こんにちは 金田です。
スゴい。天気予報通りに また降りました 雪。
前回ほどではないと言え、いやあ しみじみ寒いですね。
もう立春なのに…。
そして来週は更にまた 寒波だそうで。
季節らしいと言えばそうなのですが やはり辛い。
どうぞお気を付けて 温かくお過ごし下さい。
今日はこんな季節の自律神経についてのお話です。
よく、春先なんかの季節の変わり目には自律神経のバランスが乱れて
不安定になり
調子を崩してしまう方が多い と言われますが
寒い季節も 中々侮れません。 そんなことを少々。
そもそも 自律神経ってナニ? ですが
身体の最も基本的な機能である
循環・呼吸・消化・代謝・分泌・体温維持・排泄・生殖 などを
無意識に 協調的に調節する という働きを持っています。
ほぼほぼこれがないと生きて行けないレベルの大変重要な役割です。
しかも無意識に であって本人の意思でコントロールは出来ないのです。
まあ自分の意思で心臓を動かしたり 体温を上げ下げ出来たら
逆にちょっと危ない気もしますが。
そんな自律神経には、交感神経と副交感神経があって それぞれ
活動するための交感神経と
活動に備えるための副交感神経というように
役割分担がはっきりしています。
通常、昼間は活動的に過ごすために交感神経が
また夜間は休息するための副交感神経が それぞれ優位になるよう
自然にスムーズに切り替わっています。
ところが、自律神経が乱れるとこの切り替えが上手く出来なくなり
それに因って様々な不調を引き起こしてしまうのですが
その最大の要因となるのが ストレスです。
ストレスと言っても精神的なものに限りません。
環境などの外的要因も関係して来ますが、この時期の寒さも
充分影響 大 です。
寒いと外に出たくなくなりますよね。
やはりどうしても活動量は減ってしまうかと思います。
身体を動かさないと筋肉が衰えるので 冷え易くなるのですが
すると身体から熱を逃がさないように 交感神経を優位にして
血管を収縮させます。
この状態が続くと、常に交感神経が働いているので
副交感神経への切り替えがスムーズに行かなくなり
身体をきちんと休ませてあげることが出来なくなってしまうのです。
また、冬場はどうしても日照時間が短いため
セロトニンの分泌が減少してしまいます。
これは心を穏やかにしたり痛みの感じ方を調節したりするので
幸福感をもたらすと言われる脳内物質ですが
このセロトニン、実は 自律神経のバランスを調える働きもあるのです。
(セロトニンは太陽光を浴びることで作られるので 日照時間の短い冬は減少してしまうのです)
この寒さによるストレスと セロトニン不足は
自律神経にとって中々の試練かと思います。
これに日常生活の負荷が加わるのですから、更に大変です。
こうなると意識的に副交感神経を優位にするよう心掛けないとですが
身体を温め冷やさないようにする とか
交感神経が優位だと呼吸が浅くなっているので
大きな深い呼吸(出来れば鼻からの腹式呼吸)を心掛ける とか
室内で出来るゆっくりペースの運動 (スクワット,ストレッチ,ヨガなど)
をする とか
バランスのとれた食事 などなど。
そして鍼灸治療もおすすめします。
鍼灸そのものが副交感神経に働きかけますので
言葉は悪いのですが 強制的にリラックス とでも申しましょうか
とにかく治療後は ぐっすり深い眠りを味わえます。
そして 冷えも効果的に改善します。
気持ちが沈みがちで心身の疲れが取れにくいような時は
中々自分で何とか出来なかったりしますよね。
季節性の冬期うつ などの入り口にもなりかねません。
そんな時は、海陽堂に治療にいらして下さい。
心身ともに調えて行きましょう。