば音源でいうと

カセットテープから始まり

DAT,MD,A-DAT,CD-Rとありました


映像はVHSビデオテープから

Hi8,MiniDVとかありましたね


今の若い世代は知らない媒体でしょう


当時は善かれと貴重な音源はDATとかに保存してましたが

今やプレーヤーは壊れて捨てています

MD,Hi8,MiniDVも再生出来ません

VHSプレーヤーは一台壊れていてかろうじて最後の一台が

動いてくれてます

ただし巻き戻しは凄く遅いです


今は仕事でのデータのやりとりにUSBメモリすら使わなくなりました

「オーディオファイルをサーバーに上げておきました」

これだけです

何と身軽な便利さでしょうか

昔、夜中にバイク便でスタジオからカセットテープが届けられた事が

冗談のように懐かしく思えます



私は過去の自分の音源とか聴いたりする事は殆どありません

へたすると持っていないCDとかもあったりします


しかし過去の作品を振り返る必要性に迫られ

見直してみると

当たり前の事ですが

「これからもう20年近く経っていたんだ」

とか改めて思わされます

馬鹿っぽいですがプチ浦島太郎気分です


ずっと音楽やっている奴は結構そういうものかも知れませんが

年中同じような事をやって

意識だけはあの頃から変わってもおらず

時間は当然の如く経過し続けている

みたいな感じでしょうか


現在という時間軸を共有できない人間との接点は

記憶と記録された媒体にあります

記憶はオーディオファイルに出来ません

断捨離あるあるがまた出てきました


「桐嶋直志を偲ぶ会」の詳細が発表されました

ずっと頭の中に引っかかっている何か、にけじめをつけられれば

と思っています。

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