3月の日銀短期間公表 4期ぶりに悪化

日銀が行った国内企業、9000社から景気判断を聞き取った3月の「日銀短観」が発表された。結果は4期ぶりに悪化。

この調査は金融政策を決めるうえで最も重要な判断材料の一つ。

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大型製造業」は前回の12月から2ポイント下落して「+11」と4期ぶりに悪化した。

理由は自動車大手のダイハツ工業などが認証不正問題を受け一部、生産を停止したことで「自動車」や「日鉄金属」などの部門で景況が悪化したこと。

一方「大手企業の非製造業」は好調なインバウンド需要価格転嫁の進展を背景に前回より2ポイント上昇の「プラス34」と8期連続で改善した。

 

用語確認

日銀短観:日銀が年に4回(3月・6月・9月・12月)、景気の現状と行き先について企業に直接アンケート調査をし集計結果や分析結果をもとに日本経済を観測すること。正式には「企業短期経済観測調査」。

 

景況:景気の状況

 

インバウンド需要:海外から日本を訪れた観光客による様々なものやサービスへの需要。

 

価格転嫁:企業が原料費や人件費などのコスト増加分をものやサービスの価格に反映させること。

 

感想

12月の調査の+13から+11に低下しているがあまり悪化していないという考え方もできる。下がってはいるものの、行先きでは+8の見通しをしていたため、そういった考え方ができる。非常にポジティブな考え方ですね。ただ下がっていることに変わりはないので何とか上昇してほしいものですね。また非製造業はインバウンド需要や価格転嫁の影響で改善されている。これもうれしい話ですね。日銀がどういって行動に出るかは分からないけれど、景況が良くなるといいですね。