こんにちは、アオです。

週末の土曜日に同世代の友人3人と久しぶりにランチに行ってきました。

積もる話はたくさん。大いに笑って大いに喋って、、、年度初めの緊張感も少しは解きほぐされたようです。





『そらいろのたね』

文 なかがわりえこ

絵 おおむらゆりこ

出版 福音館書店



ゆうじは模型飛行機を飛ばして遊んでいました。

そこへきつねがやってきて、飛行機とそらいろのたねをとりかえっこ。

家に帰ってそらいろのたねを埋め、水をかけます。するとどうでしょう、次の日にはまめつぶほどのそらいろの家が咲いてきたではありませんか!

どんどん大きくなっていくそらいろの家。お友だちもたくさん遊びに来ます。

そこへ例のきつねがやって来てびっくりぎょうてん!



前回の『いやいやえん』に続き、今回も中川李枝子&大村百合子姉妹の作品です。


中川李枝子さんのお話の世界はいつも不思議です。読んでいる私達も気がつけば、その場所に迷い込んでいるのです。

よくよく考えたら遊んでる時にきつねと出会ったらびっくりしそうなのに、ゆうじはいたって普通。ページをめくっている私達でさえも、「そらいろのたね」を手にしたきつねがいることに、何も疑いも持ってないことに気付かされます。


大きくなったそらいろの家にはたくさんのお客さまがやって来ました。どこかで見たことのある顔もチラホラ。ぐりとぐらに いやいやえんの面々も!

こんなささやかな描写も、作者のサービスというより、中川李枝子さんの創った世界は確かに存在している、ってこと。

そして、私達もその世界の住人なんだ、そう実感させてくれる上質のファンタジーです。


『そらいろのたね』が『こどものとも』として世に出たのが、今からちょうど60年前の1964年!

そして私がこの絵本を買ったのが1989年、ちょうど2年目の「保母さん」生活が始まった頃です。

3歳児クラスの担任になり、目の前の子ども達に負けない位、私も目をキラキラさせながらお話を読んであげてたはずですね。


そうそう、今年還暦を迎えたこの絵本、今でも新年度の暖かい春の時期には、決まって読んであげている大事な一冊です。