いつも読んでいただきありがとうございます。
イグジットする際、自分のクリニックはどう評価されるのか??
とても気になりますよね。
企業価値評価。
必ず通る道ですので是非知っておいて損はない話題です。
今回は、
マーケットアプローチ(市場比較法)。
マーケットアプローチは、
「似た会社(クリニック)が、マーケット(市場)で実際にいくらで売買されているか」
を基準に価値を考える方法です。
具体的には、
過去の類似案件のM&A取引事例と比較する
といった形で算定します。
メリット、、、
市場感覚に近い価格になりやすいため、買い手の納得感が高い
例)賃貸物件を探す時、このエリアの相場なら坪単価これくらいだよね、みたいな感覚です。
デメリット、、、
医療業界は公開事例が非常に少ない。
診療科、立地、院長の関与、院内統制、自費比率など、条件が類似している案件はほぼ存在しない。
賃貸物件みたいに情報が全て公開されているわけではないので比較が難しいですし、そもそも大切な情報が全く公開されていないんです。
「じゃあそもそも医療業界には適さないのでは?」
これはよくある疑問です。
これは半分は正解、半分は誤解です。
確かに、マーケットアプローチは本来、株式市場のように「常に取引が行われている市場」があって初めて、精度が高くなる手法です。
クリニックM&Aは、
- 非公開取引
- 個別交渉
- 情報の非対称性が大きい
という特徴があり、
公開株式と同じ精度で使うことはできません。
ただし、
- 「相場感を完全に無視する」
- 「理論だけで価格を決める」
これも現実的ではありません。
そのため実務では、
マーケットアプローチ単独で価格を決めるのではなく、他のアプローチの“妥当性チェック”として使うという位置づけが現実的ですね。
市場関係者は相場感があるので、それと照らし合わせる感じです。
マーケット標準よりも高い価値を打ち出しているのであれば、その根拠はどこにあるのか?
それをしっかり整理していることが、クリニックM&Aを扱う者としての役目の1つでもありますね。