夜明けのすべて | 映画感想 すぐ忘れちゃうのでメモ

映画感想 すぐ忘れちゃうのでメモ

映画のためになるべく映画館で見ます
リピートも大切な要素なので2回目以降の
感想も記載しています。
とはいえ物忘れが激しい自分のための備忘録
偏った稚拙な表現をお許しください。

瀬尾まいこ原作

三宅唱監督・脚本

松村北斗主演、上白石萌音、渋川晴彦、りょう、光石研ほか


パニック障害でコンサルティング会社を退職した山添と、月に一度PMS(月経前症候群)で

イライラする影響で前職を首になり

転職してきた藤沢の物語。


2人が勤める栗田工場の社長は、

弟を自殺で失なった過去を持ち

そのことから穏やかに2人を包み込む。

ほかの事務員もみな優しく、

詮索することや人を評価することはしない。


山添は最初、そんな職場にやりがいを

感じられず嫌悪感すら抱き

前職の上司辻本に復職の相談をしている。

辻本は栗田と面識があり、

山添の面倒見ることを頼んでいた。


今の社会は安全で、他人の領域に立ち入らない

その分孤独で、自力で生きていかなくてはならない。したがって心の病気を抱えやすく

他人に知られないように生きていく。

この作品のポイントの一つは2人の若者が

それぞれの病気について気付くシーンだと

私は思う。おせっかいがポイント。


この作品について評価するとしたら

それは観客のコンディションに大きく

左右される。

特に大きな事件は起きないし、

きゅんきゅんするラブストーリーでもない。

ただ、私にとっては居心地が良かった。

泣ける

しかし他人の悩みを感じる余裕がない

タイミングだったら、説明がましく

(実際はそんなこともない)

凡庸な毎日が描かれることに退屈かもしれない

移動プラネタリウムもちょっと弱いというか

ありきたりな感じもしなくはない。

原作とは違うところらしい。


私の印象に残っているのはエンドロール

作品の世界観を最後まであらわしている


そして金曜日の夜に栗田社長が

今週も無事倒産せずに神棚を拝むところ


色んな意味でギリギリに生きている実感の

ある人にはぜひ本作を劇場でご覧いただき

賛否を伺いたい。