何かあつた時生きてゐると、 どうしても上手くいかない、 思ひ通りに行かない、 こんなはずではなかつた、 といふ事がある。 そんな時私は、 「この程度で濟んで良かつた」 と思ふ事にしてゐる。 「まだ、何ともない」と考へるのだ。 かう思ふと、氣が樂になる時が今まで何度もあつた。 これ位、何ともない、 さう思ふ。 骨折つた譯ではない、 血塗れになつた譯ではない、 まだいける、 いつもさう考へて、 これからも生きていくよ。