こんにちは、アオです。
先日、私を含めアラ還3人女性が集合。
話題は専ら老後の楽しみ方について。
ああでもない、こうでもないと話は広がり、最後は次回の経過報告を約束して別れました。
『はなのすきなうし』
文 マンロー・リーフ
絵 ロバート・ローソン
訳 光吉夏弥
出版 岩波書店
昔スペインに「ふぇるじなんど」というかわいい仔牛がいました。
戦うことよりもひとり花の匂いを嗅いでいるのが好きな「ふぇるじなんど」。成長して誰よりも大きな牛になっても、それは変わることがありませんでした。
ある日、5人組の男達が牧場にやってきました。マドリードの闘牛に出す一番強い牛を探しにきたのです。
もちろん「ふぇるじなんど」は、そんなこと全く興味がありません。ところが、こともあろうに「ふぇるじなんど」が選ばれてしまい闘牛場へ!
「ふぇるじなんど」は一体どうなるのでしょう。
私は保育園で幼児クラスの補助という立場のため、様々なタイプの子ども達と毎日接しています。
エネルギーの塊のような子、心なしか不安そうな子、大人の言う事をきちんと聞いている子、控えめな子、、、
どの子もそれぞれの良さがあり、皆かわいいです。
ただ、私自身幼い頃は相当な内弁慶だったことと、自分の子どもも前に出る方ではなかったため、そういうおとなしいタイプの子ども達には、より気に掛けて肯定してあげるように心がけています。
、、、なーんて凄く素敵なお母さんで保育士っぽく聞こえますが、学生の頃や若い頃、子ども達が幼い頃は、「子どもは元気な位が良い」筈だ!って思っていました。
囚われていたって言う方が適切かもしれません。
だから自分のこと、恥ずかしがり屋の子どもことを、きちんと見つめる事が出来ていなかったのだと思います。
それに比べて「ふぇるじなんど」のおかあさんの立派なこと!
心配はするものの、「ふぇるじなんど」の気持ちを確かめた上で納得し、見守るのですから。
『はなのすきなうし』は子ども達と一緒に何度も楽しんだ絵本です。
独りよがりで危なっかしいお母さんだった私を、温かく見守ってくれていた本だと思います。