就中、ブツダ。
チヤプラはブダイ將軍の命を助け、
養子となる。
チヤプラは武士として、劍や弓矢の訓練を開始する。
ブダイと2人で歸る最中、
少年と遭遇する。
見たところ、「スードラ(どれい)」のやうである。
ブダイ「じやまだ どけ……」
「どけつ ふみつぶされたいのかつ」
と恫喝する。
ブダイ「ええい じやまだじやまだ」
と强行突破する。
この後のチヤプラを見て、ブダイは驚く。
チヤプラは、「下郎」を助けたのだ。
ブダイ「チヤプラ なぜどれいに手をかし た?」
「あのいやしい下郎に!」
「軍人なら… いやふつうの一般
人ならどれいなんかに
見むきもせんはずだ」
「けちらして 通るはずだ……」
「…………信じられん」
「あのいやしい下郎に!」
この、「下郎」といふ言葉が、
記憶に殘つてゐるのだ。
下郎
人に召し使はれてゐる身分の低い男。
男をののしつていふ場合にも用ゐる。
とあつた。
私が小學生の頃國語辭典で調べた時も、
同じやうな意味だつただらう。
「げらう」
言葉の響き、言葉の意味、
當時の記憶に殘る言葉として最上級である。
とは言ふものの、
日常生活で使つてゐる者を見たことはない。
「坊つちやん」か「吾輩は猫である」のどちらか忘れたが、
「下女」といふ言葉が出てくる。
女中、お手傳ひさんといつた意味なのか。
「下郎」
この言葉は、何時になつても忘れる事はない。


















