こんにちは、アオです。

保育園の運動会の練習も佳境に入りました。

練習時間もポイントを押さえてグッとコンパクトに、水分補給も確実に飲んでいるかのチェックも怠りません。

色々取り巻く環境は変化していますが、子ども達のツヤツヤの表情は今も昔も変わりません。





『チムとゆうかんなせんちょうさん』

文・絵 エドワード・アーディゾーニ

訳 瀬田貞二

出版 福音館書店



チムは海岸に住む男の子。船乗りになりたくてたまりません。

元船乗りのボートのおじさんやマクフェ元船長から聴く昔の航海の話に憧れを募らせるのでした。


ある日、ひょんなことから汽船に潜り込んだチム。あっけなく見つかってしまい、船乗りの仕事を手伝うことに。それでも一生懸命に仕事に打ち込むチムに、最初は立腹していた船長も次第にチムを認めるようになったのです。


そんなある日、風がひどくなり海が荒れてきました、、、



チムシリーズの記念すべき第1号の絵本です。

私はこの作者のエドワード・アーディゾーニの絵がたまらなく大好きで、息子達に読んであげながら、ふと画面に見入ってしまうことがしばしばでした。

子ども達は次の展開にワクワクしているのに、文字を追っていた私は、もうちょっと美しい水彩画を堪能したいような。





純粋なチムが最初は大目玉をくらいながらも、持ち前の頑張りで次第に皆に認められ、嵐の時には船長と男同士の熱い絆で結ばれます。


ハラハラ・ドキドキの冒険物語で、無事に港に辿り着いた時は、子ども達の喜びもひとしおです。


ただ、子どもの時から現在に至るまで車酔いの酷い私は、船酔いして情けない表情のチムが自分と重なってしまい、なんとも切なくなるのでした。