コットンテール | 映画感想 すぐ忘れちゃうのでメモ

映画感想 すぐ忘れちゃうのでメモ

映画のためになるべく映画館で見ます
リピートも大切な要素なので2回目以降の
感想も記載しています。
とはいえ物忘れが激しい自分のための備忘録
偏った稚拙な表現をお許しください。

パトリックディキンソン監督・脚本
リリー・フランキー主演、キアラン・ハインズ、
錦戸亮、木村多江、高梨臨、イーファハインズほか

「ピーターラビット」発祥の地に遺骨を散骨してほしいという亡き妻の願いをかなえようとする、夫と息子一家の姿を描く。
兼三郎は妻明子を闘病期間を経て亡くした。
喪主にもかかわらず酒に溺れ自暴自棄の兼三郎。
息子の慧とその妻さつき、孫のエミと葬式で
顔を合わせ、明子の遺言状が明らかになる。
「ピーターラビット」発祥の地、ウィンダミア湖に自分の遺骨を撒いてほしい。

家族4人でイギリスにむかうが、
自分勝手な兼三郎の行動に慧たちと喧嘩になり
兼三郎は1人で湖にむかう。

妻明子は若年性アルツハイマーだった。
病気が発覚したとき明子はとてつもない不安に
怯える。この世で一番好きな人に負担となり
一番好きな人のことを忘れてしまう恐怖。
兼三郎は大丈夫、大丈夫と言い聞かせる。

物語は湖へ向かう道中のトラブルを描き
途中過去のエピソードが挟まれる構成。
三流映画宣伝会社風にいえば
ぐるりのこと+万引き家族 みたいな作品。

自暴自棄と書きましたけど傍若無人とは
少し違う。歳をとると本を目から遠く離し
読んでるみたいなことを笑いますけど
本当にいろんなものが見えにくくなるんです
普通に話したことが相手には嫌味に聞こえて
しまうこともある。
自分もそんな時期があったのでなかなか
年配に暖かくというのは難しいのもわかる。
だからなるべくでいいので
行動の功績でみてほしい
本作でいえば兼三郎の明子を介護する
その心労ははかりしれなかったと思う。
明子が心配した感情は、兼三郎も同じで
もろに1人でくらって生活してきた。
酒飲んだりタバコ吸ったりは不潔だけど
自分のことを客観でみられなくなるほど
精神が疲弊したんだろう。
仕事のしすぎで精神を疲弊したことがある人は
少しはわかるんじゃないだろうか

慧も偉いと思う。我慢したんだと思う。
親がやったことって子どもには辛い。
絶縁する以外その考えを100%否定することは
できないから。絶縁しても自己否定に繋がる
寄り添いたいけど今は違うんだみたいな
感覚もわかる。

本作は日英合作映画。
泣けます。誰にでも必ずやってくる時間。