更年期障害について③
では今回は 実際の治療の考え方 につきまして。 症状が多岐にわたる場合も多いので、基本的には問題のある臓器に関連する ツボを選択してその臓器の不調を整えつつ 個々の症状-その中で特に辛い ものから-に対して治療して行きます。 具体的には 前回で述べましたように 1番大きいもととなる "腎"への アプローチになります。 衰えつつある 腎の機能を補えるよう(若い頃に戻す は無理なので) 心や肝に熱が留まらないように 鍼とお灸を効果的に組合わせての治療となります。 また 血流が停滞したり巡りが悪くなって起こる"瘀血"もよく見られる症状で 下腹部や腰部に押すと痛みを感じる部位として現れますので こちらも同様に治療して行きます。 いずれも 個別の症状ばかりに捉われず 全体を調整することが重要です。 それと併せて 日常生活における注意点を 少し挙げて行きます。 ⅰ 足を使った運動(ウオーキング,ジョギング,サイクリングなど) をする '足を鍛えると気がみなぎる'と言われていて それにより腎に力を与え '手足を動かすと 脾が胃を揉む'と 消化吸収の促進にも また 足を使うことで滞った気血の発散も と良いことが たくさん くれぐれも無理のない範囲で。 ⅱ カフェインは ほどほどに 尿量が増えて腎の負担となったり 胃液の分泌を促すので 胃痛,胸やけ,食欲不振につながったり 神経を昂らせる作用があるため イライラを抑えるのに更に必要と する悪循環に陥ってしまったり しますので。 ⅲ 甘味は控える 脾 (消化器のエネルギー源) を弱めてしまうので。 消化吸収力が低下すると 食物からエネルギーが摂れなくなって 日常生活の活動エネルギーが足りなくなり 倦怠感が強くて動くことが 億劫になってしまいます。 そうなるとまた 即効性のエネルギーである'糖'に頼りたくなるという こちらも悪循環のループに…。 なので 糖質は炭水化物からとるようにし、どうしてもガマン出来ない時は 少量の黒糖を。 ⅳ 腹八分目にして 寝る前は食べない ⅴ 適度な 気分転換を 体調が優れないと中々難しいかとは思いますが。 過度の緊張やストレスに継続して晒されていると→その内自覚がなくなります 自律神経のうちの副交感神経(リラックスさせる) が上手く働かなくなってしまい 様々な不調の原因となりますので。 他に 冷たいものは控えめに アルコールもほどほどに...など。 いずれも まったく特殊なことでなく 更年期障害に限った話でもありません。 (ですので、これまでの 他の先生の話とも重複するかとも思います。) こういった生活習慣の中で 気付かないうちに不調の原因となったり 助長してしまったりすることも あるのですね。 治療と共に この様な "養生”を少しずつでも取り入れて行ければ 不調の起こりづらい身体に 変化させられると考えます。 ―原因となっている習慣がそのままでは 治療の効果も半減かと。 自分の身体のことなのですから やっぱり自分で気を付けてあげませんと ですよね。 お1人お1人で 状況や環境も勿論違いますから そういったことも お伺いしながら 少しでも症状を改善出来るよう 治療させて頂けたらと 思います。 どうぞ お気軽にお問い合わせください。