桂歌丸 七回忌追悼公演(寄席 末廣亭) | 映画感想 すぐ忘れちゃうのでメモ

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感想も記載しています。
とはいえ物忘れが激しい自分のための備忘録
偏った稚拙な表現をお許しください。

新宿末廣亭で2024.7/1〜7/10まで

行われる追悼公演。

笑点の司会などで活躍され

惜しまれつつお亡くなりになった

桂歌丸さんとゆかりのある方たちで

寄席やトークなどで行われる。


通常末廣亭は昼の部、夜の部で

入れ替えがあるのだが、

この期間は昼と夜が通しで見られる。お得。


私は仕事があった(本当は休みのはずだが)

ため昼の部だけしか拝見できなかった。

超満席。前売り券3500円で前から二列目の

良席をおさえておいてよかった。


平日の昼から頭をからっぽにして

バカバカしいお話や、

圧巻の芸をみて

私にとって笑いはデトックスなんだなと

何か毒素が抜けていくのを感じた。

同時に、芸というもののリスペクトを抱く

刹那的な笑いをとったりするのでなく

あくまで練習を重ねて

安定の結果をパフォーマンスする凄さ。

若いうちにはわからないかも。


そして芸は自虐だったり本当に身内を

くさすことはあっても

誰かを傷つける笑いは必要としない。

もちろんカミさんがおっかないとか

誰々師匠はお金に細かいとかの

笑点のような笑いとあったけど

私には、少なくとも今日はそういうのに

嫌悪感を覚えた。

比べるのも比べられるのも疲れたのか。


美味しいカレーライスをこれから食べるのに

どこどこのカレーより辛いかなとか

どこどこより高いから美味しいはずだとか

あまり考えない。

ジェットコースター乗ってる間は

他の遊園地のジェットコースターより

早くないとかは考えない。

あえて他人を悪く言うというのは

比較することで逃げ。集中してない証拠。


もう一つはテクニックに逃げる人は

みていてわかる。

同じフレーズを何回も繰り返して

「バカだねおまえさんは」みたいな

落語にはあるけど、

そこまで人間が表現できてないと

テクニックとして目立ってしまうんだなと。


テレビでは好楽さんのことをあまり

わかってなくて、

どうしても円楽さんや木久扇さんが

目立っていたけど

今になると好楽さんのすごさがわかってくる


桂歌丸さんは、談志さんや先代の円楽さん、

小さんさんなどを肩を並べる大御所だった

芸には厳しく、とくに弟子の教育は

熱心だったというエピソードも聞けた。


司会もプライヤーもなんでもできる

スーパー噺家。

昼の部ラストの枝太郎さんが披露したのは

歌丸さんが最後に披露した寄席らしい。


泣いて笑って心が温かくなる。

また寄席に行きたいなぁ